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迷い猫オーバーラン! 拾ってなんていってないんだからね!! (集英社スーパーダッシュ文庫)
著者:松 智洋
イラスト:ぺこ

都築巧は、血の繋がらない姉と二人暮らしをしている。
潰れかけの洋菓子店『ストレイキャッツ』店長である姉はお人好しで不器用なドジッ子の為、近くに住む幼なじみ芹沢文乃の手を借りながら何とか店を維持するだけで精一杯の日々。
そこに、姉が謎の美少女を拾ってきてしまう。
更に学校では巧に思いを寄せる学校一のお嬢様や悪友達と共に新しいサークルを作ることに。
しかも巧や少女達にはある共通の秘密があったのだ……!

 

「……ん」
ふと、路地喪に小さな猫が迷い込んできたのを、希は見逃さなかった。
ガリガリに痩せた子猫は、周囲の様子を神経質そうに兄回しながら、忍び足で歩いてくる。
希の存在に気づいた時、一瞬、足を煉ませたがじっと希を観察した後、再び緩やかに歩きだした。
「……迷子?」
話しかけてみたが、まるで知らんぷり。
まるで希を空気のように扱って、ゆっくりと希の目前を通過してゆく。
わたしと似てる。
なんとなく、そんなふうに思えてしまう。
「……いいとこ知ってるよ。ごはん、食べさせてくれるよ」
懲りずに話しかけてはみたが、やはり無視されてしまった。
もしかすると、聞いてはいるのに知らないフリをしているのかもしれない。
「……紳間もたくさんいるよ」
全部で十五匹。あれだけたくさんの猫を、希は初めて見たような気がした。
「……優しい人たちもいるよ」
おせっかいで、お人好しで。
なんでもないような些細なことに一喜一憂して、とにかく強引で。
涙が頬を伝う。
わたしは、泣いている。
どうしてだろう?一人なんか平気なのに、寂しくなんてないのに。
「……ほんとうに、すごく、いいところだったよ」
眩いて、希が静かに目を閉じようとした時――
「だったら、戻ってくりゃいいよ」
路地の入り口から、声が聞こえた。
ハッと顔をあげた瞬間、謎の接近者に怯えて子猫が逃げ出した。
同じように、希も立ち上がって逃げ出そうとする。
しかし、相手の動きは素早かった。
しっかりと服の袖を掴まれて、逃げようにも逃げ出せない。
「やっと捕まえたぞ、希」
振り絞るような声でその相手――都築巧は咳いた。
頬を伝う汗を、ゴシゴシとシャツの袖で拭いながら。
陽は刻々と暮れて、まもなく夜が訪れようとしていた。
時折、遠くの方から聞こえるサイレンの音は、おそらく台風被害で冠水した道路への救助隊だろうと、勝手な推測をする。
さてと、俺は腕まくりをして、希の真正面にしゃがみ込んだ。
「文乃、そこじゃ遠すぎ。もうちょっとこっちに来なきゃ」
「う、うっさい、余計なお世話よっ」
と言いつつも、渋々と側に歩いてくる文乃の姿に、苫笑が浮かんでくる。
左手はしっかりと、希の腕を掴んでいる。
もう離さない。今朝の二の舞はごめんだ。
「……どうして?」
「うん?何に対しての"どうして"なのか、わからないけど」
希は咄嵯に、文乃へと視線を送った。
文乃は希を見つめながらも、少し戸惑いがちに身を疎めている。
「とりあえず、話は全部後にしてさ、うちに帰ろうぜ」
俺は優しく希の手を引っ張って、語りかけた。
しかし希は動こうとはせず、二度ほど瞬きをして、
「……どうして?」
また同じ質問を繰り返した。なかなか強情なやつだ。
「一緒に暮らしたし、一緒にメシも食った。一緒にケーキも作った」
これ以上、なんの理由が要るというのだろう?
「帰らない」
ふるふる、と希が頭を左右に振る。
もう決めたことなのだと、その表情には決意が滲んでいた。
ふう、と嘆息して、俺はもう一度、希の手を軽く引いた。
「迷惑かけるから……帰らない」
強情な捨て猫。誰も信じない捨て猫。
いや、希は俺たちを信じてないんじゃない。自分を信じてないんだ。
自分の存在が、ただ迷惑なんだと思いこんでる.
その気持ちは痛いほどわかった。わかってしまった。
口から飛び出すように言葉があふれ出す。
「な、俺さ、昔こんなあだ名で呼ばれてたんだ。タタミって」
希は、俺が何を言い出したのか判らない、というように俺の目を見た。
「巧と、なんとなく響きが似てるだろ?」
俺は、一つ深呼吸して言った。
「あのな、俺も捨てられた、で、孤児院で育りた、6歳まで」
「え……」
「芹沢教会って昔は孤児院もやってて、経営難でつぶれたんだけどな。そこ出身」
おどろいたように目を見開いて俺の顔を見つめる。
希の表情が変わったのが嬉しかりた、
「だから、俺が乙女姉さんに拾われた、人間第一号。希は二号な。乙女姉さん、ホントに拾いグセあるんだよ。さすがに人間はまだふたりめだけどさ」
文乃は、俺たちの会話をじっと聞いていた。
「俺なんか名前もついてなかったんだぞ。タタミと一緒に捨てられててさ、だからタタミって呼ばれてたらしい。いくらなんでもって、棒が一本減ってタクミ、これが俺の名前の由来。これ正真正銘の実話だぞ」
「そんな……ひどい」
よし、話題に引っかかってくれた。
希は逃げ出すことを忘れてくれているみたいだ。
「まあ、地面に直接捨てるよりは、ってタタミを敷いてくれたんだろうから、俺の親の精一杯の愛情を名前にしてもらったとも注えるだろ?おかげで、こんなに踏まれても平気な人問に育った、まあ、主に踏んでるのは文乃と梅ノ森だけどな」
ほら笑え!笑ってくれよ、希。
ほんのちょこっと、口角をあげるだけでいいから。
無表情で、自分は迷惑にしかならないって、諦めた、冷めた目でいないでくれよ。
でも、希は笑ってはくれなかった、ほんの少し首を傾げるように、俺を見上げている。
冷めた目をして……。
「俺も自分の存在が迷惑だと思って飛び出したことがある、経営が破綻して、孤児たちがバラバラに引き取られていって……でも、俺は誰も引き取り手がいなかったから。それまでも別に不幸って訳じゃなかった。賑やかなとこで、仲問もいたし」
そう、言って、俺は文乃を見た。
「……そんなことない。巧は残れた、私のために出て行ったのよ」
長い髪に表情を隠すようにして、文乃は呟くように言った。
「文乃も?」
希は、今度こそ本当に驚いたみたいだった。
「そうよあたしも迷い猫。孤児だったの、あたしの場合は両親とも事故で死んだって判ってるけど」
彼女は、つとめて淡々と、言っていた。
おそらく、必死の努力で、自分の気持ちをまっすぐに伝えることが苦手な彼女の、これは精一杯の努力だった。
「そう。文乃もいたし、婆さん……芹沢シスターっていう院長先生も、元気な人でさ。でも潰れて、残ったのは文乃と俺だけだった」
今でもはっきり覚えている。
次々に、新しい受け入れ先が決まる仲間達。
養子縁組の話が来ては、一人、また一人と新しい家族に出会う者もいた。
最後に残ったのは、俺と文乃の、一人だけ。
芹沢シスターが困っていることを、俺はすぐに察知できた。
あちこち奔走して、俺たちの受け入れ先を探し続けるシスターの労苦を理解出来ないほど、愚かな子供でもなかった。
だから、俺はある日の夜。リュックサックに荷物を詰め込んで……。


