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縛られることに慣れ、いつの間にか浸かってた「ぬるい幸せ」になんか手を振ろう
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やってきたよ、ドルイドさん!
著者:志瑞祐
イラスト:絶叫

私立森野学園にある日突然、転校生の女の子がやってきた。
しかも大勢の動物たちを一緒に引き連れて!! 彼女は由緒正しきドルイド(=自然の守り手)の一族なのだ。
……って、ドルイドだかなんだか知らないけど、これではクラスが大迷惑!! 
責任感の強いクラス委員長の夏穂は、動物たちを帰すように転校生に言い渡すのだが――。
いつも一生懸命、でもどこかちょっとズレてる『ドルイドさん』が巻き起こす数々のトラブルに、世話焼き娘・夏穂が立ち向かいます!! 


「うわあっ、オオカミがっ、オオカミがあああっ!」
「おいっ、あのヒヒを追ってくれ、俺の弁当が盗まれた!」
「ちょっとっ、何であたしの机に南洋原産の吸血植物が生えてるのよ!」
「ぎゃーっ!」
「ぎえーっ!」
「クマーッ!」
謎の美少女ドルイド、ホリン・シャレイリアが転校してきてから一週間。
二年C組の生徒達はいつもと変わらぬ日常をすっかり取り戻していた。
男子トイレで野生のクマと出会ったり、床や天井に怪しげなキノコが生えてきたり、校舎裏に植わっていたはずのケヤキの木がなぜか校庭のど真ん中に移動していたり……そういう、日常のちょっとした変化に気づきさえしなければ、あたしたちは、いたって平穏な日々を過ごしていたのである。
「ひいいいっ、お助けえええっ!」
ふと窓の外に目をやれば、オオワシに攫われた体育の村岡先生が天高く舞い上がって行くところ。
……気にしないことにする。
―というわけで。あたし達の学園生活は、おおむね平和だった。
転校初日はちょっと人見知り気味だったシャレイリアも、いまでは自然とクラスに溶け込んでいるようだ。
そう、とても自然に……
「って、ほんとに溶け込んでるし!」
あたしはガタンッと立ち上がった。
あたしの目の前―シャレイリアの席には、誰も座っていなかった。
……いやよくよく目をこらせば、机の木目が微妙に歪んでいるのが分かる。
「だーっ、あんたはああああっ!」
「むっ、夏穂、なにをするっ!」
つかみかかるあたしに抗議の声を上げながら、じたばたと暴れる机。
「なにをするっ、じゃないっ!ほら、布をとりなさい、布をっ!」
叫びながら、机に貼りついた木目調をべりべりーっと引き剥がすと、黄金色に輝くプラチナブロンドの髪が一房、はらりとこぼれ落ちる。
その隙間から現れたのは、透き通ったアイスブルーの瞳と、乳香のようになめらかな白い肌。
クラス一の美少女、なんてレベルじゃない。ほとんど反則的な容姿の超絶美少女だ。
むろん、それは机の扮装をしていなければ、の話だが。
「……なにしてんの、あんた?」
蒼い目をした、わさわさとうごめく木目調の物体に向かって、あたしは言った。
「私はクラスに溶け込んでいたのだ」
木目調の物体は、ちょっとむっとした様子でそう答えた。
「夏穂が言ったのだぞ。もっとクラスに溶け込むようにと」
「……」
いや、たしかにいったけどさあ。
「私は周囲に溶け込むのは得意な方だ。幼少の頃より森での隠密スキルを叩き込まれているからな」
「……あ、そう」
「私の祖父などアルスターの森に隠れ潜んでから既に十年経つが、未だに発見されていないくらいだ」
「捜索隊を出せ。それは」
あたあしは半眼でつっこんだ。

 
ウサギからメカまで、なんでもありだな
でもすっと読めてイイ

やってきたよ、ドルイドさん! (MF文庫J)

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大沢さんに好かれたい
著者:桑島由一
イラスト:放電映像

