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縛られることに慣れ、いつの間にか浸かってた「ぬるい幸せ」になんか手を振ろう
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ラッキーメイド天くん (HJ文庫)
著者:わかつきひかる
イラスト:里海ひなこ

1億円でお金持ちに「買われて」しまった大黒天(あまね)。
でも彼を買ったのは小さいころ結婚の約束をした伊集院千早お嬢様だった!千早は天にメイドとして働くことを強要。
メイド服に身を包んだ天は清楚で愛らしい女の子に大変身!その日からメイドとして働く天だが、どうも彼の遺伝子が狙われてるらしく、あちこちから迫られ大ピンチ!


「疲れた?」
希実子が聞いた。
天は無言でうなずいた。
窓拭きは大変だった。窓拭き用のクリーナーでくるっと拭いたらハイ終わり、ではなく雑巾でいちいち拭いていかなくてはならなかった。
なにしろ凝ったつくりの洋館なので、斜めや円形に桟が入っていて、小さなガラス窓がたくさんはめこまれている。メイドさんが一枚一枚拭いていくしか方法がないのである。
疲れているのだろう。紅茶の甘さが舌に残り、なぜか苦く感じてしまう。
「あのう、天くん、紅茶、それぐらいにしておいた方がいいですよぉ」
「ダメよ。桜子さん、言わないで」
「でも、希実子先輩、やっぱりそういうの、良くないと思うんですぅ」
メイドさんたちが言い争いをはじめた。
思考力が落ちているのだろうか。ふたりが何を言っているのかわからない。
天は紅茶のカップを机に置き、クッキーに手を伸ばした。
―意外だな。桜子さんが希実子さんに反論するなんて……。なんか、桜子さんって、気が弱そうに見えるのに。
あくびが漏れた。
―眠いな……。
頭がズキズキして痛い。
今朝は二時間ほどしか眠っていない。眠くなって当然だ。
手からぽろっとクッキーが落ちた。
ほんの一瞬だが、船を漕いでいたらしかった。
「天くん。眠いなら、部屋で昼寝してきたらどうかな?碧さんはしばらく伝票整理だし、ディナーの用意までまだ少し時間があるわ」
「でも、千早ちゃ……お嬢様が帰ってきたら、忙しくなるんですよね?」
「大丈夫よ。忙しいのはお嬢様付きのメイドだけだから」
そういえば、碧も、おやつ休憩のあとは少し休んで良いと言っていた。
「そっか、だったら僕、寝てきます」
天はフラフラしながら立ちあがった。
飲んでいたカップを流し台に置き、洗って伏せるのもそこそこに、よろよろした足取りで休憩室を出る。
「効いてるわね」
「効いてますですぅ……」
休憩室を出る寸前、希実子がうれしそうに、桜子が不安そうに話していたような気がするが、急激にやってきた睡魔が思考力を奪う。
よほど意識しないと、波のように押し寄せてくる眠気に溺れてしまいそうだ。
天は、目をこすりながら廊下を歩いた。
「はー、やっとついた……」
部屋に戻った天は、ベッドにバタッと仰向けになった。

メイドさん用の狭苦しいベッドは、天の小柄な身体をやわらかく受け止めた。
廊下で行き倒れになるのではないかと思うほど、睡眠欲求は強烈だった。
どうにか部屋に戻ってこれて安堵する。
ベッドに仰向けになると、もう次の瞬間には、眠りの淵へと引きずりこまれた。
―なんかおかしい……。
確かに疲れているし、睡眠不足なのだが、この睡魔は強烈すぎる。
―効いてるわね。
希実子さんはそう言っていた。
紅茶はやけに甘く、そして苦かった。まるで薬みたいに。
紅茶を滝れてくれ、昼寝するように勧めてくれたのは希実子さんだった。
―さっきの紅茶、何か薬が入ってた?希実子さんが薬を盛った、とか?
―まさかね。
眠りに落ちる瞬間、そんなことを考えた。