迷い猫オーバーラン! 拾ってなんていってないんだからね!! (集英社スーパーダッシュ文庫)です。
ラブコメです。ドタバタです。青と白のしましまです。スク水です。
ツン(テレ)です。天然ちゃんです。ロリお嬢様です。

~~~~~~~~~
~~~~~~~~~
どのチャンネルを回しても、テロップで台風陪報が流れていた。
こりゃ本格的に、明日は休校かもな。
そんなことを考えていると、風呂から上がった希が、フラフラとリビングに戻ってきた。
一瞬、ドキリとするが、ちゃんと体にバスタオルを巻いていたのでホッとした。
「な、なんか飲むか?冷蔵庫に麦茶ならあるけど」
なぜか声が上っずってしまう。
当たり前だ、裸にバスタオルをまとっただけの女子が、すぐ近くにいるんだから。
全裸に比べればマシとはいえ、意識しないかと言われると、そうもいかない。
「ん、いらない」
首を横に振って、希はちょこんと俺の隣に腰掛けた
ち、近いっ!近いって、希っ!
スクール水着どころの騒ぎじゃない。汁い石鹸の匂いを漂わせながら、太ももと胸元が丸見
~~~~~~~~~
~~~~~~~~~
ギャルゲーっぽいお話です。いや、ギャルゲがライトノベル化してるのか?
ムフフ♪とお楽しみ下さい。
 


迷い猫オーバーラン! 拾ってなんていってないんだからね!! (集英社スーパーダッシュ文庫)

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