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生徒会の五彩  碧陽学園生徒会議事録5  (富士見ファンタジア文庫)
著者:葵せきな
イラスト:狗神煌

「ふふふ……ま、真冬ちゃんは、金を浪費するだけ浪費して、自分では稼げない、俺が居ないと駄目な子だよね、うん。そのはずだ」
「?なに言ってるんですか、先輩。真冬のインドア趣味が、親からの微々たるお小遣いだけで全て賄えるレベルだと思っているんですか?」
真冬ちゃんの意外な返しに、俺は「ぐっ」とたじろいだ。
「た、確かに。最新ゲームハード&ソフトのみならず、コミックや小説までずらりと網羅「するその状況……一般的な高校生が小遣いで揃えられる領域を超えている!まさかっ!」
「そうです。真冬も、ちゃんとバイトしてるのですよ。えっへん。言っちゃ何ですけど、結構稼いじゃってます。それでも勿論、お小遣いは欲しいですけど」
真冬ちゃんが、姉と違って恵まれない胸を張る。く、なんだこの屈辱は!サラリーマンが、小学生の頃自分の子分だった下級生に再会して、昔のようにめっちゃ上から喋っていたら、ぽろりと漏らしたそいつの年収が実は自分の十倍以上だった……みたいな感触!体験したこと無いけど!なんか、凄く認めたくない!
俺は、汗をダラダラ流しながら、ケチをつける。
「そ、そうは言っても、どうせ、大した金額では……」
「そんなことないですよ。インドア趣味の茨道をなめちゃいけないことは、エロゲマスターの先輩だからこそ、よおく知っているはずですー」
「く」
確かにそうだ。世間には冷たい目で見られるインドア趣味……いやな言い方すれば「オタク趣味」は実際異常なほど金がかかる趣味だ。ある意味、セレブにこそ許された高尚な楽しみとも言えるだろうっ!
ブランド物マニアなんかより遙かに厄介で手のかかる趣味を持つ、悲しき、
しかし逃れられぬ運命に流され続ける物達!それが、俺たちインドア戦士!
「しかし……真冬ちゃんごときが、いったい、どんな方法で金を稼ぐと……」
「ひ、酷い言われようです。先輩こそ、時々、真冬を好きとは思えない発言しますよね。まあいいです。とにかく真冬は、お金を稼いでいるのです。少なくとも金銭面でお姉ちゃんやお母さんに迷惑をかけたことはありません」
その発言を受けて俺が深夏に視線をやると、彼女はため息をつきながらも、「まあな」と頷いていた。そして、続けざまに「だからこそこっちも文句が言えず、厄介なんだよ、真冬の趣味は」と疲れた顔をする。……なるほど。
「でも、一体どうやって稼いで……」
「それはですね。前もちょっと言いましたが、真冬は基本ネットで稼いでいるのです」
「でも最近はそれもあまりやってなかったんじゃ……」
「はい。それでも、お小遣い稼ぎぐらいはするのですよ。まあ、そんなことしている暇あるなら趣味に費やしたいですから、先輩からお金貰えるならそれが一番ですけど……」
「そんなん聞いたら、余計にやるわけにはいかないだろ。……で、結局、真冬ちゃんはどんなことしてんの、最近」
「そうですね……。……エッチな広告で先輩みたいなのを釣ったり」
「お前らのせいでえええええええええええええええええええ!」
この世でもっとも憎むべき悪。それが、男の無邪気で純粋な性欲につけ込む輩。
「じょ、冗談ですよ、冗談。さすがの真冬も、そんなあくどいことはしないですよ」
「フーッ、フーッ」
「ど、どれだけ恨みがあるんですか、先輩。とにかく真冬は……ブログでアフィリエイト収入とかが主です」
「あ、真冬ちゃん、ブログやってたんだ」
「ええ、やってますよ。HPも含め色々やってますが……最近メインでやっているのは、真冬の日常を綴るブログ、『内臓破裂』ですかね」
「なにそのブログ!タイトルの由来がめっちゃ気になるわっ!」
「四字熟語だったらなんでも良かったんですよ」
「なんでも良かったなら、せめてそこは避けようよ!」
「ちなみに第二候補は『精神崩壊』でした」
「なんでそんな破滅思考なの!?かなりキてるよね!?」
「あ、でも内容は真冬のぼわぼわしたオタ生活を穏やかに綴るだけですよ。正直、その辺のアイドルさんより、一日の来訪者数多いです」
「相変わらずそっちの世界ではカリスマなんだね……」
[ブログでは真冬がゲームをおすすめしてたりします」
「まぁ、そりゃ確かに売れそうだね。広告収入も入るってモンだろう」
「……いえ、むしろ、真冬がオススメするBL本の方が売れてたりします……」
「書き手の熱意が伝わるんだろうね!」
「たまに、わざと炎上させたりもします。くくく……やつら、自分がおびき出されているとも知らず、のこのこと……」
「怖っ!ネット上では人格変わるタイプかっ!」
「アフィリエイトで稼こうと思ったら、真っ当な手段では限界がありますよ、先輩」
「そ、そうなんだ。でも、炎上しちゃったら駄目じゃない?アクセス数は増えるだろうけど……真冬ちゃんのオススメ商品を買ったりはしてくれないんじゃないかな、その人達は」
「そんなことないですよ。炎上っていうのは、その後の対処が上手いと、むしろファンを掴むチャンスなのです!世に言うツソデレ理論です!」
「ツソデレなんだ!真冬ちゃん、ブログではツンデレなんだ!」
「『べ、別に、あんた達のためにプログ更新してるんじゃないんだからねっ』という感じですね、基本」
「あ、あざとい!あざとすぎて、逆に引いちゃうよ!」
「分かってないですねえ、先輩。少々あざといぐらいの方が、男性は好きなものなのですよ。『こ、この商品を買ってほしいな、なんて思ってないんだからっ!』って書くだけで、小銭ががっぽがっぽですよ」
「悪女だぁー!」
「人聞き悪いですね。ちょっと口調変えてるだけですよ。ちなみに、最近はツンデレだけじゃなくて、ヤンデレにも手を出してみてます」
「や、ヤンデレなプログ?想像つかないんだけど……」
「あ、こういう感じでやってみてるんですけど……」
そう言って、真冬ちゃんはケータイ電話を操作して、そのブログを見せてくれた。

