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二人で始める世界征服〈3〉 (MF文庫J)
著者:おかざき登
イラスト:高階@聖人

千紗と、キスしてしまった…。
わけを話せば長いんだけど、デーモンテイルとしてご町内の統治をまかされ(実質ただのなんでも屋だけど)、千紗的には順調に世界征服が進んでいたある日のこと。ちょっとした事故で、唇と唇がぶつかってしまったのだ。それ以来千紗とはなんとなくぎくしゃくしてしまっている。
デーモンテイルの活動もあるのに、なんだか微妙に避けられてるし…どうする、僕!
おまけに依頼のあった組織を調べているうちに、意外な事実が明らかになり…。


「いいね。頭のいい人は好きだなあ。状況を認識するのが素早い上に的確だから、とっても話が早い。それで、さっきの質問なんだけどさあ、君って何者?」
「酋通の高校生ですけど。学年とクラスと出席番目でも言いましょうか?」
「はは、笑える。冗談置っちゃいけないなあ、ただの高校生に、あの薬を中和することなんて不可能なんだけど?」
もう隠す気もない、というわけか。ざっくばらんに来やがりましたね。
「僕が何かしたとは限らないでしょう」
「パーティで何も口にしないような川心深い人が無関係だって?いやあ、それはちょっと無理があるでしょ。まして、薬と聞いて驚きもしないし?」
「全部状況証拠じゃないですか」
「状況証拠で充分だと思うけどなあ?正直に話してよ。政府にでも犬として飼われてるんじゃないの?だとしたら、酷い話だよねえ。高校生の君に、こーんな危険な真似をさせるなんて」
政府の犬、ねえ。
まあ、デーモンテイルの一員というよりはありえそうな話だろうか。少なくとも、悪の組織が真っ先に考える仮想敵は政府だろう。
んー、そう思っててもらった方が楽だろうか。少なくとも話は早そうだし、デーモンテイルの名前を出さずにすむなら、かえって好都合だ。
よし、それで話を合わせていこう。
「……そこまでわかっていて、始末するわけでもなく、わざわざ話をしようってのはどういう魂胆なんです?」
「あはは、認めたね?そりゃあ簡単なことだよ。君にはこっち側に来てもらいたいなあ、って思ってるだけさ」
「ダメですっ!」
叫んだのは千紗だった。
「千紗。静かにしていて」
振り返って、怒るというよりは優しく言った。
「でもっ」
それでも食い下がってくる千紗に、僕は自分の唇の前に入差し指を立ててみせた。
「静かに。大丈夫だから」
それでようやく口を閉ざした千紗にうなずいて、僕は虎之介に視線を戻す。
「僕に裏切れ、と?」
「うん。君は、野党とはいえ有力な議員、鯨岡雪彦の息子でしょ。あ、だからこんな妙な役目を背負わされてるのかな?ま、その役目も、こっちに来てくれればダブルスパイとして美味しく活かせるしね」
ここで父の名が出てくる……?ああ、ありすではなく僕を呼びつけた真意はそこか!
「なるほど、貴方の父親が失脚して政界へのパイプがなくなったから、新しいパイプが欲しいってワケですか、阿久津虎之介さんとしては」
「お。さすが、よく調べてるね」
自嘲気味に、虎之介は笑った。
「まったくさあ、馬鹿な父親を持つと苦労するよ?票集めのためとかって散々資金をせびっておいて、役に立つ前に勝手に墓穴を掘って失脚しちゃうんだから、呆れてものも言えないでしょ。いやあ、ご立派なお父上をお持ちの君が羨ましいなあ」
「それはどうも」
たいした父親じゃないとは思うけど、まあ、阿久津よりはマシか。あんなのが父親だと思うと、その点だけは同情したくなる。
「悪い話じゃないと思うけどなあ。。政府がいくら出しているのか知らないけど、確実に待遇があがることは保証するよ?それに、承諾してくれるなら、そのお嬢さんも無事に返せるしね。なんだったら、一緒に住める部屋も用意させようか?」
穏やかな言い方でも脅迫だね、それ。
「で、貴方はいったい何を企んでいるんです?」
僕は虎之介をまっすぐに見据えて、灘いた。
「裏切れとか言っているんだから、そのくらいは教えてくれるんでしょ?逆に、それを聞かなきゃイエスもノーもないし」
