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縛られることに慣れ、いつの間にか浸かってた「ぬるい幸せ」になんか手を振ろう
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たま◇なま ~生きている、日々~
著者:冬樹忍
イラスト:

怒涛の体育祭も終わり、まったりとした空気の中で
過ごす、透や由宇たち学園行事実行部の面々。
気ない日常を過ごす透たちに、白の使徒ベルフェ
ゴォルの魔の手が迫る
! 白薔薇の封筒を配り歩
く彼の目的とは!? 透たちは平和な日常を守るこ
とができるのか?
 

たま◇なま 06 生きている、日々


「こらー!」
―来ようとしたその瞬間、右から由宇が止めた。
「何をしている!愛華!」
「あーー由宇ちゃん、邪魔です!!」
「なにをー!」
そのままコタツ脇で、二人でぺちぺちぺちぺちとやりあい始める。
「ね、美空さん」
一人だけでも片付けよう。そう思って、せめて美空に声を掛ける。
「あー!透さんがー!」
酔っ払いに見つかった。
「…………」
美空は、動かない。ポニーテールが重力に引かれ、力なく垂れ下がっている。
「ね、美空さん、もう、寝に行った方が」
「また手を出したー!」
愛華が下から、由宇と絡み合いつつ叫んだ。
「うにゃー!透!」
Tシャツにジャージで絡み合うもんだから、二人とも結構物凄い格好。
「透!美空に何をする気だー!」
「穴に棒を突っ込むつもりだー!」
愛華はもうちょっとブレーキ踏め。全般的に。
「私というものがありながらー!透、二人目に手を出すつもりかー!」
「なんとー!由宇ちゃん、それは聞き捨てならないですー!」
「既にこいつは私の穴に色々と」
「なあああああああああああああああああ!由宇ちゃんが爆弾発言したー!」
「一回目は八月の初めだったな。殆ど痛いだけだった」
「うひいいいいいいいいいいいいいいいい!」
「だが最後に少し、何やら不可解な感覚があってな」
「のおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお」
「二回目、旅行の前日にやった左耳の頃から、その不可解な感覚が徐々に気になりだして」
「左耳。あ。そーか。耳かきですね耳かき。ふーん」
「逆らえないと……命令聞くと……なんだか……その感覚が、出て来るんだ……」
「ふーんそうかー耳の穴ですかーそうですよねー」
「海で……灯璃にアレやられて……分かったの……私……それ……いいの」
「あー。そうそう。海へも行きましたよねーうんうん」
「だ、だから……そのあと……私、……言っちゃった……ふ、ふふ」
「そのあと?んー。お盆の頃ですかねー。うんうん」
「自分から、……い、言う事聞くって……命令聞く……って、言っちゃった……うふふ」
「その頃かー。日焼け跡とか、痒かったですー」
「そ……そして、学校で、学校なのに、由宇、灯璃に……あんな事……されて……っ、あんな風になって……学校なのに……あんな……ふふ、由宇、悪い子なの……」
「あの透さん。ちょっと話をしましょうか話を」
「悪い子だから……言う事、聞くの……言う事聞くと、気持ちいいの……ふふ……」
「あのっ何ですかっ透さんこの的確に段階を追った教育は何ですかっ」
「昨日は……そのまま、学校に……そのまま、一日……道具を……」
「由宇ちゃんちょっと相談しましょうちょっと今ここで緊急に」
「私……やめてって……それ……声が……って、言ったのにっ……でも……ぁ、ぁは……」
「透さんっあなたっまさか最初から全部計算して由宇ちゃんをっ」

酔っ払いが二人、なんか馬鹿な事言っている。無視無視。
美空は、相変わらず突っ伏したまま動かない。

「……わたし……」
突っ伏したまま、また、ひっく、と、しゃっくり。
「何?」
何か、喋ろうとしているのだろうか。その顔に、耳を近づけてみる。
「わたし……」
小声で、何か、眩いている。
「ん?どーしたんですか?」
愛華が、気付いて、声をかけた。
「美空ひゃん、何言ってんですか?ん?」
「わたし」
ひっく。小さなしゃっくりの後、美空は、言葉を吐いた。

「……生きて、いけない……」

 

七尾花梨、透にさりげないアピール開始?
そして由宇はは順調に壊れてます(^^;

たま◇なま~生きている、日々~ (HJ文庫 ふ)         (ライトノベル)

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くろかの
著者:夏緑
イラスト:さいとうつかさ

科学大好き高校生の阿寒望は、容姿端麗・文武両道のスーパー美少女、闇暗魔夜を科学部に誘おうと声をかけるが、なぜか現れたタコ型宇宙人に赤ちゃんにされてしまう。
なりゆきで魔夜の世話になることに。
一緒にお風呂に入ったり添い寝したり……どうするどうなる共同生活!?