天のメイド部屋のドアが静かに開いた。
希実子がそうっと忍びこんできて、入口でもたもたしている桜子を手招きする。
桜子がこわごわと天の部屋に入ってきた。
ふたりの先輩メイドは、ベッドの脇に立ち、髪飾りのカチューシャもメイド服のエプロンもそのままでぐっすり眠っている天を見下ろす。
「ふふ……よく寝てるわね」
ひそめた声で希実子が言った。
「天くん、ほんとにかわいいですう。まるで眠りの森のお姫様みたいですぅ」

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ギブあっぷ! (HJ文庫)
著者:上栖 綴人
イラスト:会田孝信

高校の入学式の日、結槻未祐は保健室で斗神璃亞の着替えを覗いてしまう。とびきりの美しさと、とんでもない毒舌を誇る璃亞に脅されて未祐は保健部の活動を手伝う羽目に

「準備中の札が見えなかった?」
まるで清流のような、どこか気の強さを感じさせる透き通った声で。
彼女はゆっくりと語りかけてくる。
と、そこまで言って彼女は眼を細めた。
未祐が着ているスポーツウェアの色に気づいたのだ。成る程ね、と彼女は嘆息。
「あんた新入生ね?どうりで、ウチのことを知らないはずだわ。生憎とここは、放課後限定の保健室よ」
「すっ、すいません、オレっ!」
金縛りが解けた。未祐はようやく事態を悟り、あわてて頭を下げる。
事情を知らなかったとはいえ、準備中の札を無視したこと、そして着替えを覗いてしまったことは明らかな過失。言い逃れのできない失敗だ。
未祐はあわてて回れ右、足早に部屋を出ようとして、
「ちょっと待って」
いつの間に距離を詰められたのか、彼女に手首をつかまれ、引き留められる。
「血が出てるじゃない」
未祐の左手の人差し指からは、まだ血がにじんでいた。
「は、はい、だからオレ、ば、バンソーコを」
しどろもどろになる未祐の目の前で、彼女は傷口に眼を細め、
「そう……」
スローモーションのようにゆっくりと顔をよせ、パクんと指を口に含んだ。
「――」
未祐の意識が停止する。
しかし、意識の空白は刹那。彼女に「チュっ」と指先を強く吸われ、一瞬で指先から尾てい骨まで、痛みにも快感にも似た痺れる感覚が走りぬけ、思わず腰が砕けそうになる。
上目遣いで未祐の反応を楽しんだ彼女は、からかうような意地の悪い笑みを浮かべた。
そして舌先で傷口をペロリと舐める。
ゾクっとした感覚が、未祐の背筋を上ってゆく。
そこでようやく未祐の指を解放し、
「はい、応急手当てお終い」
「ど、どうも……」
「それにしても、自分のことを『オレ』だなんて、まるで男子みたいな言い方するのね」
「いや……男、ですけど」
「……」
未祐の言葉に、彼女はキョトンとした表情をし、
「ぷっ、あっははははっ、それは傑作ね」
そしてすぐさま大爆笑。
ようやく年の近い相手のように感じられ、未祐は小さく安堵する。が、それも束の間。
笑う彼女の動きに合わせて白衣の裾がひるがえり、未祐はあわてて目をそらす。
「いや、傑作とかじゃなくて、本当にオレは男なの!」
「そんな可愛い顔してるくせして?」
「見かけで人を判断しないでくれ、運動着だからわかりにくいかもしれないけど」
「そんなに高い声で?」
「これでも声変わりしたんだよ、去年の夏に!」
「だったら、この胸はなに?」
笑いながら、彼女はペタリと未祐の胸を触った。
そして硬直。
「……」
「……」
「ねえ……」
とてもとても、気まずい呼びかけ。
「この胸はなに?」
「だから、何度も言わせるなよ……」
未祐は嘆息し、
「オレは、男なんだって」
堂々と宣言する。やれやれ、やっとわかってもらえたか、と正面を見れば。
彼女はスッと後ろへ二、三歩下がって、
「……」
その表情が窺えないほどうつむいている。だが、
「……っ……っ」
ふるふると、小刻みに肩が震えていた。
「お、おい……」
いかん、泣いてしまったのかと思い、未祐は声をかけようとして、
「―っ」
硬直した。誰よりも空気に敏感な未祐だからこそ、感じられた気配。
肌を刺すほど張りつめた空気。燃え上がるような感情の奔流。大気が怒りに満ちている
というか、激しく何かが爆発寸前というか。その圧倒的なオーラを前に、未祐はすっかり呑まれてしまい、逃げることはおろか謝罪の言葉も口にできない。
