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縛られることに慣れ、いつの間にか浸かってた「ぬるい幸せ」になんか手を振ろう
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C3 シーキューブ〈3〉 (電撃文庫)

著者:水瀬葉月
イラスト:さそりがため

フィアがやってきてから一難去って、ようやく落ち着きを取り戻した夜知家
しかし、春亮とこのはが外出したその間に、「ソレ」は家の中へと忍び込み、ひとりでお留守番中のフィアの背後からそっと近づいて
……カサリ
微かな物音に異変を察知したフィアはルービックキューブを取り出すが、「ソレ」黒髪の幼女は自分の髪でフィアを縛り上げ、宙づりにして……こちょこちょくすぐりまくった!!?
春亮と知り合いっぽいこの女の子って、一体誰だ一ッ!?
C3 シーキューブ第3巻の登場ですっ!!


強引に引っ張っていかれたのは、寝室。電気は点けられずカーテンも引かれたままの室内は薄暗く、辛うじてベッドと勉強机らしきものがあるのが見えるだけだ。
「ちょ、ちょっと、いんちょーさんっ……」
急に手が離され、春亮は部屋の中央に尻餅をつく。息を荒げた錐霞はふらふらとベッドに上がった。春亮には未だ事態が把握できない。動けない。そんな彼の顔を嬌然と眺めて、錐霞は自分のジャージのズボンに手をかけた。何の逡巡もなく、引き下ろす。その下には夏に着る体育用の短パン。それも、もどかしそうに脱いだ。そこで、ようやく――錐霞の下着たる、黒々とした革が現れる。
「ああ……」
さらに錐霞は上半身のジャージに手を伸ばし、そのジッパーを下げる。脱ぎ捨てる。その下の体操着を脱ぎ捨てる。さらにその下のTシャツも、破らんばかりの勢いで脱ぎ捨てる―
錐霞はゆっくりと手を伸ばし、ベッドの脇にTシャツを落とした。脱ぎ捨てられた衣服の上に、ふわりと最後のそれが舞い降りる。ベッドで膝立ちになった錐霞の姿は、もう、かつて春亮が彼女の裏側を知った瞬間と同じだった。脱げば死ぬボンデージ服を纏っただけの姿。扇情的に面積の少ない革、鈍く光る黒色。
「い、いんちょ!、さん……」
「や、夜知……見てくれ。ああ、見てくれ。見たくないかもしれないが、んんっ、はああっ―畜生、でも駄目だ、もう……んっ!」
口を半開きにしながら。
彼女はそのまま背中を反らす。自らの身体を、春亮に見せつけるようにする。
そして、その右腕が。
ゆっくりとゆっくりと、動いて
「……わ、か……ん……」
止まった。それはどこにも伸ばされない。
中空に突き出されたまま、何かの舞踏のように。
ただそこで、錐霞は今の眩きをもう一度繰り返し、叫んだ。