僕はヒーローになんか、なりたくなかった。
ただ、大沢さんのそばにいたかった。僕が大沢さんのことを好きだと言ったら迷惑かな?
きっと迷惑だよね……。
地味でおとなしい大地守が“正義のヒーロー”に大抜擢。
女子生徒の人気の的となり、学園のアイドルさえも彼に夢中。
しかし、歪んでいく日常の中、愛しの大沢さんとの距離は少しずつ離れていく。
「信じてる、でもおもいがこぼれちゃいそう」


俺の前のヒーローは、戦いが嫌で逃げたんじゃない。俺と同じように真実を知って逃げ出したんだ。
俺はヒーローだったんだ。誰もが俺を応援してくれたんだ。俺のことを好きだって言ってくれる人がいたんだ。
それなのに、どうしてこうなってしまったんだ 

『kに指示して。校舎を死守。以上』
『指示はいらない。聞こえている』
今度はカナの声が腕時計から聞こえる。
『聞いているか、大地』
俺は返事をせずに、カナの声に耳を傾けた。
『私はお前を守る。死んでもだ。なぜなら』
なせなら?
『それがKの命令だからだ。それに』
それに?
『お前のことが嫌いじゃないからな』
そして一瞬の間。
『……お前に守りたい人はいないのか?いるなら出てこい。以上だ』
校庭から爆発音が連続して聞こえた。俺はそれでも動かない。
教室からも悲鳴も聞こえる。それでも俺は動かない。あの少女の顔が頭から離れない。
寂しいと繰り返す唇が忘れられない。トントン。ドアがノックされた。
「入ってますか?」
女の子の声だった。心地よく心に染みこむ、不思議な声。
「ヒーロー、みんなを助けて」
「ダメだ、それはできない。俺はもうヒーローじゃない」
「『俺』なんて言ってるからでしょ?『僕』のくせに」
彼女はクスクスと笑った。
「飛鳥さんも心配してるよ」
「彼女は俺のことなんてもう興味ない」
「そんなことないよ。うまく気持ちを伝えられないだけ。本当だよ」
「嘘だ。そんなの嘘だ。」
「ヒーロー。色々と辛いこともあるだろうけど、みんなを守ろう。あなたが出てこないなら、飛鳥さんはわたしが守るよ」
「君は、何も知らないんだ。僕が悩んでることも、なにも」
うん。わからない。でも、大変そうなのはわかる。だって、いつも応援してたから。
あなたにも辛いことはあると思う。だけど、一番大切なのは何?
あなたが守らなくちゃいけないものは何?今は飛鳥さんでしょ?だったらあなたは彼女を守らないとね。
そのために何かが犠牲になっても仕方ないよ。だって世の中、そんなにうまくいくわけないもの。
誰かが嬉しい時、誰かが悲しいんだよ。
「そんな簡単に割り切れないよ」
そんなの私だって同じだよ。悲しいし、辛いよ。でもね、負けちゃいけないの。
そうだ、私のヒーローの話をしてあげる。私は子供の頃に、ヒーローに助けてもらったの。
犬が道を塞いでいて、歩けなかったんだ。でも私のヒーローは、勇気を出して助けてくれたんだよ。
そうだなぁ、小学校の時だったかな。私はそれから彼のことをずっと忘れられないで生きてきた。
