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ロウきゅーぶ! (電撃文庫)
著者:蒼山サグ
イラスト:てぃんくる

少女はスポコン!コーチはロリコン!?ハートフルなさわやかスポコメディ!
高校入学とともに部長のロリコン疑惑で部活を失った長谷川昴。ただでさえ小学生の話題はタブーなのに気づけばなぜか小学校女子バスケ部コーチに就任って……!? 
「ん? ぱんつなら心配ないよ、ほらっ」(三沢真帆)
「やっぱりっ、でか女なんだわたしっ!」(香椎愛莉)
「おにーちゃんの背中が気に入りました」(袴田ひなた)
「あの、そ、そろそろご指導の方を──」(湊智花)
「いろいろ面白くなってきたわね、ふふ」(永塚紗季)
五人の個性的な少女たちの猛烈アピールに戸惑いながらも、それぞれの想いを守るため昴はついに男を魅せる!
小学生の女子だって抱えている悩みは多いのです。そんな彼女たちに翻弄される、さわやかローリング・スポコメディ!


「昴、みんなに優しくしてあげてね、緊張してるの、あんただけじゃないんだからね」
微笑みを携え、しかし教師の顔でそう言った。
「……分かってるよ」
返事を聞くと、満足そうな顔でミホ姉は今度こそ遠くに消えていく
ったく、しょうがない……やるしか、ないか。
正直、この指導が自分にとって何か足しになるとはやはり思えない。だが、ここまで来てしまったのだ。徒労に終わらせぬためにも、せめてミホ姉の教え子たちには何かしら伝えてやれるように、出来るだけ努力してみるか。
……それにまあ、コーチング白体は別に嫌いじゃないしな。
―― 一つ、二つ、深呼吸。
目の前の鉄扉を開けば、そこで生徒たちが待機しているのだろうか。それとも、自主練なり遊び半分の紅白戦なりしている最中か。一言目はどうする?あまり軽い態度だとアホっぽいし、かといって言葉が足りぬと怖がらせてしまうかもしれない。最初は引かれないように敬語を使うべきだろうか。それともいきなりフレンドリーにタメ口か……?
どうする?どうする?
「くそ、悩むだけ無駄だ」
考えたって、答えなど出るはずもない。勢い任せでドアを開いて、あとは出たとこ勝負だ。
よし、覚悟を決めてやる。
ノブに汗の滲む手をかけるそして、力一杯に引き開け――