だから奇跡だったと思う。ピクリと彼女が動いたのに合わせて、腰がぬけるように尻餅をつけたのは。と、同時。未祐の頭上すれすれを、ヴゥオォンっと何かが横に薙いだ。
体感したのは瞬間風速四十メートル。そして直後、響いた轟音に未祐は肩をすくませた。
恐る恐る背後を見る。くの字になってしまっていた。スチール製のロッカーが。
「へえ、避けるんだ……」
反応いいじゃん、と獰猛な声がした。そこで未祐は、今のが蹴りだと理解する。
いまだどこか信じられないまま、正面に視線を戻せば、獲物を前にした肉食獣の如き瞳が未祐を睨んだ。迫力ありまくり。先刻までとキャラがちがう。
未祐はゴクリと喉を鳴らす。汗が頬をひと筋すべる。ひと目見て、本能的にそれとわかるヤバさ。彼女の殺る気は満々だった。どうやら、先刻の蹴りも勘ちがいではないらしい。
そうこうしてる問に、未祐の眼の前で、彼女の足が振り上げられる。
「―死ねっ、変態!」
至近距離で見る、女の子の足の裏は新鮮な光景だった。
それがすさまじい速度で迫ってこなければ
「―っのわああっ!?」
未祐は床をゴロゴロと転がった。直後、彼女の踵が側頭部をかすめ、ダンっと床を踏み鳴らす。あんなに柔らかそうなのに、なんて危険なサウンド。だが、それで終わらない。
ダン、ダン、ダダンっと執拗に踵が追ってくる。真剣な踏みつけの雨あられ。
だから未祐も本気で床を転がった。100%ここまで全力で床を転がったのは、生まれて初めてだ。とんだ初体験。そうしてかろうじて踵の強襲を避け、
「まて、落ちつけ!いや、落ちついてくださいっ!」
相手が必殺の心づもりで来ている以上、未祐の説得も必死の命がけ。
踵を振り下ろしたまま動きを止め、仁王立ちになった彼女は、ゆっくりと振り返り、
「落ちついてるわ、最高に。私の心は今、とても静かで穏やかよ……」
「よせっ、そんな冷たい眼で見るなっ、それは人を殺す覚悟を決めたヤツの眼だろ!」
「女の子が勇気を出して覚悟を決めたのよ。男なら応えてみせなさいよ」
「応えられるか、死ぬわっ。そういう台詞は、そんな剣呑な眼をして言うものじゃないだろ!」
「女の子が勇気を出して覚悟を決めたんだからねっ。男なら応えてみせなさいよっ」
「器用に頬染めてんじゃねえよ!無駄に情感こめやがって!」
語尾までそれらしく変わっているのが、なおムカつく。
すると彼女は「はあ?」と鼻を鳴らす。
「ゴチャゴチャうるさいわね。踏み殺されるのと、蹴り殺されるの、どっちが良いって訊いてんのよ」
「マジで殺す気だったのか……しかも選択肢は足のみかよ」
「私は小さいころから、もし人を殺すなら足で殺せと、厳しくしつけられてきたもの」
「斬新すぎるわっ!」
教育は死んだと叫びたくなる。
未祐は両の手の平を彼女にかざして、どーどー、と落ちつかせる。
「本当に悪かった。でもわざとじゃない。悪気はないんだ。お願いだから、せめて深呼吸をしてくれ。五回……いや、三回でいい。そうすれば、きっとオレの言っていることが理解できるはずだ」
「……」
「……たのむ」
「……」
長い、長い沈黙のあと。
「ふう」
眼の前の彼女が、大きく息を吐いた。
「スー……ハァー……」
そして未祐の言葉に素直に従い、深呼吸を始める。
眼を閉じて、少しだけ唇を尖らせながら、
「スウウゥー………、ハァアァー」
二度目はさらに深く大きく。
説得が通じたらしい。未祐は胸をなで下ろした。
よかった、ここまでくれば、もう大丈夫だ。何とか峠は越えただろう。
「ありがとう……わかってくれて」
未祐は安堵の吐息を漏らす。
しかし彼女は答えずに、そのまま最後の深呼吸。
「スゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ―――――――…………っっっっ!」
「ちょっと待て、吸いすぎだろっ!何だ、その超人的な肺活量はっ―」
そして気づく。未祐はやっと、彼女の真意に、真の狙いに思い至る。
彼女は落ちついてなんかいない。それどころか、未祐の話を聞く気もサラサラない。
彼女は今でも、未祐を抹殺する気でいるのだ。
だが、時すでに遅し。弓が一度引かれたら、あとは矢を放つしかない。
勢いをつけて。
「―よ、よせっ」
未祐の制止をかき消して、
『――』
校内どころか、敷地内すべてに悲鳴が轟いた。