中学に入って彼と一緒の学校になったんだよ。同じ図書委員になって、たまにすれ違うだけでもドキドキした。彼ってば優しくて、とっても素敵なの。高校に入ってからは毎日一緒にいるようになった。同じクラスにもなれたしね。すごく幸せだった。
彼は自分のことヒーローなんて思ってないんだよ。あんなに勇敢に私のこと助けてくれたのに、まるっきり忘れちゃったみたい。
それから……信じられないだろうけど、彼は本物のヒーローになっちゃったんだ。みんなのヒーロー。
もう私だけのものじゃなくなった。かわいい恋人もできたし。
幸せそう。なのに今。困ってるみたいなの。だから私が彼を助けるの。だって、助けてもらったんだもの。
お返ししなくちゃね。だから今、彼の大切なものを守るの。飛鳥さんは、任せておいてね。
私の大好きな守くん。
「僕の大切なものは……僕の大切なものは……」
それっきり声はしなくなった。僕は声を出して泣き、腕時計を何度も壁に叩き付けた。
僕の腕は壁にぶつかって赤紫に変色している。その中で小さな絆創膏だけが妙に目についた。
腕時計からカナの声が小さく聞こえてくる。
『大地、限界だ』
そして校舎が揺れた。多くの悲鳴。
『今の音、あなたの教室よ』
小泉さんは事実だけを伝えた。僕は立ち上がってドアを蹴破り、廊下を走った。
一番近い教室に飛び込むと、校庭へと跳んだ。校庭の真ん中では、カナが頭から血を流して倒れていた。
「カナ!!」
「……ずいぶんと遅かったな。私の怪我は大したことない。それより、あれだ」
彼女が指さすと、校舎の壁に巨大なネジがへばりついていた。
ネジは僕のクラスの窓に突っ込み、一部の壁を破壊している。
「こっちを見ろ!!僕はここだぁ!!」
ネジは僕に気づくと回転しながらドリルのように飛んできた。
僕は一歩前に踏み出して、それを指一本で受け止める。
ネジは回転を速め、僕の指を貫こうとした。煙が指先から上がり、燃え上がりそうな熱を感じる。
「おりゃあああああああああ!!」
僕はネジを掴んで回転を止め、そのまま地面に叩き付けた。
馬乗りになって中心を見つけるとそこに手を思い切り突っ込む。
ゴリっとした塊を掴むと、空に向かって全力で放り投げた。
塊は二つに分かれ、ひとつはどこかに飛んでいった。もうひとつはネジに吸い込まれていく。
「小泉さん、はやく救急車を呼んで!まだ生きてるはずだから!」
「救急車は無理だけど、うちのラボに運んでおくわ。大至急ね」
ネジの中から長身の男が現れ、彼はワゴン車に収容された。
ワゴン車が校庭から出ていくのと入れ替わりに救急車がやってきた。
「あれ?なんで救急車?」
「教室の生徒に負傷者が出たのよ。うちの管理している病院に連れて行くわ」
腕時計から誰かの声が聞こえてくる
『負傷者は女子生徒一名。呼吸はしていますが意識がありません。クラスメイトをかばって頭を激しく打った様子です。名前は大沢―』



