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C3 シーキューブ〈4〉 (電撃文庫)
著者:水瀬葉月
イラスト:さそりがため

体育祭、いよいよ目前!!はじめての大イベントに、大張り切りで創作ダンスの練習に励むフィアたちのもとにやってきたのは、
「……ふぇ」
不思議な声を漏らす、ぼんやり無口なはにかみ少女。ちょっと変わったトコロもあるこの子、な一んかミョーなニオイがするんだけど、もしかして……?
そんなこんなで新たなメンバーも加わって、体育祭の行方や如何に貯飛んで跳ねて走って踊る!
競技もハレンチイベントも盛りだくさん!?でお送りする、第4巻なのですっ。

 

目が合って、道端の人間がビクリと身を仰け反らせた。
その反応に、いけないいけない、とこのはは口元を指でつついて表情を緩める。
本当に緩んだのかどうかは定かではなかったが。正直、わりとどうでもいい。

駅前に建っている時計を見上げると、時刻はすでに夕方だった。進展のない捜索を続ける自分の胸中を反映しているかのように、空は薄暗い。沈みかけの日のせいでもあり、先刻から頭上に広がってきた雲のせいでもある。昼間の陽気が嘘のようだ。明日の体育祭は大丈夫だろうか。
何事もなく体育祭を迎えられると思っていたのに。
ピクニックをしていたときは、いつもの春亮くんだったのに。
唇を噛み締め、踵を返す。再び繁華街に足を踏み入れた。今日何回目だろうか。忘れた。
その言葉が脳髄に引っ掛かり、心を揺らす。牙を立てる。

(忘れた)

忘れてしまった。春亮くんが。

(忘れた〉

昔のことを。あれだけ積み上げてきた、時間の全てを、

(忘れたー!)

それは、大事なもの。自分にとって。彼にとっては、どうだろう?大事なものだったと思いたい。信じたい。ああ、けれど、忘れた。
彼は覚えていない。
あのときのことも、あのときのことも、あのときのこともあのときのこともあのときのことも―何もかも!
どうして。誰のせいで。こんなことに。

――決まっている。あの男。あの男!
足を止め、眼鏡をなぞった。他人の反応を見ないでもわかる。今、自分は即座に通報されてもおかしくはない目つきをしているだろう。
落ち着けと自分に言い聞かせながら、とりあえず店と店の問を抜けて裏道に入った。自転車で通るのも難しそうな幅の裏世界。けばけばしいスナックの看板がさらに道を通りにくくしており、コンクリートの隙聞から伸びる雑草は死病に罹った棄民のような弱々しさで、漂ってくる酒と焼き鳥の匂いは演歌の雰囲気を形作る。深夜こんなところを女子高生が歩いていれば、それは絡んでくださいと悪党に頼んで回るようなものだろう。だが今は夕方だし、不運な誰かがこのか弱そうで可憐でスタイルのよい女子高生に絡んでくれば――ありがとう、ストレス解消させてもらいます。
しかし呼吸を整えているときに聞こえてきたのは、さらに気分が不快になる異音
――誰かがげえげえとえずく音だった。気の早い酔っ払いか、とそちらに目を向けると、一気に気分が晴れた。吐潟物が見えるし臭気も届いてくるが最高だ。

それはクルリだった。

気付けば身体が動いている。
彼女ははっと顔を上げ、胸元のペンダントを咥えてナイフを取り出すが―遅い。
昼間の速度が嘘のように思えるほど動きにキレがない。苦もなく彼女の両手首を掴み、まさに暴行魔のように壁に押しつけることに成功する。
「くっ……」
「幸運ですねえ。早速聞かせてもらいましよう―あの男、アビスはどこに?」
「お、教えるか、無能野郎……」
「無能なのはあなたですよ。こんな簡単に捕まっちゃって」
その言葉が何かの琴線に触れたか、クルリの顔が僅かに歪む。いい気味だ、と思いながら顔を寄せていった。眼鏡が当たりそうな距離で瞳を覗き込む。
困った。自分の奥底から湧き上がってくる黒い衝動が、止められない。
「そう。困りました。本音を言えばあなたじゃなくて、アビスを見つけたかったんですけど」
「じゃあ外れだ。自分で捜せよ」
面白いことを言う。鼻と鼻を掠めさせて、さらに顔を近付ける。
彼女の耳に息を吹きかけるようにして、その耳朶に直に言葉を届かせた。
「あら。じゃあ、つまり―」
囁く、囁く。
優しく優しく、囁いてあげる。
その柔らかな耳に、ぺろりと舌を這わせながら。

「小娘よ―では貴様はこう言っておるのかえ? 自分は何の益にもならぬ虜囚故、妾がその身を憂さ晴らしに使うたところで誰からも文句は出んと?」

「なっ……」
「おうおう不運よなぁ。妾はあの男さ討ち果たせれば満ち足りたものを―間違うて出会うてしもたばかりに。無様に小便を漏らしても良いぞ、良いそ、ああ良いぞ。じゃが、せめて豚のような悲鳴をあげて妾を愉しませいな?」
ゆっくりとゆっくりと顔を持ち上げ、再び哀れな娘と哀れな視線を味わい、そして、くすりと笑いながら、
「―ビビリすぎです!」
彼女の額に渾身の頭突きを叩き込んだ。

C3 シーキューブ〈4〉 (電撃文庫)です。連発です。
春亮くん、記憶消されちゃいましたねぇ……
皆のこと忘れちゃいましたねぇ……
村正このはちゃん(巨乳)切れてますねぇ……
さぁどうする!!
って、ちゃんと巻内で解決してくれてるんですけどね。

無駄に引っ張られるとたまんない(><)
以下続刊でもう数年待ってるのもあるしね。

さぁ、新キャラ「不思議ちゃん?」と「金髪ツインテちゃん」登場です。
もうね、なんてんだろ?悔しいぐらいにツボを押さえられてます。
両手を挙げて\(=ω=.)/ こんな感じです。
ロリに黒髪に委員長に巨乳にメイドにツンデレ(デレ分は?)と来て、不思議ちゃんと金髪ツインテ!!
次は何なんだよ!
 

         (ライトノベル)

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