ギブあっぷ! (HJ文庫)です。
ドタバタおもすれぇぇ
少しいじって美少女ゲームのシナリオに!
やっぱり多少のエロは必要だよな!ライトノベルにも。


ギブあっぷ! (HJ文庫)

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彼女は眼鏡HOLIC (HJ文庫)
著者:上栖 綴人
イラスト:トモセシュンサク

不思議な力を持つ眼鏡《魔鏡》の収集・保全を行う秘密組織のエージェント「深鏡めめこ」
彼女は眼鏡にまつわる事件が起こっているという御園学園に転入し調査をすることになった。
幼い頃から孤独だっためめこは学園での生活に戸惑うが、眼鏡をかけた美しい少女「黒野亞衣」と出会い、心を開いていく。

「あのね深鏡さん。『眼鏡狩り』……って聞いた事ない?」
このところ、御園学院の敷地内では、女性ばかりを狙った通り魔事件が起きていた。

『女の子が歩いていると、突然何者かに襲われ、眼鏡を奪われる』眼鏡を掛けている女性が狙われる、『眼鏡狩り【奪】』事件である。

発生件数は数十件にものぼり、学院側も警備を増員するなど対応に苦慮している。
だが、何故この事件を『眼鏡狩り』ではなく、「眼鏡狩り【奪】」と名付けているのか?
それは、別の事件の存在が、女子生徒達の間で噂されているからだ。

