著者:蒼山サグ
イラスト:てぃんくる
プール開き目前な本格的な夏到来。いまだ慧心学園バスケ部のコーチを続ける昴は、試合という新たなる壁にぶち当たっていた。そんな中、一人泳げずに悩める愛莉。これを克服することでセンターとしての精神的成長を促すためにも、昴は文字通り一肌脱ぐことにしたのだが、
「さーて、今のうちに脱ぎ脱ぎっと」
「いいから早く服を着なさい今すぐにっ」
「ううっ。やっぱり……恥ずかしいかも」
「おー、じゃあひなはこあらあたーっく」
「だ、だめだようそんな格好でこんなっ」
違う壁が昴の前に立ちはだかるのだった。そして、そこに忍び寄る女の影が―!?
朝、目覚めると天気はまずまず。いつもより早い時間に食事を摂りながらテレビで確認したところ、日曜までは比較的好天が続きそうだったので思わずよし、と声が漏れた。
準備を済ませて三沢家に向かい、やる気に満ちた六人が再び一堂に会す。ちなみに一昨日くらいから妙にみんなの機嫌が良いのだが……何か良いことでもあったのだろうか。安穏な疑問を内心に準備運動を終え、俺たちは意気込みよろしくプールに飛び込む。そうしてまずは水に慣れるため、また、水泳を楽しいものとしてイメージして貰うためのレクリエーションとして、みんなと鬼ごっこを開始した。
「わーい。今度はおにーちゃんが鬼!」
「わははー。待て待てー」
その、直後。
「あの、すばるんさま。お客様がいらしております」
「え?」
プールサイドからあまりにも状況にそぐわない久井奈さんの呼びかけが聞こえ、混乱のままに顔を向けると、
「そんな馬鹿な」
うつむき加減に全身を震わせる――葵の姿がそこにあった。
疑問、恐怖、諦観。受け入れがたき状況に脳がフリーズし、プールの中と外で数メートルの距離を挟んだまま、俺と葵は互いに無言で呆然と向き合い続ける。
「……馬鹿な、ですって?」
やがて、先に硬直を解いたのは葵。能面のような笑みですっと顔を上げると、俺の言葉を愉映そうに反芻してみせる。
「それは、こっちの―」
そして、ぎくしゃくとした動作で両足の靴とソックスを脱ぎ捨て、
「台詞だこの大バカアアアアアァアアアアァァァァァァァァァァァァァァァ!!」
叫びながらプールサイドを踏み切り跳躍した。
「っておま!ななななな何を―ドフッ!」
持ち前のバネで高く舞い上がった葵の身体が、まっすぐ伸ばされた両足を先端として俺の顔面に突き刺さる。
……中学の頃街中で発動し、偶然近くにいた女子プロレスラーさんに熱の入ったスカウトを受ける災難に見舞われてしまった伝説のミサイルパオパオキック。まさしくその再現であった。
ただ、シチュエーションもほぼ同じである中、唯一異なる点があるとすればそれは、今回俺たちの周りには大量の水が存在するという事だろう。直後、ドバアアンという盛大なしぶきと共に、白いブラウスにチェックのスカートという私服姿の葵の身体がプールに飲み込まれる。
そんな後先考えぬなれの果てを、どこか人ごとのように水中をさまよいながら眺めていた俺の意識は、やがて若干のラグを挟んで暗い水の底へ沈殿していくのだった。
久井奈さんから渡されたタオルを頭から被り正座した葵の前。プールサイドに引きずり出された俺は、どうして良いか分からずおろおろと立ち尽くす。加えて言うと、葵の洋服が盛大に透けてやがるので視線を向けることすら躊躇われるのであった。
「……面目ないです。とんだ、ご迷惑を」
葵は白らの暴走を恥じた様子で項垂れており、俺への糾弾は一時的に収まってはいるものの……そんなのは刹那的なモラトリアムにすぎないだろう。
嘘の二つ重ねは、さすがに許してもらえまい……。
「こらやんばるっ!なんで連れてきちゃったんだよ!?」
「申し訳ありません。悪い方にはまったく見えませんでしたもので……」
傍らでは真帆が久井奈さんを糾弾しているが、そこを責めるのはどうしようもなくお門違いだろう。確かに葵は悪人面とはかけ離れているし、通常時は俺よりずっと礼儀正しい。
……ところで『やんばる』とは何だろう……と 隣思い、直後に把握。なるほど――やんばる・くいな――か。
真帆らしい命名だった。
「……うう」
呑気な事を思ってしまった愚かしさを、後ろで愛莉が震えるように声を漏らした瞬間激しく恥じる。そんなことを、考えてる場合じゃない。
真帆以外の四人は肝を抜かれたように言葉を失い、寄り添っておっかなびっくりこちらの様子を窺っていた。突然の乱入者に再び平穏を乱されて、みんな気が気ではないだろう。
「……なあ葵。少し、落ち着こうひぎぃ!」
ここは俺が納めねばなるまいと笑顔を繕って呼びかけたのだが……どうやらファーストコンタクトの方法を激しく聞違えたらしい。逆鱗に触れられたように葵はタオルを翻して立ち上がり、俺の後ろ髪をひっつかんでプールサイドから離れ、並木の陰へと引っ張っていく。
「わ!ちょ!な!―っ!」
そしてのど輪で首をつるし上げて、木の幹に貼り付け、
「私を何度も騙してた奴が、それは楽しそうにパンツ一丁で小学生の女の子を追い回していた。……これを、穏便に見過ごせと?」
こめかみをビクビクさせながら、無理矢理形作った感丸出しの笑みでこちらを射すくめる。
ロウきゅーぶ!〈3〉 電撃文庫です。
水着です。ミニバス娘5人とプールです。約1名、スク水です。
そんな中、幼馴染みの葵ちゃん参戦です。
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貼れないストーリーをこっちでやってます。
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