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縛られることに慣れ、いつの間にか浸かってた「ぬるい幸せ」になんか手を振ろう
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ねくろま5 (MF文庫J)

著者:平坂読
イラスト:じろう


事務室を出て精霊魔法科の校舎に向かって歩いていると、目の前にすごい勢いでパンツが飛んできた。
……わけが分からない文章だが事実なのだから仕方ない。
正真正銘、パンツがソリスに向かって飛んできた。
「!?」
反射的にかわすソリス。
だがパンツはソリスが回避した直後に、まるで何かに引っ張られたかのように空中で鋭く軌道を変更。
「あぶっ!?」
ぱんつっ!(←擬音)
洗い立てのシャツを引っ張ったときのような軽快な音を立てて、ソリスの顔面をパンツが直撃した。
「あらまあ大変!わたくしのばんつが風で飛ばされてしまいましたわ!」
そんな声とともにソリスに駆け寄ってくる足音。
ソリス顔面にへばりつくパンツ(やたらと滑らかな手触りの、フリルのついた高級そうな白いパンツだった)を嫌そうな顔でひっぺがし、声の主を見る。
……キャロルだった。
「まあソリス様!わたくしの穿いていたぱんつを拾ってくださったのですね!風で飛ばされてどうしようかと困っていたところですわ」
「……どうやったら穿いてたパンツが風で飛ばされるんだ。それにあの軌道……風魔法で操られてたとしか思えないぞ」
ジト目で言うソリスの言葉など聞こえていないように、キャロルは顔を真っ赤にして続ける。
「さあソリス様、早くそのぱんつをわたくしに……」
「ん、ああ」
とにかく返そうとするソリスだが、
「わ、わたくしに、穿かせてくださいませ!」
「はいっ!?」
あまりにも唐突な発言に動揺。
そんなソリスにキャロル、スカートの裾をあと少しでパンツを穿いてない危険な領域が見えるくらいに持ち上げる。
すらりとした白い足、その脚線美に思わず視線が釘付けになる。
驚いたのはソリスだけではなく、周囲からもどよめき。
この場には通学してきた他の生徒たちもたくさんいる。
「さあソリス様、わたくしに……ぱんつを……」
「キャ、キャロルお前こんな人前で!」
「た、たしかにそうですわね。でしたら人気のない教室に参りましょうソリス様。そこでゆっくり……わたくしにぱんつを穿かせてくださいませ……」
「そういう問題じゃねえええええ!パンツくらい自分で穿け!!」
キャロルの手に無理矢理パンツを握らせ、ソリスは慌ててその場から逃げ出した。
「ああっ、お待ちになってソリス様!」
パンツをハンカチのように振りながら追いかけてくるキャロル。
「ひいいいいいい!?」
得体の知れない恐怖を感じ、脇目もふらず走るソリスだった。
「はあ、はあ……な、なんだったんだ一体……キャロル、もしかして酔ってたのか?」
キャロルを引き離したところで荒い息をつくソリス。
鍛えているとはいえ準備運動もなく朝っぱらから全力疾走させられて、ちょつと汗をかいてしまった。
「暑……」
「あ、あの、せんぱい、汗を拭いてください……」
「ん?ああ、サンキュ!」
タイミングよく横からハンカチが差し出されたので自然に受け取り、そのまま汗を拭こうとして……微妙な違和感を感じてハンカチをよく見る。
……ハンカチじゃなくてパンツだった。
「なんじゃこりゃあーーーーっ!!」
全力でツッコみつつ地面にパンツを叩きつける。
「流行ってんのか!?パンツをハンカチ的な感じに使うのが今流行ってんのか!……はぁ……はぁ……なんかますます疲れた……」
パンツを差し出してきた少女はヒカリ・ヒストリカだった。
うう……ひ、酷いですせんぱい私のばんつをそんな汚らしい地面に……。せんぱいに汚されちゃいました、汚されちゃいました……で、でも、そんな汚された私のばんつにせんぱいがハァハァと荒い息をついています私なんだかとても嬉しいです私のようなゴミ虫がこんな幸せでいいのでしょうか駄目に決まってます死にます泥まみれになったぱんつを体中の穴という穴に詰め込んで窒息死します……」
「死ぬ前に、パンツで俺の顔を拭こうとした行為の理由を聞かせてもらおうか」
「……死ぬことは止めてくれないんですか?うう……せんぱいがいつになくクールです……もっと冷たくしてください、口汚い言葉で罵ってください、ゴキブリを見るような目で私を見てください、私のようなクズにはそれがお似合いなんです……」
「こ、こいつは……」
顔の筋肉をひくつかせるソリス。
「……ちなみにせんぱい、そのばんつは脱ぎたてです……」
「だから何だよ?」
「メイちゃんが、ぱんつは脱ぎたてじゃないと意味がないって……」
と、そのとき。
「だーれだ」
後ろから柔らかい感触。
同時に、何か肌触りのいい布みたいなもので目隠しをされる。
「またパンツかよ!いい加減にしろメイ!」
目隠しの布を乱暴に引ったくり後ろを振り返る。
そこにいたのは予想通りメイだったが、
「ざーんねん。不正解です」
「……?」
怪謁な顔をするソリスに、メイはスカートの裾を持ち上げて4巻の表紙みたいなポーズをして、そこからさらに上までも見せてくる。
「ば、馬鹿、さすがにそれはマズ……って、え?」
メイはちゃんとパンツを穿いていた。
自分からパンツを見せている時点で十分アレなのだが、今のソリスにはパンツを穿いているというだけで無条件でまともに見えた。
「……で、でも、じゃあこれは……」
奪い取った布をまじまじと見る。
……ブラジャーだった。
「やんっ、先パイってば人のブラを無理矢理奪うなんて大胆」
そう言って腕に胸を押しつけてくるメイ。
メイに胸を押しつけられるのは日常茶飯事なのに、心なしか普段よりその柔らかな感触がダイレクトに伝わってくるような気がして顔が熱くなる。
熱くなりすぎてまたも妙な汗が出て来る。
「あ、せんぱい、汗……拭いてさしあげますね……」
ヒカリがパンツを拾ってソリスの汗を拭おうと接近。
「ギャー!だからパンツで人の顔拭くんじゃねええええええええ!!」
さらには、
「おーっほっほっほーー 見つけましたわよソリス様!!さあ、観念してわたくしにぱんつを穿かせてご覧なさい!!」
朝日を背に、自分のパンツを高らかに掲げながらキャロルが追いついてきた。
風になびくローブ。
逆光で見えないが、間違いなく見えてはいけないところまで露出している。
「えへへ、せんぱぁい,服の中に手を入れてもいいんですよ……」
「せ、せんぱい、汗を……」
「ソリス様!早くわたくしにパンツを!」