『女の子が歩いていると、突然何者かに襲われ、眼鏡を掛けさせられて乱暴される』こちらは、眼鏡を掛けていない女性が狙われる『眼鏡狩り【着】』と呼ばれる暴行事件だ。

実際にこちらの事件が起きた事はない、と学院側は否定している。
だから、警察には通報していない。表沙汰になれば、御園学院のイメージを著しく損なう事になるからだ。
しかし、最近学校を休むようになっている女子生徒達が、何人かいるのも事実だった。
そして『眼鏡狩り【着】』この件が明るみに出るのを恐れた学院側は、『眼鏡狩り【奪】』この事件についても警察に被害届を出していない。この事がさらに『眼鏡狩り【奪】』の発生を許してしまっていた。
そして、未だにどちらの事件も犯人は見つかっていないのが現状だ。
そんな中、最近では【奪】【着】両事件の同一犯説が、俄に囁かれるようなっていた。
それは―……
「―『眼鏡狩り【奪】』この事件で女の子から奪われた眼鏡が、『眼鏡狩り【着】』の暴行事件に使われたという噂があるのよ」
ルシアは移動中の車内で、手に持った資料に書かれた内容を口にした。
窓の外を流れる景色には、既にネオンの輝きが混ざり始めている。
一通り資料を読み終えたルシアは、紙の束をブリーフケースに仕舞いこんだ。
すると、運転席でハンドルを握っているレイが声をかけてくる。
「―それで?姐さんの見解はどうなんだ?」
「そうね……まだ推測の域を出ないけど、私はふたつの『眼鏡狩り』の裏にいるのは同一人物ではないかと考えているわ」
ルシアは自分の推理を語り始める。
「でも、この『眼鏡狩り【着】』こ事件の噂には、決定的におかしい点がある。ある情報が欠落しているのよ」
「ある情報?何だよそれ」
「犯人像よ」
オウム返しに問うレイに、ルシアは応える。
「まず『眼鏡狩り【奪】』このひったくり事件。被害者の供述だと、犯行の手段はほぼ同じで、背後からいきなり襲われ眼鏡を奪われるというもの。突然の事態でパニックになるだろうし、眼鏡を奪われた被害者の視界は悪いもの。犯人像にバラつきがあるのは仕方がないでしょうね。でも、『眼鏡狩り【着】』この事件の性質を考えると、犯人像が全く出てこないというのは腑に落ちないわ」
「そうか?【奪】の方と同様に背後から襲われたら、暴行中に犯人の顔を確認するのは難しいだろ?」
「【着】の事件の性質をよく考えてみて。犯人はただ暴行を行っているわけじゃない。被害者の娘に眼鏡を掛けさせてから暴行しているのよ?」
そもそも、この『眼鏡狩り【着】』この事件は、実行するのが非常に困難な犯行だ。
常識的に考えて、前を歩いている人間に背後から眼鏡を掛けさせるというのは不可能だ。だとしたら必然的に、被害者に眼鏡を掛けさせるのは襲い掛かった後になる。だが、襲われた被害者は当然抵抗するだろう。眼鏡を掛けさせるのは益々難しくなる。
「そりゃ、スタンガンか何かで、意識や身体の自由を奪ってから掛けさせたんだろ?」
「恐らくはね。でも、そこで犯人はわざわざ背後に回って暴行を行うかしら?暴行相手に眼鏡を掛けさせるような犯人なのよ?だったら暴行は正面から行われる筈よ。自分の気に入った眼鏡を掛けさせた被害者の顔を見ながらね」
「でも、被害者がスタンガンで気絶してたって可能性もあるぜ?」
と、レイは別の可能性を示唆する。
「それに、度の合っていない眼鏡を掛けさせられれば視界はぼやける。犯入の顔を確認するのは難しいだろ」
「そうね。でも、眼鏡を掛けさせるようなドの付く変態の犯人が、被害者が眼を閉じたままで満足するかしら。人の顔は、眼を開けている時と閉じている時とでは、全く印象が異なるわ。眼鏡を掛けていれば尚更よ。当然、犯人もそれを見たい筈。被害者の意識はあったと考える方が自然だわ」
と、ルシア。
「レンズの度にしても、コンタクトじゃないもの。たとえ身体の自由が利かなかったとしても、視線を上に向ければレンズの上から相手を見る事はできるわ。暴行を受けている間に、眼鏡がずれる事もあるでしょうしね」
「被害者が犯人の顔を見ている可能性は高い、か」
レイは静かに呟く。
「けど、そうなると……」
「ええ、犯人像について全く噂にならないというのはおかしいわ」
たとえ犯人が覆面を被っていたとしても、そんな目立つ特徴が噂にならないわけがない。
無論、乱暴された女性が名乗り出るケースは非常に少ない。それは、自分が肉体的にも精神的にも汚された被害者である事を、周囲に知られたくないからだ。
だが、この『眼鏡狩り【着】』は噂として広がっているのだ。ならば、被害者は名乗り出る事はできなくても、噂話に真実を混ぜる事くらいは可能だろう。
「―だから私はこう考えている。この『眼鏡狩り【着】』この事件は、『眼鏡狩り【奪】』の犯人が自分の犯行をやりやすくするため、意図的に流布した偽りの噂ではないかってね」
「おいおいーそりゃ【着】の事件は被害者が特定されていないけれど、その推理は大胆すぎやしないか?」
レイは思わず声を上げる。
「確かに【着】の事件が、【奪】事件の増加に繋がっているって見方もある。だが学院側に警察の介入を拒ませるにしたって、自分からわざわざそんな噂を流すか?【奪】の事件に対しても警戒が強まるんだぜ?」
「ええ。だから推測の域を出ないって言ったでしょ?まあ、めめこには【着】事件の噂の出どころも探ってもらうわ」
そう言って、ルシアは表情を改める。