おにぃ、この前はあの商品買ってくれてありがとう!すっごい嬉しかったョ!やっぱり私、おにぃのことだぁーい好き♪このブログはおにぃだけのものだよ!おにぃさえ見てくれればそれでいいんだ。
……ところでおにぃ。この前あの子のブログでも商品買ったって聞いたけど……ホント?嘘だよね?嘘だもんね?私はおにぃだけのものなの。だからおにぃも、私のブログしか見ちゃいけないの。そうだよね?そのはずだよね?だから、アイツが嘘ついてるんだよね?おにぃと私の中を引き裂こうだなんて、あのウジ虫が。脳漿をまき散らして死に晒せばいいのに。あれ、おにぃどうしたの?おにぃは私に嘘なんかつかないもんね。ところでおにぃ、最近ネットでお買い物した履歴があるんだけど……あれ、なに買ったの?あはは、おにぃのことが好き過ぎて、ちょっとだけハッキングしちゃった☆てへ。
あ、おにぃのことだから、私へのプレゼントなのかな?かな?
あは。嬉しいなぁ。嬉しいよぉ。今度、貰いにいくからね。家まで、いくからね。待っていてね。あの女のプログで紹介した商品なんか、ないはずだもんね。もしそんなものがあっても……私が、返品してあげるね。いらないものだもんね。あの女が無理矢理送りつけてきただけだもんね。そのはずだもんね。だから私が、あの女の元に運んであげる。あの女に、女に、たたき返してあげる。体にめり込むぐらい、強く、強く、強く、お腹の奥まで返してきてあげる。
あ、ところでおにい。今日私が紹介する商品だけどー

 

 知弦さんのもきゅもきゅ.JPG


千弦のさんの「もきゅもきゅ」が見れるのは
生徒会の五彩  碧陽学園生徒会議事録5】だけ!!
あたりまえか(^^;
そして「企業」の全貌が明らかに!
隠蔽されたプロローグ」とか「存在しえないプロローグ」ってどう繋がるんだろうと思ってたんだけどちょっと意外。

アニメ情報は、七月発売のドラゴンマガジンで。だそうです

      
                                         (ライトノベル)

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生徒会の四散 碧陽学園生徒会議事録
著者:葵せきな
イラスト:狗神煌

 

私立碧陽学園生徒会室―そこは、選ばれし者だけが入室を許される聖域にして楽園(かどうか最近微妙)。
思わせぶりなタイトルでお届けする、長編第4巻。やっべ、ついに来ちゃった?ライトノベル的展開!会長がツチノコを探してみたり。
杉崎がプロポーズしてみたり。真冬のポジションが杉崎レベルにまで堕ちてきたり。うん、見事なまでにいつも通りだね!
と思っている君、刻の涙を見ちゃうかもよ?
 