「もう一度聞く!何してる!」
「服を脱いでます」
「俺の質問の仕方が悪いのかなぁ」
「阿寒君は服を着たままお風呂に入るんですか?意外な側面といっても、ちょっと意外すぎるのでは……」
「なんで風呂に入らなくちゃいけないんだって聞いているんだ!」
「血で汚れたから、洗わないといけないでしょう……?」
当然のように言って、魔夜は望を抱き上げる。お互いに裸でつかむところが少ないため、魔夜が望を落とさないように抱っこするにはどうしても、胸にぎゅっと押しつける抱き方になってしまう。
魔夜の腕や無美は今にも折れそうなほど細い。けれど、そんなに痩せていても胸の脂肪だけは奇跡のように落ちていない。通常、ダイエットのときに一番最初に落ちるのは胸、最後まで落ちないのはほっぺただというのがひにくな常識なのだが。
つまり、魔夜が着やせして見えるのに脱ぐと「けっこうすごい」とまではいかなくても「年齢の割にはたわわ」というのは、胸自体はCカップに今ひとつ及ばないBカップ」という一番ほどよく形も綺麗に出る必要十分なサイズなのだが、身体が細いので脱ぐと胸が目立つということなのだろう。
「いや、そんなことを科学的に分析してどうする!じょ、女子と風呂だってっ?そりゃ俺は今赤ちゃんだけど……ちょっと待てぇぇ!」
「暴れないでください、阿寒君。落っことしちゃいますよ……?」
魔夜の胸に、望はますます強く挟み込まれてしまう。
「くっ、苦しい!やっぱり殺すつもりだ、さっきの腹話術人形の両親が伏線だったんだ!やっぱりこれは『サイコ』だったんだ!」
「そんな伏線ありません。それから、いくら有名な映画でもまだ見てない人がいるんですから、ネタバレはそこまでにしてください」
「自分がこれからネタバレするんだろ!シャワールームで俺を殺す気なんだろ!」
「人の話を聞いていませんね……。洗うと言ってるじゃありませんか」
魔夜は蛇口をひねってバスタブに湯を入れ、望を抱っこしたまま浸かった。ポンプに入ったボディソープを入れると、バスタブの浅い湯からむくむくと泡が発生する。
望はバスタブの底に尻をつけて、ぺたんと座り込んでいた。赤ちゃんの薄い皮膚にも熱くないよう、温度はぬるめだ。しかもんおぞむの身長に合わせて、魔夜はあまり深く湯を張っていない。これでは魔夜は寒いのではないか……と望は怪訝に思う。警戒している彼は、それが赤ちゃんの自分に気をつかっているからだとは気づいていない。
それよりも、もくもくと湧いた泡がかろうじて彼女の胸を隠してはいるものの、いつ泡が消えてそれがのぞいてもおかしくない状態なのが気が気でない。
「お、おまえ、胸隠せよ!」
「お風呂で裸なのは当たり前じゃないですか。ほら、キレイキレイに洗いまちゅよ~?」
「油断しすぎだろ!俺の中身が高校生男子だってことを忘れてるんじゃないのかっ?」
「確かに忘れがちになりますね……だって、こんなに可愛いですし。元の阿寒君ってどっちかって言うと、すごくまじめで、下手に話しかけたら怖そうな印象でしたから」
「俺は、狼男をプエルに食わせたお前の方が百万倍怖いと思うが」
「でも赤ちゃんだと小さくて可愛くて、内気な私にも接しやすい感じ……」
「狼男をプエルに食わせたおまえが内気?」
「さぁ、背中から洗いまちゅよ~」

 


幼児プレイだ
くろかの (HJ文庫)

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たま◇なま 05 こわいものはありますか?
著者:冬樹忍
イラスト:

