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彼女は眼鏡HOLIC (HJ文庫)
著者:上栖 綴人
イラスト:トモセシュンサク

不思議な力を持つ眼鏡《魔鏡》の収集・保全を行う秘密組織のエージェント「深鏡めめこ」
彼女は眼鏡にまつわる事件が起こっているという御園学園に転入し調査をすることになった。
幼い頃から孤独だっためめこは学園での生活に戸惑うが、眼鏡をかけた美しい少女「黒野亞衣」と出会い、心を開いていく。

「あのね深鏡さん。『眼鏡狩り』……って聞いた事ない?」
このところ、御園学院の敷地内では、女性ばかりを狙った通り魔事件が起きていた。

『女の子が歩いていると、突然何者かに襲われ、眼鏡を奪われる』眼鏡を掛けている女性が狙われる、『眼鏡狩り【奪】』事件である。

発生件数は数十件にものぼり、学院側も警備を増員するなど対応に苦慮している。
だが、何故この事件を『眼鏡狩り』ではなく、「眼鏡狩り【奪】」と名付けているのか?
それは、別の事件の存在が、女子生徒達の間で噂されているからだ。

『女の子が歩いていると、突然何者かに襲われ、眼鏡を掛けさせられて乱暴される』こちらは、眼鏡を掛けていない女性が狙われる『眼鏡狩り【着】』と呼ばれる暴行事件だ。

実際にこちらの事件が起きた事はない、と学院側は否定している。
だから、警察には通報していない。表沙汰になれば、御園学院のイメージを著しく損なう事になるからだ。
しかし、最近学校を休むようになっている女子生徒達が、何人かいるのも事実だった。
そして『眼鏡狩り【着】』この件が明るみに出るのを恐れた学院側は、『眼鏡狩り【奪】』この事件についても警察に被害届を出していない。この事がさらに『眼鏡狩り【奪】』の発生を許してしまっていた。
そして、未だにどちらの事件も犯人は見つかっていないのが現状だ。
そんな中、最近では【奪】【着】両事件の同一犯説が、俄に囁かれるようなっていた。
それは―……
「―『眼鏡狩り【奪】』この事件で女の子から奪われた眼鏡が、『眼鏡狩り【着】』の暴行事件に使われたという噂があるのよ」
ルシアは移動中の車内で、手に持った資料に書かれた内容を口にした。
窓の外を流れる景色には、既にネオンの輝きが混ざり始めている。
一通り資料を読み終えたルシアは、紙の束をブリーフケースに仕舞いこんだ。
すると、運転席でハンドルを握っているレイが声をかけてくる。
「―それで?姐さんの見解はどうなんだ?」
「そうね……まだ推測の域を出ないけど、私はふたつの『眼鏡狩り』の裏にいるのは同一人物ではないかと考えているわ」
ルシアは自分の推理を語り始める。
「でも、この『眼鏡狩り【着】』こ事件の噂には、決定的におかしい点がある。ある情報が欠落しているのよ」
「ある情報?何だよそれ」
「犯人像よ」
オウム返しに問うレイに、ルシアは応える。
「まず『眼鏡狩り【奪】』このひったくり事件。被害者の供述だと、犯行の手段はほぼ同じで、背後からいきなり襲われ眼鏡を奪われるというもの。突然の事態でパニックになるだろうし、眼鏡を奪われた被害者の視界は悪いもの。犯人像にバラつきがあるのは仕方がないでしょうね。でも、『眼鏡狩り【着】』この事件の性質を考えると、犯人像が全く出てこないというのは腑に落ちないわ」
「そうか?【奪】の方と同様に背後から襲われたら、暴行中に犯人の顔を確認するのは難しいだろ?」
「【着】の事件の性質をよく考えてみて。犯人はただ暴行を行っているわけじゃない。被害者の娘に眼鏡を掛けさせてから暴行しているのよ?」
そもそも、この『眼鏡狩り【着】』この事件は、実行するのが非常に困難な犯行だ。