碧陽学園生徒会議事録4
 

「というわけで、生徒会にも、破滅を」
「やっぱりラスボスだ!」
会長がぶるぶる震えていた。……このシリーズで最終的にどうにかすべきなのは、知弦さんなのかもしれない。最初から身内に黒幕が潜んでいたなんて……。
知弦さんは、ニィっと、口の端を釣り上げる。
次の巻で、生徒会メンバーが、まず一人欠けるわ
『!』
生徒会室に緊張が走る。会長が、恐る恐る、訊ねた。
「それは……誰か、やめちゃうってこと」
「ああ、そういう生温いことじゃないわね」
『!』
ぶるぶるぶるぶるぶるぶるぶるぶる。
「い、一体、だ、誰が……」
「それは言わないわよ。誰が死ぬか分からないからこそ、盛り上がるんじゃない」
「死ぬっって言っちゃった!言っちゃったよ!」
「あ。……誰が欠けるか分からないからこそ、盛り上がるんじゃない」
「言い直しても駄目だよ!」
「そして、犯人は一体何者なのか。疑心暗鬼に陥る生徒会」
「確実に知弦だよ!怪しさ二百パーセントだよ!」
「女だけになってしまった生徒会で、女同士のドロドロした執念がぶつかる」
「俺かあああああああああ!被害者俺かあああああああああああ!」
酷いネタばれ&犯行予告&死刑宣告を喰らった。
皆が俺に同情的な視線を向ける。俺はしくしく泣きながら、画用紙に「第一の被害者」と記して、胸に貼り付けた。……皆、いたたまれなくなったのか、俺から……被害者から目を逸らす。……うう。
知弦さんはぼかすのを諦めたのか、本格的に物語り始めた。
「さて、この時点で『生徒会』としては、もう若干崩壊気味よね」
「破滅の始まりだ……」
深夏が、世紀末漫画みたいなセリフを眩いていた。
「そこに加えて、キー君の死因が、謎の感染症」
『!』
症状は、体中の毛穴からにょろにょろ……」
「にょ、にょろにょろ?」
「……いえ、これ以上はちょっと、ね」
「俺、どんな死に方したんだあああああああああああー」
すっこいいやな最後なのは、確かなようだ。
「キー君の死体は国の研究施設に運び込まれ、対策が検討されるも、時既に遅し。日本には次なる感染者が……」
「俺、なんか最悪だあ!」
死後も他人に迷惑かけまくりだった。
「そうして、碧陽学園でも、にょろにょうにょろにょろ……」
「ですから、なんなんですか、そのにょろにょろって!」
真冬ちゃんは涙目だ。
「そんな矢先、生徒会室から見つかる、謎の液体が入った注射器」
「ま、まさかっ!」
「そう。それは、その感染症を発生させた、そもそもの元凶」
「は、犯人はこの中にいるっ!っていうか、知弦!」
「しかし、にょろにょろで死ぬ私。腕には注射の痕。そして、抵抗して暴れた痕跡」
『!』
は、犯人は知弦さんじゃないだと!?俺は、慌てて画用紙に「第二の被害者」と記して、知弦さんに手渡す。知弦さんが胸にぺたりとそれを貼る。物語は急展開だ!
「は、犯人は……真冬達の中に……」
ごくりと唾を飲み込む、会長と椎名姉妹。
最早、生徒会室は完全に知弦さんのテリトリーだった。
「そんな中、遂に海外にまで飛び火するにょろにょろ」
「にょろにょろ……なんてこと……」
「生徒会室では、疑心暗鬼の末、遂に最悪の事態に」
「さ、最悪って……」
「真冬ちゃんが、深夏をナイフで……。……うう」
泣き真似をする知弦さん。深夏が、がたんと椅チを鳴らして、よろよろと立ち上がった。
「真冬……そんな……」
「お姉ちゃん……ごめんなさい……」
「あたし達……真の絆で結ばれた、唯一無二の姉妹じゃ……なかったのかよ……」
なぜか、実際に刺されたわけでもないのに、腹を押さえて膝をつく深夏。
真冬ちゃんは……しかし、恐ろしく冷たい目で深夏を見下ろしていた。
「結局信じられるのは、真冬自身だけなんだよ。お姉ちゃん。ふふふ」
「ま……ふ、ゆ」
がくり。俺は倒れた深夏の背に、「第三の被害者」と書いた画用紙をぺたりと貼り付ける。皆、意外とノリノリだった。さて、いよいよ事態はクライマックスだ。
「遂に世界中に広まり、最早収拾のつかないところまで広まったにょろにょろ」
「ああ、人類が……にょろにょろで滅んでいく……」
「もう破滅の未来は免れない。唯一の希望は……犯人を見つけ、その人物が薬を持っていることを期待するのみ。しかし、もう、警察機構は崩壊、誰もそんなことをしている余裕はない」
「全ては……私達生徒会役員に託されてしまうわけね」
「あれ?でも、残っているのは……」
真冬ちゃんがそう気付いたところで、知弦さんの目が暗く光る。
「そう、二人。そして、よく考えて。真冬ちゃんは、なぜ最愛の姉である深夏を刺すに至ったのか」
「!は、犯人と疑ったからです!にょろにょろ発生の!つまり真冬も真犯人ではないっ…だったらもう―」
真冬ちゃんがハッと顔を上げる。その瞬間……会長が、ニヤリと、微笑んだ。
「くくくくく……」
笑う会長。実に不気味だ。完全に、自分に与えられた役に入り込んでいる。
そして、顔をバッと上げて、遂に彼女が正体を現す!
「ははははははは!そう!私こそが、世界を破滅に追い込んだ張本人、にょろにょろマスー」
「と見せかけて、にょろにょろで死んじゃうアカちゃん」
「にゃっ!?」
フェイクだった。会長が呆然とする中、俺は画用紙に「第四の被害者」と書いて、ぺったんこの胸に貼り付けよう……として殴られ、仕方ないので、手渡す。
会長がぺたぺたと胸にそれを貼ったところで、語られる結末。
「つまり、犯人は……」
「ま、真冬だったのですね!真冬が、にょろにょろを振りまいた真の」
「真冬ちゃんがそう悟った瞬間、しかし、真冬ちゃんの体からもにょろにょろが!」
『!』