 

 全裸キャラ追加!
若干バトル成分が増えてきました
 

ねくろま5 (MF文庫J)

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ねくろま4。
著者:平坂読
イラスト:じろう

マシロを狙う者たちとの争いに片がつき、やっと普通の生活に戻るソリス。だが、スカートめくり事件やのぞき疑惑といった不祥事が続いたためか、一部生徒から「生徒会副会長の座に相応しくない」と解職請求が出される。もともとシェンファによって生徒会に無理矢理引き入れられたソリスは、解職が承認されるようメイのアドバイスを受けながら自分の評判をさらに落とすために奔走するが―。一方そのころ、ソリスとの戦いに敗れたシズのもとにやって来たのは、新たな…?はだかいっぱい夢いっぱいの全裸系健康優良ラブコメ、ノリノリに脱ぎまくる第4巻。 。

 


「……四種目目はー可愛さアピール合戦だあああああああああああーーーーー!!!!」
拳を突き上げる司会者(全裸にバスタオル一枚)。
観客も選手たちもやけくそ気味に「うおおおおおおおおお」と盛り上がる。
司会者が例によってハイテンションで説明する。
可愛さアピール合戦=自分のペットがいかに素晴らしいかを自由なやり方でアビールするという、『ペット自慢大会』の名に相応しい競技。各出場者の持ち時間はそれぞれ五分。採点するのは観客。観客全員に花が配られ、いいと思った場合は花を掲げる。もっとも多くの支持を集めたペアが優勝。
「……シンプルなルールだけど絶対的な判断基準がないから対策が練りにくいな……」
「難しく考えなくても、先パイがどれだけマシロっちを愛してるかを自分の言葉で素直に言えばいいんじゃないですか?多分それが一番です」

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

「笑顔がステキって、そいつガイコツじゃん」
客席からそんなヤジが飛び、笑い声が起こる。
「白いのは肌じゃなくて骨だー!」「髪なんか生えてねえぞー」
……先ほど転んだゲルニカに向けられた温かい笑いとはまったく違う、嘲笑に近いネガティブな笑い。
しかも笑われているのは自分だけではない。
自動的にマシロも物笑いの対象となる。
羞恥と……言い返せない悔しさに歯噛みするソリス。
「だ、だからそれは……ええと……」
「―なんかキモい。ガイコツの使い魔なんかに入れ込んじゃって」
ぶち。
誰かが言ったその言葉を聞いた瞬間、頭の中で何かが切れる音がした。
(……あ、やばい〉
と頭の中で冷静に思う。
俺、今キレてる。
なんか恐ろしくあっさりと沸点を突破した。
言い聞かせる。
キレてはいけない、冷静になれ、キレちゃダメだ、キレちゃダメだー。
気持ちを落ち着けるために、すうーっと大きく深呼吸して、

