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くりぽと すくすく☆魔法少女塾 (GA文庫)
著者:小幡 休彌
イラスト:八重樫 南

「昨日からあたしのこと尾行してたんでしょ。あんたみたいな真性ロリコンストーカーがしそうなことよ」
「お前のウヌボレぶりはあれだ、いっぺん病院行った方がいいぞ」
代々呪禁師の家に生まれた高校生・芦名春覚は、小学生の女の子たちが通う、魔法少女専門の進学塾の助講師として働く羽目になる。
だが受け持つことになった生徒のひとり星神りりすとは、先日最悪な出会いを果たしたばかり。
おまけに担当するクラス自体も、一筋縄ではいかない問題児だけを集めた最下級クラスで!? 
ただでさえ子供の苦手な春覚は、果たして彼女たちの先生になれるのか!?


「なんかあんたたち顔見知りみたいだけど、あらためて紹介するわね。この子は星神りりす。四年生よ。ご覧の通り獣化変身者。カラスとジャッカルにしかなれないけどね。注意事項は……今さら君わないでいいか。これでやっとこのクラスの生徒が全員揃ったわね」
教室に戻った玲先生は、やっぱり例のけだるげな調子で、ファム組最後の生徒を春覚に引き合わせた。今はちゃんと服を身に着けて、ゆうべ会った時のままの女の子だ。
もっとも、あの宵闇色の瞳を持つ少女・星神りりすは、ギロリと春覚をひとにらみして、
「死ぬといいんだわ、この真性ロリコンストーカー」と吐き捨てただけだった。
春覚は春覚で、りりすの方を見ようともしない。お尻が痛くてそれどころじゃないのである。
「病院に、病院に行かせて下さい玲先生!不潔な動物に噛まれました!バイ菌が!いや狂犬病が!」
りりすが横から叫んだ。
「だ、誰が不潔な動物よ!あんたみたいな変態のお尻噛んじゃったこっちが死にそうよ!オエー!」
「お、おれは変態じゃない!むちゃくちゃ言うな!」
「変態じゃない。女子トイレに忍び込んで、女の子の着替えのぞいて!ねっとりとイヤラシイ目つきで人の裸見て!これが変態じゃなかったらこの世に性犯罪者なんかいなくなるわよ!この真性ロリコンの真性ストーカー!」
「こらこら、ちょいちょい事実無根の話を挟み込むな!女子トイレに入ったのは他の子たちにかつがれたせいだし、いやらしい目つきなんかしていない。だいたいお前みたいなガキの裸見て何が面白いと思ってるんだ。あほか」
「あ、あたしみたいな美少女に、年齢は関係ないのよ!どうせ、昨日からずーっとあたしのこと尾行してたんでしょ。あんたみたいな真性がしそうなことよ」
なんかもう腹が立つというより呆れ返って、春覚は応えた。
「さっきから思うんだが、お前のウヌボレぶりはあれだ、病気だぞ。いっぺん病院行った方がいい」
ぐぶっ。
誰かが吹き出した。
見れば、風歌、亜月、愛音が顔をそむけ、小刻みに震えながら笑いをこらえていた。
春覚のツッコミに、いくぶんの同意があるらしい。
摂だけは、我関せずでマンガに没頭している。
りりすは真っ赤になって、愛らしい顔をますます険悪にした。
「ぐぬぬう……な、生意気な真性野郎ね」
「し、真性真性言うな!なんか別の意味で腹立つわ!」
「だって真性じゃない!」
「違う!おれに真性の部分は心身どこにもない!強いて一点微妙な部分を挙げるとしても、そこは(仮)だからなー」
りりすは頭上に大きめの「?」マークを浮かべ、ちょっと困惑の体だ。
「なにそれ。意味わかんない」
おちびの愛音が、かたわらのボーイッシュ少女・風歌をつついた。
「かっこかり、ってなあに?」
「わかんねえ。摂、わかるか?」
やはり話がわからない風歌は、クール少女の摂に尋ねる。摂はただ、
「ふっ」
と、含み笑いをするだけ。愛音は今度は、いちばんお姉さんの亜月のスカートを引っ張った。
「ねえねえ、かっこかりってなあに?」
亜月はなぜかひとり赤面して、かたくなに
「知らない。わたし知らない」
とかぶりを振るばかりだった。
そこへ玲先生が進み出、めんどくさそーに春覚の肩に腕を回した。
「ま、そうムキになんな。(仮)ならそんなに問題ないし、真性だったら手術も保険利くらしいから」
「うおー!だから違いますから!」
興奮のあまり、自ら要らぬ墓穴を掘ったことに気づいた春覚は、悔恨に頭を抱えていた。
「とにかく、ご挨拶は無事すんだみたいね」
無事。このわずか数十分のうちに起こったドタバタを、無事というのかこの塾では。春覚はまだ鈍痛がおさまらない顔面とお尻を撫でながら傑然とした。
しかしそんな春覚の様子にまるで頓着することなく、玲先生は暢気に、春覚の背中をぼんぼんと叩いたのだった。
「とりあえず、ようこそファム組へ」