「《黒河可憐》んんんっ!!」

瞬間、彼女の手首に巻きついていた革ベルトが歓喜する。
びしびちびしいと超常的に革が伸びる音を立てながら、蛇のように体操選手のリボンのように、螺旋を描いて跳ね回る。
蛇は樹に絡みついた。上野錐霞という樹に絡みついた。腕に触れ、腋の下を通り、手足を巻き込んだ。何重にも幾重にも。おぞましく、執念深く。
「……あ・あ、はぁ……」
錐霞は膝立ちの姿勢のまま、その革ベルトに拘束されていた。それは捕獲という嗜虐。
ぎちりぎちりと圧力が強まり、肉の凹凸をより一層明確にする。
愕然と目を見開くだけの春亮の前、錐霞の身体を拘束しつくした《黒河可憐》の先端がゆらゆらと揺れていた。拘束はそのままに、その先端だけがすうっと動く。
それが次に巻きついたのは、身動きの取れない錐霞の左手だった。
ことさらにゆっくりと、蛇は彼女の親指にその舌を這わせ、ぎちぎちと革の音を絡め、そして―曲がるはずのない方向に、一気にその親指を折り曲げた。
「がっ!くあ、が、ああ、んんん、んんんんんっ!?」
ぺきり、と冗談のように軽い音。それを掻き消す、錐霞の声。
「い、いんちょー、さんっ……!」
「いい、いいから、まだだから、見て、夜知、見て、く……あああっ!?」
人差し指。続いて中指。当然のように薬指。仲間外れはいけないので小指。
ぺきりぺきりぺきりぺきり。
「ん、う、うあっ……」
錐霞はびくびくと拘束された身体を跳ねさせる。飛び散る汗、肌を伝い落ちる汗。頭の後ろで結ばれていた髪が何かの弾みで解け、まるで生き物のようにシーツの上に散らばった。
「そう、いい、これで、いい……でも、まだだから、まだだからっ……くあっ」
指を全て折り終えた《黒河可隣》は、さらに錐霞の肉体へとその鎌首をもたげた。両の手首。肘を経由して肩。さらにぐるりと回って膝。足首。そして忘れてはならないとばかりに、最後に、首―何をするために?わかりきっている。
慌てて春亮は立ち上がろうとする。だが膝に力が入らない。潤んだ錐霞の目が、ベッドの上からその動作を制した。
「いいんだ、死なない私は死なないから、だから、ほら―」
棙れていた指が元に戻っていくのが見える。
だが、いいわけがない。だって、今まさに、彼女の身体にはそれ以上の《棙れ》が生まれようとしているのだ。
「ああ、ああ、ああっ……《可憐》、《可憐》、《黒河可憐》!さあっ……!」
そして、彼女を拘束していた革ベルトが、一際大きく強く激しく轟動し
「ん、あ、あ、ああ、ひゅ、かは……っ、っ、っーっ、あ~」
刹那の停滞。時間が停まったかのような静けさ。
ひゅう、と息を吸い込んだ錐霞が、目を見開いて動きを止めて。
その全身が、一度だけ、びくんと震えて。
解放。
「―あ、ふああああああああああああっ!」
めきめきめきりと、錐霞の手足が力任せに捻じ曲げられる。骨格が骨格の意義を失う。
彼女の首に食い込んでいたベルトが強く締まる。気道を圧迫する。
そして錐霞は口の端から挺を垂らし、汗を飛び散らせながら―
全身を引き攣らせて、ベッドに倒れ込んだ。
 

C3 シーキューブ3巻です。ライトノベルです。電撃文庫です。フランス書院じゃないですよ?
そしてもう、フフン♪に見せかけて指ポッキンなんて……
微量のフフン♪と少量のグロ?が微妙に解け合っております。
いや、グロってほどでもないかな。そんな感じのライトノベル。サラッと読めます。
次巻ではどんなキャラが出るんだろ。

それにしてもさそりがためさんのイラストはフフン♪過ぎます!!

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スイート☆ライン (電撃文庫)
著者:有沢まみず
イラスト:如月水

才能のある人間をひたすら応援したくなる熱血漢でちょっとバカな高校生・花沢正午。
そんな彼の隣の家にひとりの女の子が引っ越してきた。新島永遠、16歳の新人声優。
アニメプロデューサーの正午の姉が連れてきて、強引に彼に彼女の世話を頼んだのだが、永遠はめちゃくちゃ人見知りでしかも超男性恐怖症で……。永遠の欠点を直し、将来を左右するオーディションを成功させるため、正午は覚悟を決めて彼女と一緒に暮らすことにするのだが……。
『いぬかみっ!』『ラッキーチャンス!』の有沢まみずが贈る、とってもスイートなラブコメディ、開演!

