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縛られることに慣れ、いつの間にか浸かってた「ぬるい幸せ」になんか手を振ろう
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まじ×どら (電撃文庫)
著者:麻宮 楓
イラスト:有河 サトル

「別にあなたのために記億なくしたわけじゃないんだからねっ」
朝、いきなり全裸で飛び込んできた彼女の言葉はそれだった。
僕・成瀬冬弥の目標は一人前の魔法使いになること。日々是勉強中……なんだけど、魔法を使えばいつも幼馴染みの沙織のスカートをまくってしまったり、怒らせてばかり。そんな僕の許に現れた記憶喪失な上に貴族と言い張る強気な少女・ナナのせいで、より劣等生のレッテルが……。
しかも彼女の記憶を取り戻すまで一緒に住み込んで面倒を見ることに!?


……あの女の子、ちゃんと大人しくしてるかな。多少部屋を散らかすくらいならいいけど、またクシャミでもされて火事にでもなったら大変だ。あの子の存在が周囲にバレるし、火事の責任は当然、僕にふりかかってくるだろう。
もしかして、あの子を部屋に置いてきたのは間違いだった、のか?
いや、でもここへ連れてくるわけにもいかないし。他に選択肢が無かった以上、仕方ないさ。だってあの子は、裸で他人の部屋に飛び込んでくるような、ちょっとおかしな女の子なんだ。
なるべく慎重に対処しなきゃいけないんだよ、うん。
―そういやあの子、結構可愛かったよな。
目は大きかったし、髪はサラサラだったし。
手足はほっそりとしていて、ちょっとでも強く握ったら折れてしまいそうなほど。
肌はまぶしいくらいに真っ白で、触れたときのあの感触はとっても柔らかくて……。
って、そうじゃない、そうじゃない。
ついついあの子の姿が頭に浮かび、頬が熱を帯びてくる。
そんなものを思い出してどうするんだ。しっかりしろよ、僕の理性。
それに、よく考えろ。可愛いからってなんだっていうんだ。あの子のせいでせっかく完成させた『妖精の加護』が台無しになったんだぞ。
魔法だかなんだか知らないけど、口から火を吹いたりするような危ない奴に、気を許すわけにはいかないんだ。
「ちょっと、聞いてる?」
「えっ?」
考えにふけっていると、沙織が再び詰め寄ってきた。
頭の中を覗かれたような気がして、思わず息を詰まらせる。
「だからー、色々ってなんなのよ?」
「さ、沙織が気にするようなことじゃないって言ってるだろ」
「別に教えてくれたっていいじゃない。困ってることでもあるなら、力になるんだから。今更遠慮なんてする仲じゃないでしょ」
いや、説明できないから困ってるんだってば。
なんとか切り抜ける方法はないかと考えあぐねていたそのとき、
「?」
視界の隅に、影が映った。
なんだ、今のは?
影が見えた方向、窓の外へと目を向けてみる。
晴れた空には雲一つなかった。代わりに、何か小さな点が宙を飛び回っているのを確認できる。
鳥か何かだろうか?それにしてはやけに大きい気もするし、なんだか少しずつ大きくなってきてるようにも思える。
しかし、なんだか分からないけど、ちょうどいい。話をそらすチャンスだ。
「冬弥?」
僕の反応をいぶかしく思ったのか、沙織は首をかしげてこちらを見ている。
そんな沙織に向かって、口を開いた。
「な、なあ、あれって何かな?」
そう言って僕は窓の外を指差し、席を立って窓際へと歩く。
「何って……、あっ、そんなこと言って誤魔化すつもりでしょ?」
沙織は一瞬考えるような表情を見せたが、すぐに声の調子が厳しいものへと変わる。
「い、いや、違うよ。何言ってんだよ」
くそっ、さすがに鋭いな。
でも、誤魔化してるのは本当だけど、何かが見えてるのも確かなんだ。ひるむ必要なんて、ないよな。
「ほら、あれだよ、あれ」
事実を証明するために、僕は勢いよく窓を開けた。
そしてわざとらしい口調になりながらも、空を指差す。
「ほら、見ろよ……。あそこに何かあるだろ?あれはいったい、なんなんだろうなー?」
――その瞬間、僕の身体は強い衝撃に襲われた。
「はうぐうっ?」
胸元が真正面から圧迫され、その勢いで後方へと吹っ飛ぶ。
そのとき、僕は確かに、確かに宙を舞ったんだ。
一瞬の静寂の後、派手な音を立て、教室の机を倒しながら床を転がる。
「ぬ、ぐ、ぐ、ぐ、ぐ……」
痛みに顔をしかめつつ、苦悶の声を上げた。
「な、なんか今朝も似たようなことがあったんじゃ……」
それに、なんか重いな。身体の上に何かが乗っかってるような……。
ん―、なんだろう?この重さには、覚えがあるような気がするぞ?
「やっぱり、ここにいたんだ」
すぐ側で、聞いたことのある声がした。身体を起こし、疑問のままに手をさまよわせていると、不意に柔らかな感触が指先を伝う。
「っ!」
この感触にも覚えがある。ぷにぶにとしていて、触れているだけで心地よい、不思議な感覚。
「もしかして、これって……」
僕はうっすらと目を開けて、視線を胸元に向けようとして、

「いつまで触ってんのよ、このド変態!」

思いっきり突き飛ばされた。
「むぎゃっ!」
僕はまた身体を打ちつけられ、その勢いで床に頭をぶつけて、ロから悲鳴が漏れる。
「お、お前なあ……」
痛みに耐えをがら目を開け、確認する。
いつの間にか仁王立ちになってこちらを見下ろしていたその人物は、今朝、僕の部屋に飛び込んできた、あの記憶喪失の少女だった。

 

まじ×どら (電撃文庫)です。
まじ×どら??とらドラ!みたいな物かな?って思ったけど違います。
魔法少女です。魔法少年です。ドラゴンです。カラーページは何故かパンツです。何故にパンツ?


まじ×どら (電撃文庫)

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