 

 

にょろにょろって何だよ。体中の毛穴からそんなもん出てきたら泣くぞ……

生徒会の四散 碧陽学園生徒会議事録4 (富士見ファンタジア文庫)             (ライトノベル)

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生徒会の三振 碧陽学園生徒会議事録 3
著者:葵せきな
イラスト:狗神煌


私立碧陽学園生徒会室―そこは、選ばれし者だけが入室を許可される聖域にして楽園(多分)。
今日も今日とて何も起きない生徒会。
いやだがしかし、隣のイラストを見てみよう。
驚きの美少女が―はっ、もしや新キャラ?美少女転校生現る?
……すいません、また嘘をつきました。再登場の藤堂リリシアさんです。
あー平和だなー。
事件は会議室で起きてるんじゃない、そもそも起きていないんだ!なーんちゃって。
って、あれ?実は結構、緊迫した事態に突入してますよ?


仕方ありませんわね。話題を変えます。杉崎さんのご趣味は―
「エロゲです!」
なんでも堂々と言えばカッコイイと思ったら大間違いですわよ!
「この趣味、恥ずかしがったら負けかなと思ってます」
……では、エロゲの魅力とは、一体なんですの。
「努力次第で確実にヒロインを落とせるところです!まぁ、たまに事前告知では攻略ヒロインのようにキャラ紹介をしておいて、いざ発売されるとそのキャラが攻略対象じゃないなんて悲劇もありますが……」
個人的には、エロゲって、イラスト含めどれも似たようなものに見えるのですが……。
「まぁ、否定はしませんよ。パターンは確かにありますからね。しかし、これは深夏の熱血論にも通ずるものですが、それでいいんだ!むしろそうあるべきなんだ!女の子が沢山出てきて、皆主人公が好きで、一波乱ありつつも、最後はちゃっかり結ばれる!ですから最近の奇をてらった作品ばかりが評価される風潮には、俺は猛烈に―」
もういいですわ。あなたの情熱はよぉく伝わってきましたから。
一応そこまでハマる経緯は『生徒会の一存』で読ませていただきましたが、よくもまぁ飽きずにいつまでも継続できるものですね。
「真のエロゲ―ユーザーたる条件は、『忍耐力』ですからね。若干構図が変わっただけの同じような恋愛物語を飽きずに楽しむ力。ヘタレ主人公の行動にイライラしない、寛大な心。そして、度重なる発売延期を『あのメーカーだもんなぁw』で済ませられる、海より深い慈悲!」
ふ、深いですわ!無意味に!
「更には、どう見てもボリュームに値段が見合わないFD(ファンディスク)をも嬉々として受け入れ、次回作への制作資金として貢ぐ自己犠牲精神!それら全てを兼ね備えた選ばれた戦士達!それが、すなわち真のエロゲユーザー!」
全くなりたくないけど、なぜか尊敬できますわ!
「今こそ俺は世界に呼びかけよう!三千円で駄エロDVDを一本買うぐらいなら、六千円貯めて、名作エロゲを一本買えと!そうしたらお前の価値観は絶対に変わる!」
うちの新聞で変な呼びかけをしないでくださいなっ!
「あと『2』と銘打ちながらも、ライターと原画家変わるのはどうかと思うんだ」
知りませんわよ!
「そして諸君、以外とメーカー買いはアテにならんぞ!」
「こすい商売と分かりつつも、全年齢版の十八禁化には胸をときめかせざるを得んがな」

