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やってきたよ、ドルイドさん!3 (MF文庫J)
著者:志瑞祐
イラスト:絶叫

大勢の動物たちを一緒に引き連れて、はるばる私立森野学園にやってきた、ちょっと無愛想だけどめちゃくちゃキュートな女の子、ホリン・シャレイリア。
なんと彼女は由緒正しきドルイド(=自然の守り手)の一族なのだ。
ほろりアリ、ポロリもアリ(?)のハイテンションコメディ第3弾。

 ……漂う浮き輪をつかまえながら、これは前途多難そーだなー、と思っていると、
「おーい、なにやってんだ。沖は危ないって吉野が言ってただろ!」
どこかで見覚えのある男子生徒が、ボートに乗ってやってきた。えーっと……
「須田だ!」
「……あーもうっ、また先に言われた!なにしにきたのよ須田!」
「沖のほうはハマチが出るから危ねーって注意されてただろ!」
「ハマチ?あー、そーいえば……」
そんなこと言ってたよーな……
あたしがぼんやりと思った、そのとき―
「きゃあああああっ!」
だだっ広い海に、法香さんの悲鳴が響きわたる!
「……っ!」
声のしたほうを振り向けば、そこには―
ものすごいスピードで海面を走る黄色い背びれ。
「ハ、ハマチッ!」
ハマチであった。まるでサメのよーな泳ぎ方をするハマチであった。
どんどんこっちへ近づいてくる!
「ひいいいいいっ、シャレイリアっ、なんとかしてよ!」
「む、私はお魚とは仲がよくないのだ!」
「ああっ、そっか!」
髪をくしゃくしゃかきまぜる。と、
「あなたたち、はやくボートへお逃げなさい!」
「法香さん!?」
見れば―
法香さんが髪を振り乱してハマチの背にまたがっていた。
「ここはわたくしが足止めしますわ!」
「でも、それじゃ法香さんが」
「いいからっ、シャレイリアさんを連れてはやく―」
「キシャーッ!」
おそろしい咆哮を上げ、法香さんを振り落とそうともがく巨大ハマチ。
「きゃああああああっ!」
「法香よ、いま助けにゆくそー」
勇ましく叫び、シャレイリアは必殺の鈷―”ゲイ・ボルグ”を振りかざす。
パシャパシャパシャ。
「……」
パシャパシャパシャ。
「……むう」
って、ぜんぜん前に進んでないし!
「ええいっ、貸しなさい!」
「む!」
シャレイリアの手からゲイ・ボルグをひったくると、ハマチへ向かって突進する。
ハマチは弧を描くように旋回しふたたび、こっちへ向かってくる!
あたしは水中でしっかりと鈷を構える。魚の弱点は腹だ。
と、そこへ
「夏穂、魔槍ゲイ・ボルグはケルト魔術の使い手にしか扱えぬのだ!」
「そ、それを早く言えーっ!」
巨大ハマチが眼前に迫る。
「……っ!」
ぽっかりと、暗い口を大きくあけてあたしを呑み込もうとした、寸前―
ピシャ――ンッ!
「……え?」
叩きつけるような音がして、ハマチは遥か彼方へ吹っ飛ばされた。
「……な、なに?」
あたしが、きょとん、としていると。
「ぷはあっ、委員長!」
法香さんが水面に顔を出した。
「い、いま、海底から大きな触手のようなものが」
「触手?」
眉をひそめ、訊きかえす―と。
「いやああああっ、らめえええええええっ!」
「……っ!?」
背後で上がった悲鳴に振り返れば―
「須田!」
吸盤つきの触手に絡みつかれ、あられもない格好で悲鳴を上げる須田翔太(十四歳・♂)の姿がそこにあった。
「タコはらめなのおおおおっ!」
「ああっ、須田の、須田のパンツが大変なことにっ!」
「いやああああっ、見ないでえええええっー」
「なんという誰も得しない光景!」
「むしろ損ですわ!」

両手で顔を覆いながら叫ぶあたしと法香さん。
「こらーつ、シャレイリアとかわれーっ!」
「わ、夏穂っ、なにを言っているのだ!」
と、そんな状況の中―
「あ、なんか大物がかかったよっ!」
あくまでマイペースに釣りをしていた雪那が声を上げる。
見れば。巨大なカジキが、ボートに乗り上げてピチピチしていた。
「な、なんでカジキが……」
「きゃああああああああっ!」
「こ、こんどはなに!?」
振り向くと、法香さんが透明なぶよぶよしたものに襲われている。
「……エ、エチゼンクラゲ?」
「……っ、こんなものっ、神代流奥義〈クラゲひしぎ固め〉でーきゃああああ!」
ぬめぬめぬめぬめ。
……うわー。なんかどんどん絡みつかれてるし。
「法香さん、クラゲに関節技は間違ってるよ。その奥義考えた人はアホだよ……っていうかっ!いったいなんなのよ、この状況は!」
叫び、あたりを見まわせば
カツオ、マグロ、アナゴ、ヒラメ、エイ、タコ、イカ、マンボウ、オウムガイ………まわりをいろんな海の生き物に囲まれていた。
それも、一匹一匹が異様に巨大だったりする。


やってきたよ、ドルイドさん!3 (MF文庫J)です。
夏だ!海だ!触手だ!です。
タコにクラゲに絡まれます。
鰯になったつもりでお楽しみ下さい。


やってきたよ、ドルイドさん!3 (MF文庫J)       ライトノベル

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