れでぃ×ばと!
著者:上月司
イラスト:むにゅう
外見はばっちり不良、極悪ヅラの高校生・日野秋春が編入したのは、学力よりもお家柄がモノを言う元超お嬢様高校、白麗稜学院。庶民だし女子でもない秋春が白麗稜に編入したのは、学院に新設された従者育成科に入るため。
……従者育成科というのはつまり、メイドさんや執事さんを育てるための専科なわけで……。
優等生の皮を被った極悪幼馴染みとの再会や、超ドジッ娘メイドさんやらとの組んずほぐれつの交流を得て、秋春は立派な執事になれるのか!?
ちょっぴりエッチなハイソ系禁断ラブコメ、始動です!
声からある程度察していた通り、そこにいたのは女だった。
ただし、予想もしてなかった美人で、おまけに予想外の髪型をしていた。
恐らくは同年代。女性にしては背が高く百七十センチ近くありそうだ。
真っ白い肌と透けるような蒼い瞳からして、少なくとも純粋な日本人じゃなさそうなので、びっくりするほど手足が長いのも多少は納得できる。
白い袖無しのミディアムドレスという、六月になっていないこの時期にも高校という場所にも似合わない服装だが、それ自体は西洋風の顔立ちにとてもよく似合っていて、日の光を浴びて金色に輝く髪との相性もいい。
しかし―なんだ、あれは。くるくると渦を巻くような、漫画や人形でしか見たことのない髪型。
確か縦ロールというやつのはずだが、実際に目の当たりにするとものすごいインパクトだ。
こう、今にも動き出しそうな躍動感があるし。
蒼い目の金髪美人という存在自体滅多にお目にかかれないというのに、髪型によって更にレア度が上がっている。穿いているのは白のミュールで、手に持っているのはやはり白のハンドバッグ。それもファッションや小物に疎い自分ですら知っている有名ブランドの物。
これだけ珍しい『ザ・お嬢様』と言う感じの相手を前にすれば、流石に物珍しさに興味が湧く。あと髪型にも。つい動力源は何だろうとか考えそうになる。だが縦ロールのほうはそうでもないらしく、こっちを凝視する目は明らかに不審者を見るそれだった。
「貴方、どこから入って来ましたの?ここは誉れ高き白麗稜の敷地内ですわよ」
「……あー、俺は、」
「日曜の学院内に、貧相な品のない服装の男……しかも手には小汚いバッグ……」
転校生だ、と秋春が説明をする前に、ぶつぶつと何やら呟き出す金髪のお嬢様。独り言なんだろうが、バッチリ全部聞こえている。
しかし当人はそれに気付いていないっぽく、真剣な表情で足下へと視線を落とし――そして弾かれたように顔を上げ、ビシッとこちらへ人差し指を伸ばし、
「貴方、くだんの不審者ですわね!」
高らかに断言した。
指差されて叫ばれた秋春は、小さく頷く。よし、こいつはきっと話が通じない。なんか自分の名探偵っぷりに酔っているような爛々とした目をしてやがるし。
なので、とる行動はすぐに決まった。彼女を無視して散策に―
「ちょ、ちょっとお待ちなさい。どうして何も言わずに立ち去るんですの!?」
慌てた彼女の声に、面倒だとは思うが足を止める。
ここで無視するといつまでもあの甲高い声で騒がれるかもしれない。それはかなり聴覚というか、脳に来そうだ。やれやれと息を吐きたくなるが、仕方ない。これ以上突っかかられても嫌なでの、自分を睨んで濡れ衣を着せてくる彼女に言ってやることにする。
「付き合ってられないっての。小学校からやり直すか、ミステリ小説百冊読んでからもう一遍今の台詞を吟味して己の馬鹿さ加減を理解した上で失せてくれると助かる」
「なっ……なんて口の利き方を……私を誰だと思っていますの!?」
「知らないし興味もないから。あー、もういいからこんなところで油売ってないでどこぞへと行け。外に出かけるところだったんだろ?」
服装とバッグからそう判断して、言ってやる。
縦ロールの彼女は用があったことを思い出して慌ててこの場を去る……と、秋春は踏んでいたのだが。
目を丸くした彼女はしばしきょとんとしていたが、やがて勝ち誇るような笑みと共に口元へ手をやり、高らかに言い放った。
「フフフ……貴方の方こそどうしようもなく無知で出鱈目な思考回路をお持ちのようですわね!赤子に習い四つん這いから始めるか、いっそ思考放棄して蟻のように無心で労働に従事するがよろしくてよ!」
どうやらさっきの言葉が相当に悔しかったらしい。それと解る物言いだったが……思わず眉を顰めてしまう。
先に自分がああ言っていたので別に腹は立っていない。気になるのはその内容だ。
「……お前、どっかに出かける予定があったんじゃないのか?」
「フン、そんな妄想を勝手に現実だと思い込まれるのも心外ですから特別に教えますけど、そのような予定は一切ありません。私は只息抜きに、ティータイムの前に散歩をしていただけですわ!」
そうそうと言い切る、縦ロール。
秋春は眉間の辺りをトントンと中指で叩いた。あの女は自分がどれだけ変なことを言っているのか自覚がないらしい。またもや頭が痛くなるような現実を直視して、とりあえず確認を取る。
「……それじゃ、あれか?お前は只構内を散歩するのに、ドレスを着て高級バッグを持ち歩くのか?」
「当然ですわ」
当然とまで言われた。もう何も返せない。価値観も常識も違う相手に内を言っても通じないのは明白で、根気よく修正してやる気にもなれない。
なので、悪春は少し考えて、結論を出す。よし、全てを見なかったことにしよう。そう、それがいい、そうしよう。あんなのに構うだけ人生の損になる。
自分の中で折り合いがついたので、無言で頷いてから再び歩き出し―
「――ちょっと、どこへ行きますの!?華麗なる私を侮辱したことに対する謝罪、それに己の過ちと不審者であることを認めるまでは放しませんわよ!」
再び甲高い声に呼び止められてしまった。
しかも今度はわざわざ進行方向回り込んで来るという、かなりうざったいことまでされる。
もういい加減うんざりだった。只でさえ今日はストレスになるようなことばかりなのだ。
そろそろ何も考えずのんきに散策したい。
秋春は重い嘆息の後で、目を細める。
ごちゃごちゃ考えるのは面倒だ。この際だから率直に今の気持ちを伝えてやろうと、真っ正面から高圧的な態度を取る彼女を見つめて―言い放つ。
「うるさいこの金髪ドリル。俺に構ってる暇があるんだったらどっかの工事現場で地面相手にギュルギュル言ってろ」
「な、なっ……?!」
「俺はドリル相手に遊んでる暇はないんで通らせて貰う。ついでに言うと俺は従育科への転校生で不審者じゃねぇ―じゃあな」
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生まれて初めて、殺気を発している人間と遭遇した。
そして、セルニアと言う名前らしい金髪ドリルは、先ほどもしたようにすらりと伸ばした人差し指をこちらへ突きつけて
「―死罪、ですわ」
見る物を魅了する上品な微笑みと共に、そう言った。
えっちぃかどうかはともかく
腹黒幼馴染みに金髪碧眼ツインテドリルなツンデレ、ロリっ娘。
さぁ、残るはヤンデレとメガネっ娘か?
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googleさんが居るこのページでは
貼れないストーリーをこっちでやってます。
18歳以上の方向け……。
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