この本を読んでて
「眼鏡をかけているメガネっ娘からメガネを奪い、メガネをかけてない娘に眼鏡をかけさせメガネっ娘にする。
眼鏡を取られた娘はよく見えないので犯人の顔が解らない。メガネをかけられた娘はメガネの所為でよく見えないから誰にかけさせられたか解らない。そして新しいメガネっ娘の出来上がり!なんという錬金術!こ、これは!!」

などと、考えてしまいました……

あ、この本の内容はこんなんじゃないですよ。
もっとこう、広大で、スペクタクルで、ロマンがあって、スリルで、サスペンスで、涙あり、笑いあり、感動有りでちょっとエッチも忘れていないファンタジー……

一家に一人「深鏡めめこ」が欲しいですね


彼女は眼鏡HOLIC (HJ文庫)

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魔女にタッチ! (HJ文庫)
著者:鏡 裕之
イラスト:くりから

 魔女界から今年の「揉み男」に選ばれてしまった豊條宗人。魔女はその男にある一定回数だけ胸を揉まれないと、貧乳になってしまうとあって、魔女たちから羞恥心たっぷりに迫られる! そしてその魔女とは、血のつながらない姉の真由香と、憧れの生徒会長静姫の二人だったのだ!


かすかに姉が声をもらした。
さらに小さなビキニの上からふくらみを包み込むと、パツンパツンの弾力が手のひらに込み上げてきた。すべすべの肌が手のひらに吸いつく。
(ふああっ……!)
(姉ちゃんのオッパイ……気持ちいい……おっきい……)
パチパチの弾力とすべすべの肌が、手のひら全体に猛烈なスピードで広がっていく。手がふわふわでとろけそうだ。
心臓がバクバク鳴って、口から飛び出てきそうだった。初めてお姉ちゃんの胸に触れたのだ。
姉の乳房は、あまりに大きく、心地よかった。静姫の爆乳ももの凄くボリユームがあって気持ちよかったけれど、姉の巨乳はもっと反発力があって瑞々しい。
「も、もっと……ちゃんと確かめて……」
真由香がとぎれとぎれにささやいた。揉みしだいてもいいのだろうか?
宗人はドキドキしながらさらに手に力を込めた。
指がゆっくりと胸のふくらみにめり込んだ。形のいいバストを指が搾っていく。それにつれて、やんわりと乳房がたわんでいく。
めり込むにつれてぱちぱちっと若々しい弾力が弾け、強く心地よく手のひらを押し返した。と同時にとろけそうなやわらかさが指を包み込んでいた。
「あん……」
思わず姉が甘い声を放った。
(ね、姉ちゃんのオッパイ……)
興奮が一気に高揚した。ドキドキして、もう気絶しそうなくらいだ。
「もっと何度も確かめて……」
さらに、ビキニの上からGカップのふくらみを揉みしだいた。
「あん、馬鹿……やさしく……あん……」
姉が甘い声をあげて、ピクンピクンと上体をふるわせた。
(ね、姉ちゃん……!)
宗人はふいに真由香に抱きつこうと手を広げた。そのとき―。
「失礼します」
浴室のドアが開いて二人めの客が入ってきていた。
宗人と真由香は、同時にわっと声をあげて離れていた。勢いよく後退しすぎて、宗人は浴槽に身体をぶつけた。
だが、ずるっとすべり込むのはまだ早かった。タオル一枚で身を隠した静姫が、姿を現していたのだ。タオルで覆われていない部分からは、大人っぽい上級生の肌が輝いている。宗人は目を疑った。
まさか……静姫先輩が大胆にお風呂にまで訪れようとは……!それも姉ちゃんがいるときに……!
(ど、どうしよう……!)
(どう言い訳を言おう……)
(姉ちゃんが勝手に入ってきてっ……って言っても、信じてくれるかな)
もう嫌われてしまうかもしれない、お姉さんとそんな関係でしたのね、と言ってぷいとそっぽを向かれてしまうかもしれない。
だが、静姫の反応はまったく違っていた。
「まあ……お先でしたの」
「きょ、姉弟水入らずなんだから、邪魔しないでよ」
真由香が先制攻撃をかける。
(あれ?別に怒ってない?)
「でも、二人より三人の方が楽しいでしょ?」