「ヒーローなんていらないわあなたが一番誰よりも好きよ」と言う歌詞を思い出した

大沢さんに好かれたい。 (角川スニーカー文庫)

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くろかの
著者:夏緑
イラスト:さいとうつかさ

科学大好き高校生の阿寒望は、容姿端麗・文武両道のスーパー美少女、闇暗魔夜を科学部に誘おうと声をかけるが、なぜか現れたタコ型宇宙人に赤ちゃんにされてしまう。
なりゆきで魔夜の世話になることに。
一緒にお風呂に入ったり添い寝したり……どうするどうなる共同生活!?

「もう一度聞く!何してる!」
「服を脱いでます」
「俺の質問の仕方が悪いのかなぁ」
「阿寒君は服を着たままお風呂に入るんですか?意外な側面といっても、ちょっと意外すぎるのでは……」
「なんで風呂に入らなくちゃいけないんだって聞いているんだ!」
「血で汚れたから、洗わないといけないでしょう……?」
当然のように言って、魔夜は望を抱き上げる。お互いに裸でつかむところが少ないため、魔夜が望を落とさないように抱っこするにはどうしても、胸にぎゅっと押しつける抱き方になってしまう。
魔夜の腕や無美は今にも折れそうなほど細い。けれど、そんなに痩せていても胸の脂肪だけは奇跡のように落ちていない。通常、ダイエットのときに一番最初に落ちるのは胸、最後まで落ちないのはほっぺただというのがひにくな常識なのだが。
つまり、魔夜が着やせして見えるのに脱ぐと「けっこうすごい」とまではいかなくても「年齢の割にはたわわ」というのは、胸自体はCカップに今ひとつ及ばないBカップ」という一番ほどよく形も綺麗に出る必要十分なサイズなのだが、身体が細いので脱ぐと胸が目立つということなのだろう。
「いや、そんなことを科学的に分析してどうする!じょ、女子と風呂だってっ?そりゃ俺は今赤ちゃんだけど……ちょっと待てぇぇ!」
「暴れないでください、阿寒君。落っことしちゃいますよ……?」
魔夜の胸に、望はますます強く挟み込まれてしまう。
「くっ、苦しい!やっぱり殺すつもりだ、さっきの腹話術人形の両親が伏線だったんだ!やっぱりこれは『サイコ』だったんだ!」
「そんな伏線ありません。それから、いくら有名な映画でもまだ見てない人がいるんですから、ネタバレはそこまでにしてください」
「自分がこれからネタバレするんだろ!シャワールームで俺を殺す気なんだろ!」
「人の話を聞いていませんね……。洗うと言ってるじゃありませんか」
魔夜は蛇口をひねってバスタブに湯を入れ、望を抱っこしたまま浸かった。ポンプに入ったボディソープを入れると、バスタブの浅い湯からむくむくと泡が発生する。
望はバスタブの底に尻をつけて、ぺたんと座り込んでいた。赤ちゃんの薄い皮膚にも熱くないよう、温度はぬるめだ。しかもんおぞむの身長に合わせて、魔夜はあまり深く湯を張っていない。これでは魔夜は寒いのではないか……と望は怪訝に思う。警戒している彼は、それが赤ちゃんの自分に気をつかっているからだとは気づいていない。
それよりも、もくもくと湧いた泡がかろうじて彼女の胸を隠してはいるものの、いつ泡が消えてそれがのぞいてもおかしくない状態なのが気が気でない。
「お、おまえ、胸隠せよ!」
「お風呂で裸なのは当たり前じゃないですか。ほら、キレイキレイに洗いまちゅよ~?」
「油断しすぎだろ!俺の中身が高校生男子だってことを忘れてるんじゃないのかっ?」
「確かに忘れがちになりますね……だって、こんなに可愛いですし。元の阿寒君ってどっちかって言うと、すごくまじめで、下手に話しかけたら怖そうな印象でしたから」
「俺は、狼男をプエルに食わせたお前の方が百万倍怖いと思うが」
「でも赤ちゃんだと小さくて可愛くて、内気な私にも接しやすい感じ……」
「狼男をプエルに食わせたおまえが内気?」
「さぁ、背中から洗いまちゅよ~」

 


幼児プレイだ
くろかの (HJ文庫)

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生徒会の二心 碧陽学園生徒会議事録

私立碧陽学園生徒会室――そこは、選ばれし者だけが入室を許される聖域にして楽園・・・・・・のはずだった。
突如現れた「生徒会顧問」を名乗る美女。彼女は不敵に微笑んでこう言った。
「それは、禁則事(自主規制)」
・・・・・・すいません、また同じ手を使いました。嘘です。では改めてもう一度。
彼女は不敵に微笑んでこう言った。
「この生徒会、今日でお終いだ。解散」
愛すべき日常をつづった記録の一端といえば聞えはいいが、実は何も話が進んでいなかった第1巻。
ここに来て、ついに物語に変化が!?