なんだろう……うんうんと肯いてしまう俺ガイル
この部分、笑ったら負けかな……

生徒会の三振 碧陽学園生徒会議事録3 (富士見ファンタジア文庫)

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生徒会の一存 碧陽学園生徒会議事録
著者:葵せきな
イラスト:狗神煌

私立碧陽学園生徒会室――そこは、選ばれし者だけが入室を許される聖域にして楽園。
生徒会メンバー中、唯一の男性である副会長・杉崎健は、今日も生徒会室の中心で愛を叫ぶ。

「俺は美少女ハーレムを作る!」と(ただし、扱いは空気以下)。
そして、お子サマ生徒会長・桜野くりむは、今日も生徒会室の中心で身勝手に叫ぶ。

「ただの人間には興味あ(自主規制)」

日々くり広げられる、ゆるすぎる会話。日々費やされる、青すぎる青春。いざ行かん少年少女よ、妄想という名の大海原を!
これは、ユカイツーカイついでにちょっぴり秘密アリな碧陽学園生徒会メンバーたちの、愛すべき日常をつづった記録の一端である。


「俺は美少女ハーレムを作る!」

高らかに宣言する!
深夏が、「や、海賊王になるみたいなノリで言われてもな……」と呆れている。
ほかのメンバーも「またか」と言った様子で俺を見ていたが、それでも俺は、続けた。
「妥協するにしても、俺は高い所で妥協してやる!美少女をはべらせて、いつか、『あー、美少女にも飽きたな』って言えるところまで上ってから、妥協してやる!」
「……なるほどね。とりあえず行くとこまで行ってみようってことね。いいんじゃないかしら。好きよ、そういうの」
知弦さんがなぜか微笑んでいた。
おお、何故かポイントアップ?相変わらず、狙わないところで評価受けるな、俺。
深夏もまた、「まあハーレムはさておき、そのスタンスは悪くないな」と笑っている。
真冬ちゃんは「そうですよね……今から悩んでいるより、とりあえずは上にいってみるのが、いいかもしれませんね」とやんわり微笑んでいた。
で、会長はと言えば……。
「えー、あんまり頑張るのは疲れるよぅ」だめ人間だった。
悟りの境地でも、上を目指すのでもなく、割と既に妥協していた。
生徒会長という役職で満足しているっぽかった。
ぽりぽりとスナック菓子を頬張りつつ、なんか幸せそうな顔している。
……ま、いいか。
幸せならそれでいいんだ、うん。単純単純。
会長はお菓子を食べ終わる(知弦さんのなのに……)と、けぷっと可愛らしくゲップして、満足そうに宣言した。
「と言うわけで、今日は解散しますかぁ」
『……』
全員が、彼女をとことん駄目人間だと思った。
ま、俺達も結局解散しちゃうんだけどね、それで。
……俺も、そろそろ仕事を始めないといけないし。

「……で、杉崎はまた生徒会室に残ってるんだ」
くりむは校門前で再び出会った生徒会メンバー達に向かって、苦笑した。
彼女たちもどこか優しげな顔をしながら、微笑んでいる。
深夏が肩をこきこきと鳴らした。
「まったく、だから対応に困るんだよな、あいつ、……あたし達と長時間駄弁るために、生徒会の雑務は自分一人で全部片付けて、何事もなかったふうにするんだから……」
「ま、真冬は、杉崎先輩、好きですよ?」
真冬の言葉に全員が溜め息を吐き、そして、くりむが代表して告げる。
「この学校で、あいつのことホントに嫌いな人間なんて一人もいないわよ。まったく……これでハーレムだなんだと自分で言い出さなければ、アイツなら彼女の一人や二人、簡単にできるでしょうに……」
「あれ、アカちゃん。やっぱりキー君のこと実は結構?」
「な、何言ってるのよ知弦!そんなわけないでしょ!」
くりむの焦りように知弦はもちろん、深夏と真冬もクスクスと笑う。


私立碧陽学園生徒会。
そこでは毎日つまらない人間達が楽しい会話を繰り広げている

知弦さんが変換できない……
 生徒会の一存―碧陽学園生徒会議事録〈1〉 (富士見ファンタジア文庫)

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貼れないストーリーをこっちでやってます。
18歳以上の方向け……。
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