怯まず、静姫は浴槽に近づいた。慌てたのは、宗人より真由香の方である。
「ちょ、ちょっと入る気?」
「十五時間」
ふいに静姫がつぶやいた。
真由香がびくっとふるえた。
「入っても……いいですか?」
静姫が宗人に尋ねた。
「え……はい」
思わずうんと言ってしまった。
「じゃあ」
静姫は胸を隠したまま、浴槽に入ってきた。宗人の真後ろに陣取る。
(ど、どうしよう……)
宗人は思い切り緊張した。
目の前にはエッチなビキニを身に着けた姉の裸。後ろには、タオル一枚で大事なところを隠した大好きな先輩の裸。前門の虎、狼ならぬ、前門の姉、後門の静姫先輩だ。
「はあ、いいお湯」
静姫は呑気に首元を拭った。ちゃぷっと音がすると、さらに心臓がドキドキしてしまう。
「肩幅、広いんですね」
静姫が身体を近づけてきた。
「弟に近づかないでよ」
真由香が牽制球を投げる。それをすぐ静姫は返した。
「弟さんと何をしていたんですか」
「な、何って」
「もしかして、こういうことですか?」
静姫がふいに宗人に身体を押しつけてきた。やわらかなふくらみが二つ、宗人の背中に広がってやんわりとつぶれる。
(ふああっ……し、静姫先輩のオッパイが……!)
宗人の興奮はマックスに近づいた。
「何か、当たってます?」
静姫がやさしくささやく。
当たっているどころではない。あのスクール水着を押し上げていた爆乳が思い切り背中に密着して、豊かな弾力を弾ませているのだ。
「ちょっと!何してるのよ!」
「お風呂が狭いですから」
「だったら出て行けば?」
「これくらいがちょうどいいです」
宗人を挟んで二人の美女は睨み合った。事情を知らない宗人はわけがわからない。気持ちいいやら、とまどうやら。いったい、姉と静姫はどんな関係なのだろう?
「さわっても……いいですよ……」
静姫が宗人の耳元にささやいた。
乳房を覆っていたタオルを、ゆっくりと外した。すべすべの乳肌がぴったりと宗人の背中に触れ、密着した。静姫は、さらに生乳を押しつけた。
やわらかな豊球が、宗人の背中でむちっ、むちっと心地よくたわんだ。エッチな先端まで直接宗人の肌にこりこりと触れる。
(うわあっ……ああああっ……!)
宗人のあごが上がった。
もう我慢の限界だった。欲望がどんどん暴走していく。真由香がきっと静姫を睨みつけた。
「宗人!」
言うが早いか、宗人に背中を向けた。
「さっきのつづき、して!」
そう叫ぶと、大胆にも背中を押しつけてきたのだ。
(わっ、姉ちゃんの身体が……!)
姉の身体はやわらかかった。宗人とは違うピチピチの感触が胴体に触れる。しかも、真由香は宗人の手をつかんできた。
導く先は赤いビキニにつつまれた姉の乳房。ふくよかなかたまりが宗人の手にぴたりと触れる。
「好きにしていいですよ」
静姫も後ろからIカップの爆乳を押しつけてきた。負けじと宗人の片手をつかんで後ろに引き寄せる。
(う、うわああっ……!)
(ど、ど、ど、どうすれば……!)
姉か、静姫か。
究極の選択と快感に卒倒しそうになったそのとき、派手な音とともに浴室のドアが開いていた。
ツンと張った発育途中の大きなふくらみ―妹の流奈だった。
「あーっ!みんなお兄ちゃんと入ってるう!」


えーと、ライトノベルです。HJ文庫です。美少女文庫っぽいけどHJ文庫です。
内容としては公式紹介の上から三行で終わっちゃいます。そのまんまです。
どのようにしておっぱいを揉んで貰うかの描写を甘酸っぱくなりながらお楽しみ下さい(^^

魔女にタッチ! (HJ文庫)    (ライトノベル)

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貼れないストーリーをこっちでやってます。
18歳以上の方向け……。
こそっと萌えようぜ

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迷い猫拾いました
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