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スイート☆ライン (電撃文庫)
著者:有沢まみず
イラスト:如月水

才能のある人間をひたすら応援したくなる熱血漢でちょっとバカな高校生・花沢正午。
そんな彼の隣の家にひとりの女の子が引っ越してきた。新島永遠、16歳の新人声優。
アニメプロデューサーの正午の姉が連れてきて、強引に彼に彼女の世話を頼んだのだが、永遠はめちゃくちゃ人見知りでしかも超男性恐怖症で……。永遠の欠点を直し、将来を左右するオーディションを成功させるため、正午は覚悟を決めて彼女と一緒に暮らすことにするのだが……。
『いぬかみっ!』『ラッキーチャンス!』の有沢まみずが贈る、とってもスイートなラブコメディ、開演!

スイート☆ライン 小振りなお尻とコバルトブルーの

それから急に心配そうな顔つきになった。
「そうそう。来る時、ずっと舞さんと二人で心配してたんですけど……え~、その」と、言いにくそうに尋ねてくる。
「新島さんからビリビリ、ありませんでした?」
「びりびり?なんじゃ、そりゃ?」
「いえ、ないなら良いんですけど!」と、神楽坂はるかは慌てて首を振る。
考え込むように「そっか。新島さん、ちゃんと真弓さんとの約束守って持ってこなかったんだ……」
「え?」
「あ、すいません……実は今、軽くびっくりもしているんです。”あの”新島さんが曲がりなりにも、男性と二人っきりでしばらくいたという事実に。それと今、この場から走って逃げ出さないという事実に」
「そんなに……普段から、酷いの?」
という俺の強ばった問いに、「はい!」と、神楽坂はるかは力強く頷いてくれた。
「大概の男性はまず新島さんの半径三メートル以内には近づけません!そして、それ以上近づくと必ず逃げるか、攻撃されます!」
なんじゃ、その野生動物に対するガイドラインみたいな行動パターンは。
「……」
俺が呆れてると、
「あ、お湯沸いたみたいですよ!」と、神楽坂はるかが指さして教えてくれる。そして自ら率先して薬缶を取り上げるとお茶を俺れる準備を始めた。
俺は、「あ、ああ。ありがと」と、お礼を言うと、
「い~え」
神楽坂はるかはなぜだか嬉しそうな顔をしていそいそと急須にお湯を注いだ。
俺は手持ち無沙汰にその作業を見つめ、聞くとはなしにリビングの方の会話に耳を傾ける。ちょうど山川舞が新島永遠に尋ねているところだった。
「ねえねえ、それで永遠ちゃん、少しは正午くんとお話し出来た?」
こちらの会話が止まっているのでそれなりに喋っていることが聞こえる。ひそひそと声は落としているが
「……」
新島永遠がちょいと頷いて、にこにこした山川舞が、「で、どんな人だった?正午くんって?」と、重ねて問うているのが聞こえた。
新島永遠が少し黙った後、「……なんだか」と、ちらっとこちらを見て答えている。
「変な人」と。
おい!お前の方がよっぽど変だよ!俺は内心、苦笑気味で突っ込んでいる。
山川舞がけらけらと笑っていた。それぞれバラバラの湯飲みやらマグカップに緑茶を俺れて、それをお盆に載せてまたリビングの中央に持ってくる。
山川舞が持ってきたお菓子を摘みながらなんとなく車座になって会話を再開する。一通りお互いの素性が分かったからか、暖かいお茶の効果か、それとも甘味が人の気持ちを和らげるのか先ほどよりもよほどリラックスした感じで、
「私とはるかちゃんは学校も同じなんだよ!」
「舞さんの方が一年先輩ですけどね」と、山川、神楽坂コンビが楽しそうに話すのを聞いたりなんかしている。
永遠もばりぽりとスナックを摘みながらこくこくと頷いていた。一応、逃げようともしてない。ところで俺は一点、気になることが出来た。あれ?山川舞と神楽坂はるかが同じ学校に通っているのだとしたら……
一体なぜ、二人の着ている制服が違っているのだろう?
俺がその点について尋ねてみようとしたその時、山川舞が「でも、それにしても永遠ちゃん、えらいねえー」
「?」永遠がきょとんとした顔になる。
山川舞が続けた。
「こんなに近くに正午くんいるのにビリビリ出さないねえ」
ん?と、俺は首を捻る。ビリビリってなんだ?
すると神楽坂はるかが苦笑気味に「さすがにビリビリは持ってこなかったみたいですよ、今回は」
だからあ。ビリビリってなんだよ?
なんだか三人だけで話が通じ合っている。
ふと新島永遠が「……」ばつが悪そうにちらっと壁際の一点に視線を走らせた。
そこにはやや大きめの旅行鞄がどでんと置かれている。
あれ?あんなのあったっけ?と、考えてすぐに思い当たる。そうか。恐らく永遠の当座の身の回りの品などが入っているのだろう。きっと彼女が自らの手で持ち込んだのだ。
「……」
「……」
問題は唐突に神楽坂はるかと山川舞が黙り込んだところだ。
なぜだろう?二人の間に灰かに緊張が走る。それから神楽坂はるかと山川舞はなんとなく視線を合わせるとふいに意を決したように、「うん!」「OK!」互いに頷き合い、たっとその旅行鞄の方へ走った。
「ー!」ぱたぱた新島永遠が慌てている。彼女はあたふたと立ち上がると先行する二人を追いかけた。
しかし、山川舞と神楽坂はるかの方が一歩早かった。彼女らはその旅行鞄に飛びつくとじっと手早くジッパーを開け、片っ端から中身を取り出し始める。
曲がりなりにも女の子の私物が入った鞄である。衣類の中で下着っぽい布地なんかもぽいぽいと辺りに放り出されるが、山川舞はもちろんそういうことにすごく配慮しそうな神楽坂はるかまで一切の躊躇なく、遠慮仮借なく新島永遠の荷物を勝手に漁っている。
二人ともえらい真剣な顔つきである。
「!」必死でそれを阻止しようと山川舞と神楽坂はるかに取りすがる新島永遠。
しかし、二人は巧みに体勢を入れ替え、新島永遠を背中でブロックしつつ、ついに目的のモノを見つけ出す。
「あった!」
と、神楽坂はるかがそれを頭上に突き上げる。「やっぱりい~」と、山川舞が叫んだ。それは……。
「!」
俺はその神楽坂はるかの手に握られたモノを見て愕然とする。
「!」
ぱっと新島永遠が手を伸ばしてそれを奪取した。
そしてそのままソレをまるで大事な宝物のように懐に抱え込む。ソレは。新島永遠が必死で胸元に抱きしめたそれは……。
スタンガンだった!

 

いぬかみっ!』『ラッキーチャンス!』『銀色ふわり』と同じく一気に読み切っちゃいました。
内容は導入部の違いはあるけれどライトノベルらしいままあるパターン。
だからといってエロに走るわけでもなく「フフフン♪」てな感じで引き込まれつつすらっと読めました。
よいですなぁ。
声優さんのタマゴと罰ゲーム付○リオカート出来るなんて……

スイート☆ライン (電撃文庫)
                                (ライトノベル)

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