2学期が始まり、由宇の編入でドタバタしていた矢先、透と同じクラスに蒼美空までもがやってきた! 
その容姿もあいまって、注目の的となる蒼。折しも体育祭を控え、準備に大忙しな日々。
そんな中、由宇たちはある計画を企てていた。





「…………摘まないで……」
さっきから、お前は、何を、やってるんだよ!
「…………わ……わたし…………」
「わたし……駄目だって、……言おうと……」
なんで、お前は、いつまでもそこにいるんだよ!
「…………だめ…………!」
お前、何、するつもりなんだよ!
「………………わたし…………!」
なんで、
「……………………は」
な、
「……………………恥ずかしい…………」
―ぷつっ。

「む?」
一年生の更衣室で、体操服を脱ぎながら、紅 由宇は呟いた。
「どうしたんですか?由宇ちゃん」
隣で、式津愛華が、スポーツバックのファスナーを開けつつ怪訝な声を出す。
「何か、気になることでも?」
「いや……」
視線を上方に彷徨わせ、曖昧な返事。
「なんだか、妙な予感が」
「へぇ」
「いや、根拠はないのだが」
「そうですか」
じわわわわっ、と音がして、ふぁすなーが全開になった。
「……着替え終わったら、部室の方へ、顔を出してみましょう」

ポニーテールを右手でわし掴んで、引っ張る。
「なに……?」
ほら、もう、予想外の事態。
この子は何も解っていないんだ。
さらさらとした髪の感触を右手に感じつつ、透は白熱した頭で、思う。
何も解ってないまま、自分が何をやろうとしてるのか、その意味もわからないまま、自分が何をされるのか分からないまま―何も、知らないまま。『仲良くなる為』には、これが一番だとか『仲のいい男女』は、絶対にこれをやってるべきだとか、そんな知識だけを鵜呑みにして、そして、その危険性も、その結果も、想像しないで。
「…………わたし…………!」
分からないままそういうことをして、
「……こんな……事…………!」
そんなことをしていると、そういう風にしていると、
「………………わたし……仲良く、な」
それで傷つくのは、
「…………透さん…………!」
取り返しのつかないことになるのは、
「……………………」
お前だ!
「……………………いたい………………!」



紅 由宇、式津愛華に続いて蒼美空まで参戦!
ハーレムじゃ!ハーレムじゃ!

たま◇なま~こわいものはありますか?~ (HJ文庫)

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たま◇なま 4巻 ほしいものは何ですか?
著者:冬樹 忍
イラスト:魚

夏休みも終盤、由宇の高校編入を目前に控え、大忙しな氷見透。
そんな折「宝石憑き」の女の子たちを預かることになった。
総勢4人の美少女がひしめく氷見家はまさに阿鼻叫喚のパラダイス


「しかし……まさか……」
「いいえ、以外と、ああいうタイプが……」
そうか……そう言えば、以前も……」
「本当ですか。それは……」
「ん?」
透は、頬杖をやめた。
ふと、我に返る。蒼い海から、ぷはっと顔を出す。
……あ、そうか。俺は今、食堂の椅子に、座ってたんだっけ。そして、蒼い子の横顔を見ながら、つい、考え込んで……
「あ……気づきましたよ……やっと……」
「ふむ……十五分。顔色観察にしては、長すぎるな……」
「見とれてた……?」
「……まさかとは……が」
「でも……あの子、結構……」
前を見る、椅子に、由宇と愛華の姿がない。いつの間にか、英語交差が終わっている。
「以外と……ポニーテールが……」
「いや……セーラー服が好きとか、以前……」
二人は、部屋の隅でぼそぼそと喋り合っていた。
「おい、お前ら」
「あ、……こっち見ました」
「うむ……やはり、気のせい……」
「いえ、油断は……結構、年上系に……」
「それは……言えるかもな」
ぼそぼそぼそぼそ
なんか、女二人で喋り合ってる。
透は口を開いた。
「な、何を……ええと、喋っておられるん……ですか?」
中腰で立ち上がり、横にいる蒼い子を、チラっと見る。
「チラ見した!これは……」
「うむ、やはり、少し……」


俺も仲間に入れろよ~

たま◇なま~ほしいものは何ですか?~ (HJ文庫)

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まともな人間のどこが面白い

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貼れないストーリーをこっちでやってます。
18歳以上の方向け……。
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