スイート☆ライン 小振りなお尻とコバルトブルーの

それから急に心配そうな顔つきになった。
「そうそう。来る時、ずっと舞さんと二人で心配してたんですけど……え~、その」と、言いにくそうに尋ねてくる。
「新島さんからビリビリ、ありませんでした?」
「びりびり?なんじゃ、そりゃ?」
「いえ、ないなら良いんですけど!」と、神楽坂はるかは慌てて首を振る。
考え込むように「そっか。新島さん、ちゃんと真弓さんとの約束守って持ってこなかったんだ……」
「え?」
「あ、すいません……実は今、軽くびっくりもしているんです。”あの”新島さんが曲がりなりにも、男性と二人っきりでしばらくいたという事実に。それと今、この場から走って逃げ出さないという事実に」
「そんなに……普段から、酷いの?」
という俺の強ばった問いに、「はい!」と、神楽坂はるかは力強く頷いてくれた。
「大概の男性はまず新島さんの半径三メートル以内には近づけません!そして、それ以上近づくと必ず逃げるか、攻撃されます!」
なんじゃ、その野生動物に対するガイドラインみたいな行動パターンは。
「……」
俺が呆れてると、
「あ、お湯沸いたみたいですよ!」と、神楽坂はるかが指さして教えてくれる。そして自ら率先して薬缶を取り上げるとお茶を俺れる準備を始めた。
俺は、「あ、ああ。ありがと」と、お礼を言うと、
「い~え」
神楽坂はるかはなぜだか嬉しそうな顔をしていそいそと急須にお湯を注いだ。
俺は手持ち無沙汰にその作業を見つめ、聞くとはなしにリビングの方の会話に耳を傾ける。ちょうど山川舞が新島永遠に尋ねているところだった。
「ねえねえ、それで永遠ちゃん、少しは正午くんとお話し出来た?」
こちらの会話が止まっているのでそれなりに喋っていることが聞こえる。ひそひそと声は落としているが
「……」
新島永遠がちょいと頷いて、にこにこした山川舞が、「で、どんな人だった?正午くんって?」と、重ねて問うているのが聞こえた。
新島永遠が少し黙った後、「……なんだか」と、ちらっとこちらを見て答えている。
「変な人」と。
おい!お前の方がよっぽど変だよ!俺は内心、苦笑気味で突っ込んでいる。
山川舞がけらけらと笑っていた。それぞれバラバラの湯飲みやらマグカップに緑茶を俺れて、それをお盆に載せてまたリビングの中央に持ってくる。
山川舞が持ってきたお菓子を摘みながらなんとなく車座になって会話を再開する。一通りお互いの素性が分かったからか、暖かいお茶の効果か、それとも甘味が人の気持ちを和らげるのか先ほどよりもよほどリラックスした感じで、
「私とはるかちゃんは学校も同じなんだよ!」
「舞さんの方が一年先輩ですけどね」と、山川、神楽坂コンビが楽しそうに話すのを聞いたりなんかしている。
永遠もばりぽりとスナックを摘みながらこくこくと頷いていた。一応、逃げようともしてない。ところで俺は一点、気になることが出来た。あれ?山川舞と神楽坂はるかが同じ学校に通っているのだとしたら……
一体なぜ、二人の着ている制服が違っているのだろう?
俺がその点について尋ねてみようとしたその時、山川舞が「でも、それにしても永遠ちゃん、えらいねえー」
「?」永遠がきょとんとした顔になる。
山川舞が続けた。
「こんなに近くに正午くんいるのにビリビリ出さないねえ」
ん?と、俺は首を捻る。ビリビリってなんだ?
すると神楽坂はるかが苦笑気味に「さすがにビリビリは持ってこなかったみたいですよ、今回は」
だからあ。ビリビリってなんだよ?
なんだか三人だけで話が通じ合っている。
ふと新島永遠が「……」ばつが悪そうにちらっと壁際の一点に視線を走らせた。
そこにはやや大きめの旅行鞄がどでんと置かれている。
あれ?あんなのあったっけ?と、考えてすぐに思い当たる。そうか。恐らく永遠の当座の身の回りの品などが入っているのだろう。きっと彼女が自らの手で持ち込んだのだ。
「……」
「……」
問題は唐突に神楽坂はるかと山川舞が黙り込んだところだ。
なぜだろう?二人の間に灰かに緊張が走る。それから神楽坂はるかと山川舞はなんとなく視線を合わせるとふいに意を決したように、「うん!」「OK!」互いに頷き合い、たっとその旅行鞄の方へ走った。
「ー!」ぱたぱた新島永遠が慌てている。彼女はあたふたと立ち上がると先行する二人を追いかけた。
しかし、山川舞と神楽坂はるかの方が一歩早かった。彼女らはその旅行鞄に飛びつくとじっと手早くジッパーを開け、片っ端から中身を取り出し始める。
曲がりなりにも女の子の私物が入った鞄である。衣類の中で下着っぽい布地なんかもぽいぽいと辺りに放り出されるが、山川舞はもちろんそういうことにすごく配慮しそうな神楽坂はるかまで一切の躊躇なく、遠慮仮借なく新島永遠の荷物を勝手に漁っている。
二人ともえらい真剣な顔つきである。
「!」必死でそれを阻止しようと山川舞と神楽坂はるかに取りすがる新島永遠。
しかし、二人は巧みに体勢を入れ替え、新島永遠を背中でブロックしつつ、ついに目的のモノを見つけ出す。
「あった!」
と、神楽坂はるかがそれを頭上に突き上げる。「やっぱりい~」と、山川舞が叫んだ。それは……。
「!」
俺はその神楽坂はるかの手に握られたモノを見て愕然とする。
「!」
ぱっと新島永遠が手を伸ばしてそれを奪取した。
そしてそのままソレをまるで大事な宝物のように懐に抱え込む。ソレは。新島永遠が必死で胸元に抱きしめたそれは……。
スタンガンだった!

