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きゅーきゅーキュート!〈3〉 (MF文庫J)
著者:野島けんじ
イラスト:武藤此史

能力値99の万年一般クラス人間である春日理刀とは違い、小等部五年にしてすでに“スターライト”である亜威百香。
しかし、能力を使うために必要な“媒体”はまだ見つかっていない。
そんな百香の悩みにつけこんで、いたずら好きのキュートの姉たちが危険がいっぱい詰まった不思議な箱“封印庭”の中に百香を閉じこめてしまった。
助けに向かった百香の姉、黒媛を追って“封印庭”に飛び込んだ理刀たちだったが、気がつくと理刀の隣にいるのは内気な少女、巴だけ!
キュートはどこへ?百香は無事?

 巴と密着したまま、理刀は花びらの内側を撫でたり殴ったり蹴ったり、といろいろやってみた。
だが、自由に動けないため、なかなか力を入れることができない。しかも、この巨大花はかなり頑丈にできているようだ。触り心地はやわらかだが、外力には強い。まるで、質のいいゴムのようである。
理刀は、動くのをやめた。休憩だ。ムシムシと暑い花頭の中で動き続けるのは、正直つらい。
それに、動けば巴と体を擦り合わせることになる。
彼女が丁度、理刀の○○にまたがっているから……、あんまり動くと、ちょっと、その、つまり、困った状態になってしまうのだ。
互いに、体を動かすことはできない。せいぜい、手足を少し曲げ伸ばしできる程度である。それが、つらい。

巴は、ずっと目を閉じたまま震えている。
理刀と体をくっつけている、という現実を必死で振り払おうとしているのだろう。
「お~い、出してくれっ!ヴァポ!お~い、だれでもいいから、出してくれえ!」
大声を出してみた。だが、なんの反応もない。外の騒ぎも聞こえない。防音は完壁のようである。
巴は震え続けている。ブツブツと呪文のように「ごめんなさい、ごめんなさい」とつぶやきながら。
しばらくすると、背やお尻の下が濡れてきた。
汗?違う、これは……。
甘い匂い。巴が放つ清潔感漂う石鹸の香りとは違う、濃密で、とろりと性感を刺激するような匂いだ。
花の蜜?花びらの内側から、次々と滲み出てくる。それが、理刀のズボンをベタベタに濡らし、巴のシャツをヌルヌルと濡らしていく。
蜜でベトベトになったシャツが、体に貼りついてくる。当然、巴も同じだ。そうなると当然、その下につけた下着が浮き上がってきて……。花柄であることも見てとれて……。
ヤバイ。下半身が元気になりそうだ。ヤバイヤバイ。その部分にはいま、巴の○○が押しつけられている。
 


YABAI!!理刀は、巴と同じように目を閉じた。
大きく息を吐く。気持ちを落ち着かせる。
だが、目を閉じると余計に、巴の体温を感じた。
トクトクトク、と少々速い鼓動も伝わってくる。
いま、ここには、ふたりだけ。いま、ここで、抱き合っているのは、自分と巴、だけ。
少し前までは、普通科の一般人だった春日理刀と、学院中の憧れであるスターライト、その中でもトップクラスの【死霊使い】、{誕}の美々津巴が、体を密着させている。
トロトロの花蜜でベタベタになって。
正直な気持ちを言えば、男として嫌な状況ではない。
むしろ嬉しい。だが、これだけそばにいるからこそ、感じることができる。
理刀は、再び目を開けた。巴は、ずっと震えているじゃないか。
震え、という外側から見た「態度」だけでなく、その内側に目をむけてみる。
彼女の不安を、差恥を、恐怖を、怯えを、劣等感を、ほんの少しでもいいから、気づいてあげることができれば……。
そして、自分にできる範囲でいいから、わかってあげられれば……。
理刀は、そう思った。
だから、
「ではここでまた、自慢ゲームのスタートです!」
できるだけ明るい声を出した。
「え?」
巴が、ビックリしたように目を開けた、だがすぐにまた、ギュッと目を閉じてしまう。
構わず、理刀はしゃべり続けた。
「そういえば、美々津さんの自慢、まだ聞いてなかったよね?」
巴が、目を閉じたまま小さく首を振った。自慢なんかない。
あるけど聞かせたくない。
自漫ゲームなんかしたくない。
うるさい。
いろんな解釈ができるが……、そんなことはどうでもいい。
本当は、あふれかえるくらい自慢できるものを持っているのに、彼女は性格的にできないだけなのだ。
理刀は、勝手に話を進めることにした。
「美々津さんは照れ屋さんだ。イエスかノーでこたえて下さ~い」
数秒後、巴がコクコクと小さくうなずいた。イエス、ということだろう。
「引っ込み思案?」
コクンとうなずき一回。
「消極的?」
コクッと、小さく一回。
「男の人と話すのが苦手?」
コクコクコク、とうなずきの連続。
そしてようやく
「自慢なんて……」
ボソッと口を開いてくれた。
理刀はすかさず、巴に質問した。
「ここで問題です。美々津さんには、確実に自慢できることがひとつあります。さて、それはなんでしょう?」
え?と彼女の目が再び開く。
今度は閉じない。
視線をそらされただけだ
。巴がこたえを口にするよりも先に、理刀はすぐに言葉を続けた。
「正解は、『親友がいる』ということで~す」
「親友?」
「うん、本当の仲間って言い換えてもいいけどね。美々津さんには、いるんじゃない?」
「く、黒媛、のこと?」
「あと、百香ちゃんもね。ということは、美々津さんには親友がふたりいるってことだ。ついでに、オレも一方的に親友宣言するし、キュートやスイートも、きっといい仲間になってくれるはずだよ。いや違うな、もう仲間だ。うん、オレが保証するよ」
巴が、チラチラと理刀へ視線を投げてくる。
なにか言いたそうな顔である。
理刀は、彼女の言葉を待った。
長く細い息を吐いたあと、巴が小声で言った。
「わ、わたしは、黒媛に迷惑かけてばかりで……春日くんにも……」
「迷惑の度合いにもよるけど、少しくらいの迷惑で関係が壊れるようじゃ、それまでの仲だったってことさ。それに、オレは美々津さんに迷惑かけられた覚えはないけどね」
「でも、きょうは、いろいろ……」
「なにかあったっけ?」
「なにかって……」
「本物のマイナス人間には、友達なんてできないさ。っとそれ以前に、本物のマイナス人間なんてこの世にはいないと思うよ。いるのは、自分の長所に気づいている人とそうじゃない人、かな?」
巴の瞳から、緊張の色がゆっくりと消えていく。
そして、わずかに体の位置をずらしたあと、やわらかく上体を曲げ、理刀の胸に頬を押しつけてきた。
 

きゅーきゅーキュート!〈3〉 (MF文庫J)一般書籍です
キュート、スイート、黒媛、巴、フラグ立てまくりです。
春日理刀の住むマンションがアンダーレゾン第一指定女子寮になっちゃいます
名前は春日寮です。もちろん理刀は住み続けても良いそうです
 
きゅーきゅーキュート! 3
きゅーきゅーキュート! 3 (ライトノベル)

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きゅーきゅーキュート!1 きゅーきゅーキュート!2
きゅーきゅーキュート!1
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(電子書籍)
きゅーきゅーキュート! 1 (MFコミックス アライブシリーズ)
きゅーきゅーキュート! 2 (MFコミックス アライブシリーズ)
きゅーきゅーキュート! 3 (MFコミックス)
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