その夜。
プリムグラム魔法塾から少し歩いたところにあるファミリーレストラン(フォーチュンズ)。
ここに、ファム組の問題魔法少女ご一行様がいた。
塾の授業のあと、彼女たちが何事かよからぬ相談をぶつ時、しばしば作戦本部として使われるのがここである。
というかまあ、なんにもない日でも、疲れた脳に糖分補給の口実で、甘い夜のおやつを食べにくる行きつけのお店なのだが。
「とにかく許せないわ、あの真性変態教師。あんたもそう思うでしょ風歌」
眼前にうずたかくそそり立つジャイアントフルーツサンデーをざくざく掘りながら、憤懣やるかたないりりすが言う。
隣の風歌は、ラズベリーソースのクリームチーズケーキを思いがけずちまちま食べながら、ニッと笑ってうなずく。
「失礼なヤツなのは間違いねーな。つーか、前のヤツより骨がありそうで、イジリ甲斐があるよな」
ガトーショコラブラウニーをつついていた亜月が、弱々しく口を挟む。
「わ、私はそんなに嫌いじゃないよ、あの先生。優しそうだし、それに、その、ちょっとかっこいいじゃない……?」
りりすがさっそく噛みつく。
「はあ?あんなフヌケ鬼畜のどこがかっこいいの?愛音はどう思う?」
マンゴーブリンをばくばく食べていた愛音は、大きく口を開けてニハッと笑う。
「あのん、ガクちゃん好きー!おもしろいー!」
「どこが?」
「うんとね、りりすにお尻かじられて「ギャーッ」って言ったところ!」
小悪魔な笑みをたたえて、りりすはささやいた。
「そっか。それじゃ、明日はもっと「ギャーッ」って言わせてやろっか?」
「ゆわすー!」
クリームでべたべたになった愛音の口の周りを紙ナプキンで拭いてやりながら、亜月は不思議そうに尋ねる。
「りりすは、どうしてそんなに芦名先生を嫌うの?着替えを見られたのは、風歌たちだって悪いんだから。もう許してあげたらつ」
バニラアイスの塊をかぷっと口に放り込んで、その冷たい甘さをしばし味わうと、りりすは剣呑な顔で亜月を見つめた。
「あたしが許せないのはそこじゃないの。や、それもちょっとあるけど。でもメインは別のこと!」
「なあに、それ?」
「あたしの裸見て、『何が面白い』つったのよアイツ!こんな、こんな絶世の美少女の高貴な素肌を間近で見たクセに!あのトーヘンボク!なんなら拝観料取りたいくらいよ!これは乙女のプライドの問題よ!」
「うぜえ」
「うざい」
風歌と摂が声を揃えて、苦々しげにつぶやいた。
りりすは「うっ」と少しだけたじろいだが、その勢いは収まらない。
「な、なによ。だいたいあの男、昨日の晩だって……」
「昨日?そういえばお前、なんかアイツと顔見知りみたいだったよなあ。昨日アイツと何があった?おっちゃんに言ってみ?ああん?」
風歌がいよいよニヤニヤしながら、りりすの細い肩に腕を回して顔を近づける。
「な、なんでもないわよ。うるさいわね」
りりすは急に困ったようにうつむき、ジャイアントフルーツサンデーの中腹を発掘する作業に取り組むふりをした。
「で、懲らしめてやるとして、具体的にはどうするの」
それまでほとんど何も喋らず、隅の席で黙々と白玉ぜんざいをすすっていた摂が、口を開いた。虚を突かれて、りりすは口ごもった。
「えっ。そ、そうね……」
「呪殺?毒殺?車裂き?」

くりぽと すくすく☆魔法少女塾 (GA文庫)です。
くりぽとってのは魔術関連で登場する用語の1つだそうです。
ろりぽとって読んじゃちょん切るそうです……
魔法少女塾です。小学生です。同僚に同級生が居ます。もちろん幼馴染みも居ます。
ライトノベル的に完璧なんじゃない?


くりぽと すくすく☆魔法少女塾 (GA文庫)(ライトノベル)

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