 

いぬかみっ!』『ラッキーチャンス!』『銀色ふわり』と同じく一気に読み切っちゃいました。
内容は導入部の違いはあるけれどライトノベルらしいままあるパターン。
だからといってエロに走るわけでもなく「フフフン♪」てな感じで引き込まれつつすらっと読めました。
よいですなぁ。
声優さんのタマゴと罰ゲーム付○リオカート出来るなんて……

スイート☆ライン (電撃文庫)
                                (ライトノベル)

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ラッキーチャンス!〈5〉 (電撃文庫)
著者:有沢まみず
イラスト:QP:flapper

福の神のキチと一緒に暮らし始めて、なんだかちょっとずつ幸福になっていく雅人。小さいながら家を手に入れ、華豪な家財道具ももらい、憧れの二之宮さんには手料理を作ってもらって…。でも雅人は忘れていた。自分が日本一不運な男だということを。そして毎月必ず訪れる恐ろしい大凶運の日が近づいていることを…。疫病神から転職したばっかりの福の神キチと、運に見放された最強の“ごえん”使い雅人の学園ハッピーラブコメディ、第5弾。

 

「ごえん使い?ここ?」
ぎいっとドアが開く。細かい水の微粒子が外の新鮮な空気と共にすっと室内に流れ込んでくる。そっと戸口から首を覗かせるようにして中に入ってきたのは山猫のような雰囲気の少女だった。彼女はするりと身を滑らせてくるとそっと後ろ手でドアを閉じた。
静かな雨音の中でがちゃっと金具の閉じる音が辺りに響く。
すらりとした肢体。艶のある黒い髪。白い肌。驚く程に整った端正な美貌。屹然とした物腰。
やや古いデザインのセーラー服に黒いタイツを穿いていた。
特命霊的捜査官。
それが彼女。
霊能者、天草沙代の肩書きだった。彼女は傘をはめ殺しの窓の格子に引っかけると不安そうにきょろきょろ部屋の中を見回す。
照明が点いていなく室内は薄暗いが彼女の研ぎ澄まされた視力は部屋の中央で寄り添う二つの影をたやすく見つける。
「……ったく」
天草沙代はすっと靴を脱ぐと玄関から上がり込んだ。つっと足音も立てずにプレハブの床を歩くと、
「……」
その寄り添う二つの影を見下ろす地点で立ち止まり、
「はあ、気楽なもんね……」
指先でぽりぽりと側頭部を掻いた。それからじとっと半目でその二人を見下す。その二人。
つまり雅人とキチ。敷かれたせんべい布団。その上に制服のままの雅人がぐでっと足を投げ出すように寝ていて、さらにその傍らでキチがぴっとりと身体を押しつけている。まるでそれはしょぼくれた外観の犬に小さな猫が精一杯甘えているようで。
痩せ犬と仔猫。
何となくそんな組み合わせに見える。
天草沙代はすとんと腰を落とすと膝を抱えるようにしてじっと雅人の寝顔を見つめた。表情が全く浮かんでないが、口調はそんなに冷たくもない。