「うっるせえええええええええ――――っ!!」

肺活量の限界に挑戦するかのような大声の怒声。
ぽかんとした顔で静まり返る観客たちに、ソリスはすごい剣幕で怒鳴り散らす。
感情の赴くまま、クールな天才という仮面などもはや見る影もなく。
ソリスは子供のように叫ぶ。
先の戦いでキースが言った通り―絶対に譲れないものが、向分にもあるのだ。
「うるせえんだよこのボケナスども!!バカにすんじゃねえこのクソ野郎ども!!いいかよく聞け聞きやがれ!!彼女は俺の……大切な人だ!!ペットなんかじゃねえ!!使い魔なんかじゃねえ!!使い魔なんかじゃ、ないんだ!!ふざけんなよくそったれ畜生馬鹿野郎!!」
「で、でもガイコツじゃん……」
客席から、恐る恐るといった感じでツッコミ。
感情的にわめき散らす自分の頭の奥で、彼らの言うことはもっともで、今の自分は実に滑稽だと批評する冷静な声が聞こえる。
「だから違うっつってんだうが!!」
戸惑った様子でざわつく観客たち。
「何が違うんだよ……」「わけわかんない」「引くなあ……」「自慢のペットを馬鹿にされて怒るのは解るけど……」
彼らの反応になおも苛立ちが募る。
ソリスが怒っている真の理由など彼らに解る筈もない。
そんなことは解っている―それでも、抑えられない。
「だからペットなんかじゃ……ああもう!!」
頭を掻きむしり――ふと、いいアイデアが浮かんだ。
解らないなら、教えてやればいい。
自分が何故怒っているのか――自分にとって彼女がどれだけ大切な存在なのか、
目に見えるカタチで教えてやる。
「よーく見ておけ!!」
叫び――

――ソリスはマシロに、キスをした。
身体に流れ込んでくる膨大な魔力。
マシロの身体が黒い霧に包まれ、ほどなくしてその霧が晴れる。
黒い霧の中から現れたのは、雪みたいな白い肌をした、長い黒髪の、誰もが思わず見とれるほど美しい少女。少女は輝くような極上の笑顔でソリスに微笑む。
ふと客席に視線を移すと、誰もが呆然とした顔でマシロを見ていた。
ざまあみろ、とソリスは思う。
高らかに―誇らしげに、ソリスは声を張り上げる。
「彼女の名前はマシロ・アナスタシア!!俺の幼なじみだ!!普段はわけあってガイコツの姿をしているが、本当の姿は……いや、これも厳密には本当の姿じゃないらしいけど、とにかく、見ての通り!!どうだ!!その……か、可愛いだろう!!」
真っ赤になって叫ぶソリスの言葉に、マシロが恥ずかしそうにうつむく。

 

 

やっぱり全裸です。全裸大会です。(^^

ねくろま〈4。〉 (MF文庫J)      (ライトノベル)

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きゅーきゅーキュート!〈2〉
著者:野島けんじ
イラスト:武藤此史

 一週間後に“スターライト”の能力発表会“星影祭”を控え活気づくレゾン学院。しかし能力値99の万年一般クラス人間である春日理刀には関係のない話だ。そんな理刀の耳に突然「キュート・フォンターナが学院の入り口で大暴れしている!」という不穏な声が飛び込んできた。おかしいと思いつつも急いで現場に駆けつける理刀。なんとそこにいたのはキュートとそっくりで、でも少し変わった格好をした美少女だった。後からやってきたキュートは少女を見るなりケンカを始めてしまい、いつの間にか話はおかしな方向へ…。