常識的に考えて、前を歩いている人間に背後から眼鏡を掛けさせるというのは不可能だ。だとしたら必然的に、被害者に眼鏡を掛けさせるのは襲い掛かった後になる。だが、襲われた被害者は当然抵抗するだろう。眼鏡を掛けさせるのは益々難しくなる。
「そりゃ、スタンガンか何かで、意識や身体の自由を奪ってから掛けさせたんだろ?」
「恐らくはね。でも、そこで犯人はわざわざ背後に回って暴行を行うかしら?暴行相手に眼鏡を掛けさせるような犯人なのよ?だったら暴行は正面から行われる筈よ。自分の気に入った眼鏡を掛けさせた被害者の顔を見ながらね」
「でも、被害者がスタンガンで気絶してたって可能性もあるぜ?」
と、レイは別の可能性を示唆する。
「それに、度の合っていない眼鏡を掛けさせられれば視界はぼやける。犯入の顔を確認するのは難しいだろ」
「そうね。でも、眼鏡を掛けさせるようなドの付く変態の犯人が、被害者が眼を閉じたままで満足するかしら。人の顔は、眼を開けている時と閉じている時とでは、全く印象が異なるわ。眼鏡を掛けていれば尚更よ。当然、犯人もそれを見たい筈。被害者の意識はあったと考える方が自然だわ」
と、ルシア。
「レンズの度にしても、コンタクトじゃないもの。たとえ身体の自由が利かなかったとしても、視線を上に向ければレンズの上から相手を見る事はできるわ。暴行を受けている間に、眼鏡がずれる事もあるでしょうしね」
「被害者が犯人の顔を見ている可能性は高い、か」
レイは静かに呟く。
「けど、そうなると……」
「ええ、犯人像について全く噂にならないというのはおかしいわ」
たとえ犯人が覆面を被っていたとしても、そんな目立つ特徴が噂にならないわけがない。
無論、乱暴された女性が名乗り出るケースは非常に少ない。それは、自分が肉体的にも精神的にも汚された被害者である事を、周囲に知られたくないからだ。
だが、この『眼鏡狩り【着】』は噂として広がっているのだ。ならば、被害者は名乗り出る事はできなくても、噂話に真実を混ぜる事くらいは可能だろう。
「―だから私はこう考えている。この『眼鏡狩り【着】』この事件は、『眼鏡狩り【奪】』の犯人が自分の犯行をやりやすくするため、意図的に流布した偽りの噂ではないかってね」
「おいおいーそりゃ【着】の事件は被害者が特定されていないけれど、その推理は大胆すぎやしないか?」
レイは思わず声を上げる。
「確かに【着】の事件が、【奪】事件の増加に繋がっているって見方もある。だが学院側に警察の介入を拒ませるにしたって、自分からわざわざそんな噂を流すか?【奪】の事件に対しても警戒が強まるんだぜ?」
「ええ。だから推測の域を出ないって言ったでしょ?まあ、めめこには【着】事件の噂の出どころも探ってもらうわ」
そう言って、ルシアは表情を改める。


この本を読んでて
「眼鏡をかけているメガネっ娘からメガネを奪い、メガネをかけてない娘に眼鏡をかけさせメガネっ娘にする。
眼鏡を取られた娘はよく見えないので犯人の顔が解らない。メガネをかけられた娘はメガネの所為でよく見えないから誰にかけさせられたか解らない。そして新しいメガネっ娘の出来上がり!なんという錬金術!こ、これは!!」

などと、考えてしまいました……

あ、この本の内容はこんなんじゃないですよ。
もっとこう、広大で、スペクタクルで、ロマンがあって、スリルで、サスペンスで、涙あり、笑いあり、感動有りでちょっとエッチも忘れていないファンタジー……

一家に一人「深鏡めめこ」が欲しいですね


彼女は眼鏡HOLIC (HJ文庫)

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