『お帰りなさいませ!ご主人様!』

すぐに、閉じた。どうやら緊張のあまり幻覚を見てしまったらしい。
幻覚だと、信じたかった。

もちろん、そうそう都合良く幻覚なんぞ見るはずもなく。意を決して再突入すると、扉の前に整列していた五人の少女たちは、

『お帰りなさいませ!ご主人様!』

さっきと一言一句違わぬ台詞で再び俺を迎えて下さった。
混乱した頭で、順繰りに全員の姿を見回す。
少女たちは皆頭に白いカチューシャとひらひらしたエプロンを装備し、その下に重苦しそうなドレスを着込んでいた。
ぱっと見、服は二種類あるらしく、色はどれも黒だが 三人がロングスカート、二人がミニだった。ミニの二人は膝丈のタイトな靴下も身につけており、一方はレースのフリルで彩られた目の細かい黒のメッシュで、もう一方の子は赤と黒のボーダー。
――などと、細かい説明はおそらく時間の無駄であろう。
彼女たちの外観を叙述するなら、一言で良い。
要するに、メイドさんなのだ。
こんな地方の街で暮らしていても、一応『都会ではメイドさんが流行ってるらしい』くらいの情報なら人ってくる。が、まさかここまでの浸透率だったとは思いもよらなかった。メイドさんがいる場所、と言ってもせいぜい喫茶店くらいのものだと思っていたのだが。
メイドバスケ部か、一体誰が得するんだろう。
って、そんなわけ有るか。この状況で陰謀の匂いを嗅ぎ取れない輩などそうはいまい。
改めて、メイドさんたちの顔に目を向けてみる。うむ、ノリノリなのは二人だけで残りの三人からは嫌っそおなオーラが内面からにじみ出ている。つまり誰かが強制した結果こんな事になってしまったと考えるのが妥当だ。ではその誰かとは?考える必要もなかろう。
「主し訳ない!ミホね……篁先生が無茶を言ってすまなかった。心よりお詫び申し上げます!」
腰を直角に曲げ、可能な限り真撃に頭を下げ続ける。もう二度と面を上げないほどの覚悟で。
……あんにゃろう。さんざんそれらしい事をのたまっておいて、その実目論見が裏目にでた時の保身に逃げ出しただけじゃれえか!
「えっとー、ご主人様。何のことですか?」
「え?」
ところが返ってきた言葉が予想と違ったので、つい予定より早く体を戻してしまった。
ざっと五人の顔を見渡すと、真ん中に立っている子がにかり、と笑いかけてきた。今、ロを開いたのはこの子だろうか。栗色のセミロングヘアを二つに結っており、ぱっちりとした大きな瞳が特徴的な子だった。こぼれる白い歯から、五人の中でも特に快活な印象を受ける。
ちなみにこの子はロングスカートで、ノリノリだった内の一人だ。
「えっと、篁先生に無理矢理着せられたんじゃないの?それ」
目線を真ん中の子から徐々に周りへとずらしつつ、尋ねる。疑っているわけではないが、どうもこの子と他の子には気持ちに温度差があるような気がする。下手したらこの子は既にミホ姉の手の内、という可能性もあるので、出来れば他の子の声も聞いてみたい。
などと思っていると、
「違いますよう、これはご主人様への歓迎の表れで、みんな自主的に着たんです。ね、もっかん?」
まるで内心を読まれたかのようなタイミングでその子が向かって右隣の少女に顔を向け、伺いを立ててくれる。
そして――呼びかけられた、ざっくりとシャギーの入ったショートカットと、左眼の下にあるほくろが目印の子は、数秒の沈黙を置いてから、
「………………はい」
まさに蚊の鳴くような声で短く返事をした。目線を落とし、床を見つめ絞り出すように。なんだか嫌気が胸の中で煮えたぎっている様子が目に見えるようなんですが。

どう見ても言葉を額面通りに受け取れる態度ではない。明らかに異常。いや、異常と言えば全員がメイド服な時点でそうなのだが、それに輪をかけて……何かが変だ。
もしかして学校の方針としてコスプレ部活という奇怪な新機軸を推進しているのか?などと荒唐無稽な仮説も浮かんだが、脇に目をやると隣のコートを使っている女子バレー部はいたって普通だった。まあ、当たり前か。
「……あの、ご主人様。初対面ですし、とりあえずみんなで自己紹介とか、しませんか?」
長らく怪訝な表情を浮かべたままだんまりしている俺を不審に思ったのだろう、図抜けて長い髪を左右で三つ編みに結わえた眼鏡の少女が、少し困惑の色を浮かべつつもはきはきとした口調でそう打診してきた。
……いけない。あまり言葉が少ないと怖がらせてしまうかもしれないと、自らに釘を刺していたはずではないか。
「……ごめん、そうだね。そうしよっか。じゃあまずはみんなの名前とか、聞かせて下さい。」
努めて笑みを作り、顔色をうかがう。ああ、背中がもぞもぞする。こんなしゃべり方で良いのかな。変な奴だと、思われてないだろうか。まあ、変なのはお互い様のような気もするが。
返事を聞くと、五人は少し間を置いて互いにアイコンタクトを取るようなそぶりを見せる。
それから全員で声を揃えて、

『かしこまりました、ご主人様!』

……これはどうしたものか。
見た目のインパクトが強すぎて今の今まで流してしまっていたが、なんだご主人様って。これからずっとそう呼ぶつもりなのだろうか。……それは困るぞ。
「えっと、その前に……その『ご主人様』っていうの、止めてもらえると助かるんだけど……」
伝えると、再びしばしの沈黙。―と、今度は二つ結びの子が中心となって円陣が組まれ、何やらこそこそと内緒話が始まった。あれ、失言だったか?機嫌を損ねてしまったのだろうか。しかしこればっかりは譲れないしなぁ。むず痒さでどうにかなっちまう。
色々考えてるうちに円陣が解けた。彼女たちは元通りに整列し、先程と同じように声を揃えると、

『わかりました、お兄ちゃん!』



ロウきゅーぶ! (電撃文庫)第一巻です。
ロリきゅーぶじゃないですよ。バスケットボールを通じて女子小学生と仲良くなっていく素晴らしいスポーツコメディです。小学生のメイドさんをはべらかす内容じゃないですよ。
ロウきゅーぶ! (電撃文庫)を読んで「俺は女バスのコーチになる!」なんてどこかの海賊志望者みたいなことを思っちゃわないように(^^
気持ちは分からんでもないが……



ロウきゅーぶ! (電撃文庫)

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