qute2.jpg
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その場にいた全員の目が、[蛇髪女の眼]に集まる。
すぐに百香も口を開く。
「面白いかも。《星影祭》は、生徒の知り合いだったら参加オーケーなんですよ」
「ふうん、そうなんですの?」
スイートが、黒媛と百香へ関心と無関心が入り交じったような目をむける。
「ペアの場合、相方の人は能力者じゃなくてもいいんです。スターライトのアシスタントとか、理由がちゃんとしてれば」
「それでは、わたくしも参加させて頂こうかしら。ちゃんとした魔族代表として」
チラッと、スイートが意味ありげな視線をキュートへ投げる。
「勝手に出ればいいでしょ」
ふん、とキュートが横をむく。銀色のツインテールがふわりと揺れるが、なんだかいつもの艶となめらかさが霞んでいるように見える。
「では、お言葉に甘えて出場させて頂こうかしら。ところで、あなた……」
不意に、スイートが理刀へ顔をむけてきた。
「わたくしとペアを組みませんか?スターライトの知人であれば、どなたにも参加資格があるんですよね?」
「へ?」
予想外のご指名に、理刀は言葉を失った。自分は去年も、そして今年も、「観る」側の人間だとばかり思っていたのに。
「どうして理刀とあんたが関係あんの?ひとりで出ればいいじゃない!」
キュートが、椅子から立ち上がらんばかりの勢いで、スイートをにらみつける。
それでもスイートは、涼しい顔だ。
「キュートは出場しないのでしょ?関係ないのはあなたのほうじゃなくって?」
「う……」
言葉に詰まったキュートを無視し、スイートが理刀に顔を近づけてきた。目と目の距離は、およそ20センチ。デンジャラスな間合いだ。
なんの香りだろうか?うすい紫の三つ編みから、ハチミツや砂糖菓子を連想させる香りが漂ってくる。
そんな香りに鼻先を撫でられたら……。
心臓の鼓動が、バクバクと大きくなっていく。
「あなた、お名前は?」
「えっ……と、春日、理刀」
「春日さん、どうでしょう?すぐに決めなくても結構です。きょうの放課後にでもお返事を下さいな」
「スイート、あんたねええええ……」
キュートが、握った拳を胸の前に持ってくる。プルプルと震えるそれが、彼女の怒りの強さを表している。
「もしかして……妬いてますの?」
「スイートっ!」
キュートが音をたてて椅子から立ち上がったときにはもう、スイートの姿は消えていた。
「それではまた……」という言葉と甘い香りを残して。
昼休み終了の予鈴で、黒媛たちが席を立ち上がった。たったそれだけで、教室の雰囲気がガラリと変わった。
緊迫感?緊張感?切迫感?とにかく、何色なのかわからない空気が、ピンと張り詰めるのだ。スターライトたちが動いただけで、みんなが息を呑む。話しかけたい、でも……、こっちを見て欲しい、お願い!そんな思いが目に見えるようで、ちょっと怖い。
そんな中、黒媛が理刀の胸をポンと拳で突き、
「どうするつもりだ?」
そうたずねてきた。
スイートからの誘いを受けるか否か。
《星影祭》へ出場するか否か。
さて……。「う~ん、正直迷ってる」
「そうか。迷うのはいいが、自分の周りに気を配ることも忘れるなよ」
「え?」
「それじゃな」
微笑んだあと、黒媛はさっとロングの黒髪を翻し、教室のドアへむかって歩き出した。
「お邪魔しましたあ」と元気いっぱいの百香。
「………」と目顔でうなずくだけの巴。
彼女たちも、黒媛の背についていく。
周りに気を配る?
周りには……。
すぐ横で、キュートがこちらを見上げていた。視線が交わる。
真剣な表情。
少し怒っているようにも見える。
近くで見ると、本当にドキリとするほど肌が透き通っている。髪は混じり気のない銀色で、瞳の空色は清々しくて……、あんまりすべてが澄みきっているから、一瞬、息をすることも忘れてしまったほどだ。
そんなキュートが、二、三度可愛い口をパクパクと動かし、一度うつむき、また顔を上げ、理刀の目を見つめてくる。そして、
「あ、あのね……理刀がいやじゃなかったら、なんだけど。その、えっと……《星影祭》、あたしと、ぺ、ペア組まない?」
彼女の瞳が、まるで草原を翔る清涼な風のように、理刀の視界いっぱいにひろがった。
言葉が、すとーんと心の核に落ちてくる。
 ど真ん中ストライク!
 剛速球に空振り三振!
 ゲェェェームセット!
いま、耳の奥でわけのわからない解説をしているヤツはだれだ?


金髪碧眼ツインテドリルも捨てがたいけど銀髪緑眼ツインテもいいね。
結局の所、”ツインテ”がいいのだ(^^
これがポニーテールやベリーショートとかだったら……それはそれでありかも

で、キュートをショートカットにしてみた
qute2-1.jpg

……あれ?
 