「……信じられない。ほんと霊能者の癖に無防備で寝ちゃってさ」
もし状況が許すのなら雅人のほっぺたを指先で択りそうな言い方だった。
「何よ?」
と、ちょっと不満そうに、
「……わたしがいることくらい気配で気がつかないの?」
でも、笑っているようでもある。その後、天草沙代はしばらくの間、じっと雅人の寝顔を見つめていた。
暗がりの中、何か特定の感情を示す行動は一切取らず、ただ無表情に。
「……」
と、何か彼女が聞き取れないくらいの囁き声を眩いたとたん。
「う~ん……」
雅人が出し抜けに寝返りを打った。
天草沙代が思わず凝固する。

ほんと、こいつ!
狙ってやってるんじゃないかというくらい最悪のところに顔を持ってくる。つまりじっと雅人のことを観察していた天草沙代の黒いタイツに包まれた足の間。
思いっきりスカートの中に顔を埋めるようにして。
「……」
「……」
天草沙代が固まったように雅人も突然、動きを止めた。どうも様子が変なので目を開けてみたら視界が真っ暗で。
あれ?
何だ、これ?
とか、思ってる様子。
手が泳ぐように彼の視界を塞いでいる物体をさする。
「!」
つまりちょうど天草沙代のお尻の辺り。
天草沙代は、
「ひ!」
たまらず声を出す。手は女の子っぽく肩の上辺りに跳ね上がり。
「……ひ?」
雅人は間抜けにいったん顔を前の方に突き出す。
つまり生暖かい。
スカートの中の……何というかストッキングでガードしている部分。
ピンクがかって見える。
つんつん。
鼻先がそこを突つく。
「ひゃん!」
天草沙代の声が思わず裏返る。

 


制服のスカートを被せられるのは学生時代のロマンですね(^^
自分から入ってっちゃダメですよ
あくまで被てもらう!
お金出して被せて貰うのはちゃ負けですよ?

たとえば教室で椅子に座っていたら後ろの机に女子が座り「えいっ!!」ってな感じでスカートを頭に被せてくる!
うぅぅ……ロマンです。
ロマンなんです……

ラッキーチャンス!〈5〉 (電撃文庫)            

(ライトノベル)(電撃文庫)

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れでぃ×ばと!〈4〉 (電撃文庫)
著者:上月司 
イラスト:むにゅう

引き続き絶賛夏休み中の白麗陵学院。
心身ともに事件いっぱい、秋晴のセルニア宅お泊まり試験から戻った朋美は、最後の夜の「あの事件」から、どうすることもできない心のモヤモヤを抱え込んでしまったのでございました。そこで、このモヤモヤの正体を見極めるべく、ある言葉を言い放つのです。曰く
―「秋晴、デートしましょう?」と!!
ついに腹黒幼馴染みの本領発揮!?
風雲急を告げるデートの顛末、秋晴の嫁を自称する少女の登場、そして超美少女メイド参上の大騒動などなど、どたばたな夏はまだ終わらない
 

れでぃ×ばと!


