忍者ブログ
縛られることに慣れ、いつの間にか浸かってた「ぬるい幸せ」になんか手を振ろう
ブログ内の記事検索
タイトルを入れてください
いいものはいい
フィギュア・ライトノベル
アニメミュージック
キャラクターUSBメモリ

集めてみました


×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

きゅーきゅーキュート!〈2〉
著者:野島けんじ
イラスト:武藤此史

 一週間後に“スターライト”の能力発表会“星影祭”を控え活気づくレゾン学院。しかし能力値99の万年一般クラス人間である春日理刀には関係のない話だ。そんな理刀の耳に突然「キュート・フォンターナが学院の入り口で大暴れしている!」という不穏な声が飛び込んできた。おかしいと思いつつも急いで現場に駆けつける理刀。なんとそこにいたのはキュートとそっくりで、でも少し変わった格好をした美少女だった。後からやってきたキュートは少女を見るなりケンカを始めてしまい、いつの間にか話はおかしな方向へ…。

qute2.jpg
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

その場にいた全員の目が、[蛇髪女の眼]に集まる。
すぐに百香も口を開く。
「面白いかも。《星影祭》は、生徒の知り合いだったら参加オーケーなんですよ」
「ふうん、そうなんですの?」
スイートが、黒媛と百香へ関心と無関心が入り交じったような目をむける。
「ペアの場合、相方の人は能力者じゃなくてもいいんです。スターライトのアシスタントとか、理由がちゃんとしてれば」
「それでは、わたくしも参加させて頂こうかしら。ちゃんとした魔族代表として」
チラッと、スイートが意味ありげな視線をキュートへ投げる。
「勝手に出ればいいでしょ」
ふん、とキュートが横をむく。銀色のツインテールがふわりと揺れるが、なんだかいつもの艶となめらかさが霞んでいるように見える。
「では、お言葉に甘えて出場させて頂こうかしら。ところで、あなた……」
不意に、スイートが理刀へ顔をむけてきた。
「わたくしとペアを組みませんか?スターライトの知人であれば、どなたにも参加資格があるんですよね?」
「へ?」
予想外のご指名に、理刀は言葉を失った。自分は去年も、そして今年も、「観る」側の人間だとばかり思っていたのに。
「どうして理刀とあんたが関係あんの?ひとりで出ればいいじゃない!」
キュートが、椅子から立ち上がらんばかりの勢いで、スイートをにらみつける。
それでもスイートは、涼しい顔だ。
「キュートは出場しないのでしょ?関係ないのはあなたのほうじゃなくって?」
「う……」
言葉に詰まったキュートを無視し、スイートが理刀に顔を近づけてきた。目と目の距離は、およそ20センチ。デンジャラスな間合いだ。
なんの香りだろうか?うすい紫の三つ編みから、ハチミツや砂糖菓子を連想させる香りが漂ってくる。
そんな香りに鼻先を撫でられたら……。
心臓の鼓動が、バクバクと大きくなっていく。
「あなた、お名前は?」
「えっ……と、春日、理刀」
「春日さん、どうでしょう?すぐに決めなくても結構です。きょうの放課後にでもお返事を下さいな」
「スイート、あんたねええええ……」
キュートが、握った拳を胸の前に持ってくる。プルプルと震えるそれが、彼女の怒りの強さを表している。
「もしかして……妬いてますの?」
「スイートっ!」
キュートが音をたてて椅子から立ち上がったときにはもう、スイートの姿は消えていた。
「それではまた……」という言葉と甘い香りを残して。
昼休み終了の予鈴で、黒媛たちが席を立ち上がった。たったそれだけで、教室の雰囲気がガラリと変わった。
緊迫感?緊張感?切迫感?とにかく、何色なのかわからない空気が、ピンと張り詰めるのだ。スターライトたちが動いただけで、みんなが息を呑む。話しかけたい、でも……、こっちを見て欲しい、お願い!そんな思いが目に見えるようで、ちょっと怖い。
そんな中、黒媛が理刀の胸をポンと拳で突き、
「どうするつもりだ?」
そうたずねてきた。
スイートからの誘いを受けるか否か。
《星影祭》へ出場するか否か。
さて……。「う~ん、正直迷ってる」
「そうか。迷うのはいいが、自分の周りに気を配ることも忘れるなよ」
「え?」
「それじゃな」
微笑んだあと、黒媛はさっとロングの黒髪を翻し、教室のドアへむかって歩き出した。
「お邪魔しましたあ」と元気いっぱいの百香。
「………」と目顔でうなずくだけの巴。
彼女たちも、黒媛の背についていく。
周りに気を配る?
周りには……。
すぐ横で、キュートがこちらを見上げていた。視線が交わる。
真剣な表情。
少し怒っているようにも見える。
近くで見ると、本当にドキリとするほど肌が透き通っている。髪は混じり気のない銀色で、瞳の空色は清々しくて……、あんまりすべてが澄みきっているから、一瞬、息をすることも忘れてしまったほどだ。
そんなキュートが、二、三度可愛い口をパクパクと動かし、一度うつむき、また顔を上げ、理刀の目を見つめてくる。そして、
「あ、あのね……理刀がいやじゃなかったら、なんだけど。その、えっと……《星影祭》、あたしと、ぺ、ペア組まない?」
彼女の瞳が、まるで草原を翔る清涼な風のように、理刀の視界いっぱいにひろがった。
言葉が、すとーんと心の核に落ちてくる。
 ど真ん中ストライク!
 剛速球に空振り三振!
 ゲェェェームセット!
いま、耳の奥でわけのわからない解説をしているヤツはだれだ?


金髪碧眼ツインテドリルも捨てがたいけど銀髪緑眼ツインテもいいね。
結局の所、”ツインテ”がいいのだ(^^
これがポニーテールやベリーショートとかだったら……それはそれでありかも

で、キュートをショートカットにしてみた
qute2-1.jpg

……あれ?
 

きゅーきゅーキュート!〈2〉 (MF文庫J)     (ライトノベル)

拍手

PR
Comment
name 
title 
color 
mail 
URL
comment 
pass    Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
コメントの修正にはpasswordが必要です。任意の英数字を入力して下さい。
管理人のみ閲覧可   
この記事へのトラックバック
この記事にトラックバックする:
Link
まともな人間のどこが面白い

googleさんが居るこのページでは
貼れないストーリーをこっちでやってます。
18歳以上の方向け……。
こそっと萌えようぜ

同人誌 コスプレ 同人ゲーム
○っちぃPCゲーム コミック
ダウンロード販売サイト
ダウンロードサイト Gyutto

迷い猫拾いました
大事に育ててくれますか?
え※ち猫オーバーにゃん!
拾った迷い猫と※なことをするCG集です。

にほんブログ村 小説ブログ ライトノベルへ

にほんブログ村 コレクションブログ フィギュアへ




Template by Crow's nest

忍者ブログ[PR]