「もちろん、これから話すさ」
虎之介は猫をなでていた手を大仰に左右に広げて、機嫌よさそうに、
「ボクはね、赤尾君。人は猫になるべきだと思っているんだ」
「は?」
「猫は素晴らしい、神が創りたもうた。至高の芸術だよ。あの愛らしさは、薄汚い人間なんか足下にも及ばない。そう思うんだよね」
「はあ」
「ボクは、猫のための世界を創りたいんだ。人が半猫化して猫に奉仕し、すべての猫が幸福に暮らせる世界。そう、そんな『猫のための千年王国』を建国したいんだよ!」
……。
どう反応しろと。
呆れ気味の僕にはお構いなしに、虎之介は熱っぽく持論を展開し続ける。
「人はいずれ、そのすべてがボクらが開発した薬で半猫化して、歓喜のうちに猫に奉仕する日々を送るんだ。猫は人に奉仕され、永遠の繁栄を迎える。それこそが、ボクが!!指す理想郷!素晴らしいだろう?こんな愚劣で独簿的で欺備に満ちた最悪の社会から、ようやく人類は脱却できるんだよ!」
「……えーと、その論でいくと、結局寝返っても僕に待っているのは猫化した日々なんですが」
「もちろんさ。それに何の不満があるんだい?愛らしい猫のために口々を費やし、一日中猫と触れ合い、猫のことを想って過ごせる。これこそ幸せの極地、もっとも心穏やかな人の在り方じゃないか!」
馬鹿ですか。馬鹿丸出しですか!交渉の機微とか駆け引きとか全部無視かよ!それを言っちゃって僕がなびくと本気で思ってんの!?
「もうその日はすぐそこまで来てるんだよ。そうだ、実際に見てみるといいよ。ホラ」
虎之介が合図をすると、下アが開いて、虚ろな目をした魚住さんが入ってきた。
「なっ……!」
「う、魚住さん!?」
同時に、僕と千紗が驚愕の声を上げる。その声に、魚住さんの猫耳がぴくりと反応した。
くっ、じゃああれはカチューシャじゃなくて本物耳か。
「もしかして、彼女の薬を中和して助けたつもりだった?違うよ。それは大いなる勘違いだって。こんな腐りきった世界で、競争とストレスに苛まれて、神経を磨り減らすような生き方をして、どこに幸福があるっていうの?ボクはね、そんな苦痛と退屈に満ちた生き方より、猫を愛でながら穏やかに過ごす生き方を提案しているだけなんだよ」
くすくすとさも可笑しそうにに笑って、虎之介は、
「前回連れてた女の子はずいぶん無茶な食べ方をしてたけど、どうなったの?こんな感じかな?」
ぱん、と手を叩いた、その瞬間、
「にゃっ」
と、弾かれたように魚住さんの目に精気が戻る。
魚住さんは一度室内を見回し、「にゃあ?」と首を傾げつつ、僕らの方へと歩み寄ってきた。そして僕の前で立ち止まり、一度小首を傾げて、僕の肩を押さえつけた。そのまま、僕に覆い被さるようにして顔を近づけてくる。
「え、ちょ、う、魚住さん……っ!?」
「な、な、何をやってるんですかっ!」
千紗が声を荒らげる、何って、こっちが聞きたいんですけど!
「ははは、赤尾君、すごい人気だね!言っておくけど、今の彼女はなんの指示も暗示も受けてないよ?素で、感情のままに、本能のままに行動してる」
ええっ!?
ってか、じゃあなんで僕の方に来るの!?魚住さんは虎之介に憧れてたはずなのに!
「理性で考えるから、ストレスが生まれるんだよ。理屈で考えるから、苦しくなるんだよ。そんなものは最低限でいい。ほら、魚住さんの無邪気で楽しそうな顔を見なよ。、幸せそうでしょ?人も、本能に従えばこんなにも解放される」
魚住さんは「にゃ?にゃ?」などと時折首を傾げながら、ほぼゼロ距離で僕の顔や首筋のあたりを嗅いで回っている。
うわ、ちょ、くすぐったい!
「な、な、りゅ、竜太さんっ!いくら猫耳だからって、デレデレしてる場合じゃないですッッッ!」


二人で始める世界征服〈3〉 (MF文庫J)です。
ネコミミです。水着です。スク水です。
何故かドラゴンの着ぐるみです。
だんだん積極的になってきてます。
そして敵が今までの味方になる為の前振り用の敵じゃなくなり一気に強くなります。
リンドブルムピンチ!

二人で始める世界征服〈3〉 (MF文庫J)

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