「……わ、なんか凄い人達だね」
季節感ゼロの服を纏った奇異な二人が近付いて米るのにようやく栗も気付いたようで、そんなことを言ってくる。……あの二人がこいつの想像を遙かに越えて、別々の意味で凄い人だっていうのは、流石に言えない。いきなり婚約者にされかかったとか殺されかかったなんて話をしても、たぶん気の毒な目で見られる結果に終わるだろーし。
ともあれ、色々な意味でこの二人が苦手な秋晴としては、何も見なかった振りをしてこの場から立ち去りたい……けど、今から逃げたらあのマーダー侍女にどんな日に遭わされるか分からないし、何故か朋美とセルニアが逃げ場を無くすように位置を変えて立っているし。こいつら実は仲良しさんなんじゃなかろーか。
現実ってのは厳しいものなのだなあ、と秋晴が遠い目をしている内に、二人の上級生は近くまで来て、アイシェが小さく頭を下げた。
侍女のヘディエもそれに倣ってか軽く会釈をし、
「これはこれは偶然ですね旦那様、或いはお嬢様をストーキングですかこのハイエナ野郎様。この暑いのにご苦労なことです、どこか涼しい所に行ってみると宜しいと思いますよ。南極とか北極とかロシアの凍土とか、そのまま氷漬けなど素敵でしょう」
……なんでこの人は澄んだ笑顔でここまで酷い事を言えるんだろーか。嫌われているのは分かるけど、それでもショックだ。向こうからしてみれば大切な主人の素顔のみならず肌を見た大罪人ってことなんだろうけど、だとしても暫定旦那様呼ばわりしている相手をこうも罵るっていうのはうん、ヘコむ。
相変わらずの暴言っぷりに秋晴がブルーな気分に陥っていると―不意に、朋美が動いた。
何となく目で追うと、素早くも滑らかな動作で譲の横に並び、伸ばした右手でアイシェを指
して、
「あちらの、チャドルを纏った女性は一学年上の先輩でアイシェ=ハディムさんと言うのですけど
――秋晴くんに裸を見られてしまい、宗教上の問題で暫定的に婚約者ということになっているんですよ」
「なっ……おぃ?!」
「ええええええええええっ!?なっ、なんデスかソレ?!」
間近で思いきり叫ばれたけど、叫びたいのはむしろこっちだよ。前振りも無しにいきなり黒歴史をカミングアウトされるってどういうことですかあの腹黒は。
棗は大きく開けた口を隠すようにして手をあててこっちをガン見してるし、朋美はやけにすっきりした笑顔してやがるし。なんだその一仕事終えましたって顔は。
「ああああっくん!?ほ、ほんとなのっ、婚約者って?!それに覗きはよくないよっ」
「いや落ち着け、っつ!か誰が覗きなんてするか!?偶然、それはもうびっくりするくらいの偶然の事故でそれっぽいことがあっただけで、正式には婚約じゃない!」
「まあまあ随分と必死に否定しますね、旦那様?」
「あんた間違いなく状況を悪化させたいんだろっ?!」
抜群のタイミングで旦那様呼ばわりしてくるヘディエに怒鳴ってから、秋晴は藁にも縋る心境で傍観していたセルニアへと近付いて、
「……おい、頼むからお前からもフォローしてくれっ。このままだと親戚中に言い触らされかねない最悪の事態になる……!」
「フン……仕方ありませんわね」
縦ロールな髪を後ろに流すように手で払う動作の後、セルニアは一歩前に出た。おお、なんか頼もしい。普段は勢いだけで抜けているのが嘘みたいだ。
祈るように両手を合わせ、秋晴は斜め後ろからセルニアの勇姿をじっと見つめる。夏休み初っ端にあった試験以来、何だか妙に意識してあんまり顔を合わせられなかったけど、こんなに頼りになるならちゃんと話をして―
「そう、事故ですわ事故。もう何度となく、見境もなく女生徒を押し倒すような不埒な真似をしている痴漢と称するに何ら差し障りない実績がありますけど、本人が事故と言い張っている以上は事故ですわね」
「お前とは一遍とことん話し合う必要がありそうだなっ!?」
力一杯叫び、もうこうなったら自分で解決するしかないと、秋晴は疑惑で容量一杯な裏の目を真っ直ぐに見つめた。それを受けて、向こうもハッとしたような表情になる。
そのまま、アイコンタクトで『俺は無実だ!』と力強く訴える。
するとまだ戸惑うような感じだった棗が、キュッと唇を結んでしっかりと頷いた。その目は間違いなく『分かったよ!』と言っていて―

