生徒会の一存 碧陽学園生徒会議事録
著者:葵せきな
イラスト:狗神煌
私立碧陽学園生徒会室――そこは、選ばれし者だけが入室を許される聖域にして楽園。
生徒会メンバー中、唯一の男性である副会長・杉崎健は、今日も生徒会室の中心で愛を叫ぶ。
「俺は美少女ハーレムを作る!」と(ただし、扱いは空気以下)。
そして、お子サマ生徒会長・桜野くりむは、今日も生徒会室の中心で身勝手に叫ぶ。
「ただの人間には興味あ(自主規制)」
日々くり広げられる、ゆるすぎる会話。日々費やされる、青すぎる青春。いざ行かん少年少女よ、妄想という名の大海原を!
これは、ユカイツーカイついでにちょっぴり秘密アリな碧陽学園生徒会メンバーたちの、愛すべき日常をつづった記録の一端である。
「俺は美少女ハーレムを作る!」
高らかに宣言する!
深夏が、「や、海賊王になるみたいなノリで言われてもな……」と呆れている。
ほかのメンバーも「またか」と言った様子で俺を見ていたが、それでも俺は、続けた。
「妥協するにしても、俺は高い所で妥協してやる!美少女をはべらせて、いつか、『あー、美少女にも飽きたな』って言えるところまで上ってから、妥協してやる!」
「……なるほどね。とりあえず行くとこまで行ってみようってことね。いいんじゃないかしら。好きよ、そういうの」
知弦さんがなぜか微笑んでいた。
おお、何故かポイントアップ?相変わらず、狙わないところで評価受けるな、俺。
深夏もまた、「まあハーレムはさておき、そのスタンスは悪くないな」と笑っている。
真冬ちゃんは「そうですよね……今から悩んでいるより、とりあえずは上にいってみるのが、いいかもしれませんね」とやんわり微笑んでいた。
で、会長はと言えば……。
「えー、あんまり頑張るのは疲れるよぅ」だめ人間だった。
悟りの境地でも、上を目指すのでもなく、割と既に妥協していた。
生徒会長という役職で満足しているっぽかった。
ぽりぽりとスナック菓子を頬張りつつ、なんか幸せそうな顔している。
……ま、いいか。
幸せならそれでいいんだ、うん。単純単純。
会長はお菓子を食べ終わる(知弦さんのなのに……)と、けぷっと可愛らしくゲップして、満足そうに宣言した。
「と言うわけで、今日は解散しますかぁ」
『……』
全員が、彼女をとことん駄目人間だと思った。
ま、俺達も結局解散しちゃうんだけどね、それで。
……俺も、そろそろ仕事を始めないといけないし。
「……で、杉崎はまた生徒会室に残ってるんだ」
くりむは校門前で再び出会った生徒会メンバー達に向かって、苦笑した。
彼女たちもどこか優しげな顔をしながら、微笑んでいる。
深夏が肩をこきこきと鳴らした。
「まったく、だから対応に困るんだよな、あいつ、……あたし達と長時間駄弁るために、生徒会の雑務は自分一人で全部片付けて、何事もなかったふうにするんだから……」
「ま、真冬は、杉崎先輩、好きですよ?」
真冬の言葉に全員が溜め息を吐き、そして、くりむが代表して告げる。
「この学校で、あいつのことホントに嫌いな人間なんて一人もいないわよ。まったく……これでハーレムだなんだと自分で言い出さなければ、アイツなら彼女の一人や二人、簡単にできるでしょうに……」
「あれ、アカちゃん。やっぱりキー君のこと実は結構?」
「な、何言ってるのよ知弦!そんなわけないでしょ!」
くりむの焦りように知弦はもちろん、深夏と真冬もクスクスと笑う。
私立碧陽学園生徒会。
そこでは毎日つまらない人間達が楽しい会話を繰り広げている
知弦さんが変換できない……
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