「『無我の境地に至りたいから、部費を増やせや、生徒会』ですって」
俺の言葉に、目の前で嘆願書を眺めていた知弦さんが疲れたように笑う。
「無我の境地は、絶対にお金の問題じゃないと思うのだけれど」
「知弦さんの見てる嘆願書は?」
「ああ、こっちは男子バスケ部よ。ただ一文、『安西先生……バスケが……したいです』とだけ……」
「勝手にしなさいよぉ―」
急に会長が切れた。知弦さんの手元の嘆願書を奪い取り、ビリビリと破く。……見つかったら問題になる行為だったが、とりあえず、生徒会メンバーは誰も会長を注意しなかった。会長が親の敵のように何回も男子バスケ部の嘆願書を破る音が響く中、今まで黙々と嘆願書に目を通していた椎名姉妹が、二人同時に、疲れたように息を吐いた。
「どうだった?」
深夏と真冬ちゃんに訪ねてみる。二人とも力なく首を振った。
深夏が首筋を揉みながらこちらに顔を向ける。
「どれも似たようなモンだぜ。相変わらずの、勝手なわがままだ。そのくせ、予算を編成した生徒会を、まるで悪魔の親方かのように……」
その言葉に、真冬ちゃんが続いた。
「予算は年度初めに決定して、その時は各部活とも納得してくださったはずですのに……。ど、どうして、こんなこというのでしょう。真冬は……なんか、悲しいです。」
沢山の勝手な意見を見て、真冬ちゃんはすっかり心が折れてしまっているようだった。
俺は、「ちなみに……」切り出す。
「どんな感じの要望があったの?」
俺の問いに、まずは深夏が「それがよぉ」と答えてきた。
「あたしは運動系の部活を見たんだがな……」
「ああ」
「野球部。『南を甲子園に連れて行く。……だから金下さい』」
「そこは自分の力で連れて行けよ!」
「サッカー部。『中田を探しに行きたい。旅費下さい。』」
「見つけてどうするんだよ!そっとしといてやれよ!」
「女子バトミントン部『翼をください。』」
「羽で満足できなくなったの!?」
「そして陸上部に至っては、『ドーピング用のクスリが高くて手が出ません』なんて」
「どうしてその嘆願書が通ると思ってんだろうなぁ、陸上部!」
「はぁ……」
深夏がぐったりとうなだれる。
続いて真冬ちゃんが「私は文化系の部を見たのですが……」と呟いた。
「文化系まで来てんの?」
「はい……。運動系と違ってそんなにイレギュラーな要因で部費がかさむ事ってなさそうなんですけどね」
「で、どんな感じの要望?文化系はさすがにマトモな嘆願書あるんじゃない?」
「そ、それが……」
真冬ちゃんは一息入れて、苦笑しながら話し始めた。
「まず、例の新聞部ですが。『NASAに取材に行く』と、要望じゃなくて、断言されてしまっています……」
「学校新聞部が宇宙の領域に踏み込む必要がまるで分からないな……」
「つづいて、漫画研究会ですが、『夏コミに行きたぁい♪』らしいです」
「『殺すぞ♪』と返しておいて」
「ミステリ研究会は『完全犯罪を成し遂げるトリックを思いついたのだけれど、三億程かかります。なんとかならないでしょうか?』と」
「今すぐ活動停止させよう。日本のために。世界のために」
「あ、それとゲーム部が、『次世代機ー!』と唸ってます!」
「そもそもゲーム部が成り立っているのがおかしくないか!?学校の目をかいくぐって発足したとしか思えないぞ!」
「あぅ。……その……これは、真冬も部員です……」
「工作員か!生徒会に潜り込んでいたのか!」
「い、いえ、その、ま、真冬は……ただの会計ですから」
「財布預かってんじゃないか―――――!」
「え、えと……まぁ、それはいいとしまして……」
「流したっ!」
「『田中部』さんからも嘆願書がきていますね」
「? 田中部?なんだそれ?」
「えと……『田中姓が集まって、駄弁る部』らしいですよ」
「うん、とりあえずその部は今までの部費を全額返して貰おうか」
「あの、『鈴木部』もありますけど……」
「この括弧の部活審査はどこまで緩いんだよ!」
「他にも、やけに部費を浪費する『セレ部』とか、妙に偉そうな態度で接してくる『幹部』とか、夢見がちな人たちが集まった『空を飛部』等があるようですが……」
「うん、わかった。我が校の部活腐敗は末期のようだね」
なんか日本の政治の縮図みたいな惨状だった。
まあ、生徒会も生徒会で、緩い活動をしているわけだけど。別に学校の金使って何かしている訳じゃない分、いい方だろう。
ふと気づくと俺たちの会話を聞いていたのか、会長がワナワナと震えていた。長机さえも、会長に共鳴してカタカタと震えだしている。 そして……
「こうなったら、妙な活動している部は、この際、生徒会権限でいっせいに廃部にするっ!」


生徒会の二心 碧陽学園生徒会議事録2 (富士見ファンタジア文庫 166-8 )

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貼れないストーリーをこっちでやってます。
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拾った迷い猫と※なことをするCG集です。

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