「つ、妻の日野棗ですっ!うちのあっくんがお世話になってます!」
「どういうことですか、旦那様?」

……なんか訳の分からない事を言い出した渠を問い質す前に、殆ど瞬間移動みたいな速度でヘディエに詰め寄られた。角度的に他の奴等からは見えないかもしれないけど、自分の喉元に触れるか触れないかって絶妙な距離で光っているのは……例の匕首だよちくしょう。
「彼女が言っているのは真実ですか旦那様?ええ勿論、日本の法に当て嵌めればまだ婚姻は出来ない年齢だとは理解しておりますがこの国には『内縁の妻』などという便利な言葉があると聞きますがどうなのでしょう?よしんば婚約だとしてあれだけ可憐で清純なアイシェお嬢様は拒否して彼女を受け容れるということは、それはつまり貴方が近親者にしか情欲を持てないという、このヘディエの予想を遙かに上回るエベレスト級鬼畜変態だという証明になると思うのですが如何なのですか旦那様?」
ピタピタと冷たい刃物を喉に当てつつ喋りたくるヘディエはぞっとするぐらい怜悧な目をしていて……ああもう怖すぎるよこの侍女、どうしてこんな状況で微笑なんて浮かべてやがるんだよ。
どうすればいいか、予想外の展開過ぎてちっとも思い付かない。まさかあの状況からさらに悪化するなんて。平和な花園で銃刀法違反に殺人未遂のマーダー侍女に脅されるなんて色々とキツすぎる。
身動きが取れず喋ることもままならず、もう人生を諦めるべきなんだろーかと秋晴が観念しそうになっていると……不意に、ヘディエが後ろへと振り返った。
「……お嬢様?」
「いや動くならそれ引っ込めてからに!?今刺さった、ちょっと刺さった!」
「やかましいですよ旦那様、頸動脈の一つや二つ断たれたところで何の問題もないのですから大人しくなさいませ」
「それは完壁に死ぬ大問題だっつーの?!」
「お嬢様の未来を案じるならばむしろ善き事です―しかし残念、タイムアップですね」

 

れでぃ×ばと!〈4〉 (電撃文庫) ロープライス1円!!
1円て……
なんだろ……
なんて言うんだろ……
こう……

送料使ったら一緒やん!!
商品一点に付きだし!!

……古本屋を歩き回らないで済むだけましなのかな
ライトノベルコーナーを物色してると表紙がはぁうぅぅぅおっ持ち帰りぃぃな絵なので【視線が!!】だし
でも古本屋を歩き回ってると「あ、これも欲しかったヤツだぁ」ってのもたまにあるしなぁ……
 


                                         (ライトノベル)

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まともな人間のどこが面白い

googleさんが居るこのページでは
貼れないストーリーをこっちでやってます。
18歳以上の方向け……。
こそっと萌えようぜ

同人誌 コスプレ 同人ゲーム
○っちぃPCゲーム コミック
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迷い猫拾いました
大事に育ててくれますか?
え※ち猫オーバーにゃん!
拾った迷い猫と※なことをするCG集です。

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