たま◇なま~生物は、何故死なない?~
著者:冬樹 忍
イラスト:魚
氷見透の家に来た鉱物生命体の少女・由宇。目的は人間社会の支配だ。
由宇は透を改造し、次世代作成の協力を強要する。無体な要求に振り回されつつも、改造により逆らえない透は、由宇とのちぐはぐな同居生活送る。
そんなある日、由宇の宿敵が現れるが……。
透は足を止めた。目を閉じる。心の準備に数秒を要した。意を決し、由宇の瞳を見返す。
「何を言ってるんだ、お前は」
「合理的なことを、言っているんだ」 邪魔を―。強力な感情が、急き立てるように、姿を現す。
「あの女は、お前とは、無関係だ」 邪魔を―。しないでくれ、
「あの女がどうなろうと―」 俺の邪魔をしないでくれ、由宇。
「私達には―私達の生活には、何の関係も」 そこをどいてくれ、由宇。
「貴様は、私と、ここで―」 俺の前に、立ち塞がらないでくれ、由宇。
「一生、私と共に、過ごしていれば―」 俺は、前に行きたいんだよ!
「外になど、絶望になど、目を向ける必要は―」 俺を、前に進ませてくれよ、由宇。
「外になど出なくても、私が、貴様の望みを、何でも―」
「確かにその通りかも……な」
由宇は、安心したように、息を吐いた。
「でも、おれは、行く。卑口を倒しに。灯璃を助けに」
「なん―」 そして、絶句した。
「――――だと?」
「由宇」
「お前は、私のつがいだ。お前は、私の計画の、重要な要素だ。お、お前は、私の―」
「俺は、」 由宇の言葉を最後まで聞かず、透は言葉をかぶせる。
「おれは、もう、お前の計画に、協力するつもりは、ない」
「――――――!」
「俺は、息子を性犯罪者になんか、しない。核戦争なんか、起こさない。俺は、世界を、滅ぼしたり、しない」
「―――あ」
聞いているのか、いないのか。由宇の顔が空白になった。無表情でなく。空白に。
「じゃ、行ってくる」
その脇をすり抜け、居間から出ようとした、その瞬間。
「…………私は」
底冷えのするような言葉を由宇は吐いた。
「以前に、言ったよな」
地の底から吹き出す冷風のような、氷点下の呟き。由宇の顔が、ゆっくりと、横を向いた。透の方を、向いた。
「私を、捨てるな――――と」
氷点下の冷風は、水蒸気のように地表へと吹き出し、
「……由宇……?」
「……きさまが、……そんなことを、言い出すのではないかと……」
そして、
「そう、思っていたのだ!思っていたから黙っていたのだ!黙っていたのに!貴様は案の定、灯璃の元へ行くと言い出した!」
そして、爆発した。
「私を――私を放り出して!私のことなど、構いもしないで!私の言葉に、全く耳を傾けようとせずに!」
「……由宇」
「灯璃の為ならば、私はどうなってもいいというのか!」
「お前、何を言って……」
「人類の為なら、私の計画などどうでもいいというのか!」
無茶だ、透は思った。反抗期の子供のような、無茶な理屈。
「あのときから……灯璃に近づき始めた、その頃から、貴様は変わりだした。それに応じて、貴様は、徐々に、私への関心を失っていった!そんなことくらい気付いていたさ!だが、そんなことは、私にとって、私の計画にとって、たいした問題ではなかった。その筈だったんだ!畜生、私は、私はもう――」
こいつは、一体、何を言って―なんで、こいつは、こんな事を、
催促するように、携帯電話が鳴った。灯璃から着信。アラーム音が一回だけ鳴って、そして、いきなり途切れた。……そう、今は、それどころじゃない。
「目の前にいるのは私だ!電話などに目を向けるな、透!」
「急いでいると言っただろうが!」
自分のことばかり言ってるんじゃない。反抗期の子供じゃあるまいし。灯璃が電話をしてきて、そして、アラーム一回分しか慣らせなかった。電話の向こうは、どんな状況なのか。時間は、無い。本当に。
「話なら、あとで――」
「透」
言葉を切って、燃えるような瞳を吊り上げ、由宇は宣言した。
「白い人」の意図が解らない…
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貼れないストーリーをこっちでやってます。
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