きゅーきゅーキュート!〈2〉 (MF文庫J)     (ライトノベル)

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ねくろま3。
著者:平坂読
イラスト:じろう

 

マシロを人間に戻すための手がかりを手に入れたソリス。
しかし強力な魔法を連発したため杖が壊れ、新しい杖を買ったせいでソリスの貯金はついに底をつく。
このままではマシロを人間に戻す前に自分が飢え死にしてしまうので、メイやヒカリと共に女性店員が動物メイドの格好をしている変な喫茶店でバイトすることに。
果たしてソリスは無事に生活費を稼ぐことが出来るのか。

その頃、マシロを狙う存在が行動を開始する


天高くかざした杖の先端から、夜の闇を切り裂く黄金の光。
次の瞬間、
「な……!?」「む?」「ああっ?」「はにゃあっ!?」
ソリスの周囲の土の中から……いや、この寺院の境内全体で土が盛り上がり、無数の風化した白骨死体が這い出してきた。全身に黄金の光を纏う白骨死体の大群。腕や指や頭部など身体の一部の骨がなかったりヒビだらけだったり穴だらけだったり、どれ一つとして完全なものはないのに、その白骨死体達はそれぞれが神秘的とさえ言える圧倒的な存在感を放っていた。彼らは地の底から這い出すやいなや、その創造主たる死霊術師ソリスの方を向く。さながら、王の命を待つ騎士のように。
「……ぁ……ぅお……」
無数の不気味な骸骨に見つめられ、ソリスは全身を硬直させた。
マシロとの同居で骸骨は見慣れているとはいえ、やはり彼女だけが特別なのだ。
マシロが(一応)復活した今でも、アンデッドの群れに食われかけたトラウマは拭えず、自分が作り出したアンデッドでも容赦なくトラウマは脳内から掘り起こされる。恐怖心で頭が真っ白になる。そんなソリスをひたすら見つめ続ける骸骨達。恐怖、蓄積したダメージ、限界まで酷使した魔力と体力と気力。それらが相まって、ソリスの意識は遠のいていく。意識が完全に闇に落ちる直前、ソリスは最後の気力を振り絞って眩く。
「あとは……まかせた」

どさりと地面に倒れるソリス。からんと渇いた音を立てて転がる魔法杖と頭蓋骨。一体の骸骨騎士が、恭しくその頭蓋骨を拾う。
『まかせる。』
それは知能の低い普通のスケルトンやゾンビには絶対に通用しない命令だった。
しかしソリスの作り出した黄金の骸骨騎士達はちゃんと任された。
主命を帯びた騎士の如く。骸骨騎士達それぞれの中に潜在的に宿る、ソリスの思考・経験・願い・目的。それらをもとに自分達が何をすべきかを判断。
「……!迎撃を!」
真っ先に我に返ったシズが三姉妹に命じる。三姉妹、それぞれ全力で大量の召喚獣を喚び出す。
骸骨騎士の数はせいぜい五十体。一人の術者が一度に作り出したにしては驚異的な数だったが、所詮はスケルトン、召喚獣の敵ではない……。この場の誰もがそう思った。しかしそうはならなかった。
真っ先に仕掛けたのは好戦的なマーチヘア。強靱な脚で繰り出されるウサギの蹴りを、骸骨騎士はなんと受け止め、そのままウサギの首根っこを掴んで投げ飛ばした。ウサギが飛んでいった先には別の骸骨騎士。派手に地面に落ちたマーチヘアを容赦なく踏み潰し踏み潰し踏み潰し踏み潰し
踏み潰し踏み潰し踏み潰し、ついに弱々しく陣いてマーチヘアは消滅する。他のマーチヘアやケットシーも同じように次々に虐殺された。
ミノタウロスは斧で奮戦したものの、骸骨騎士の集団はその巨体を周囲上下全方位から攻め、目や口、腹部など柔らかい部分を情け容赦なく恐ろしく効率よく攻めて攻めて攻めて攻めて攻めて攻めて攻めて攻めて攻めて攻めて攻めて攻め殺した。見る間に数を減らしていく召喚獣の軍勢。
「な、なんなのだこいつらは……!」
「えげつないにもほどがあるぜ……」
「こ、怖いにゃー……」
召喚魔道士三姉妹が震え上がる。召喚獣の大群を全滅させたあと、骸骨騎士達は彼女たちに目を向けた
「「「ひ……!」」」
恐怖に身をすくめる三姉妹に躍り掛かる骸骨騎士達。
「殺される……!」
だが、骸骨騎士達は、三姉妹の魔法杖を奪い取ったあと。

―――びりっ

今度は彼女たちのメイド服を破った
「きゃあああああああ!?」

 


全裸は愛です

ねくろま。3 (MF文庫J)            (ライトノベル)

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まともな人間のどこが面白い

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貼れないストーリーをこっちでやってます。
18歳以上の方向け……。
こそっと萌えようぜ

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拾った迷い猫と※なことをするCG集です。

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