C3 シーキューブ
著者:水瀬葉月
イラスト:さそりがため
海外の父親から宅配便で突然届いた、超重い謎の黒い立方体。
一体何なんだろうと訝る夜知春亮は、なんだか厄介事の気配を感じつつ、ソレを適当に放置した。
その夜。目を覚ました春亮は不審な物音に気付く。
もしや泥棒…?緊迫した空気の中、見つけた侵入者は、
月明かりに照らされた、幻想的な
「全裸の煎餅泥棒女っ!?」なのだった…!
「そういやお前、名前は?」
「ふぃあ……」
少女はすぐに口を閉じた。しまったというように眉を寄せて。
「う、む、私のことなどどうでもいいだろう。好きに呼べばいい」
「いや、どうでもよかないだろ。一時間前にお前は俺の人生最優先課題に躍り出たんだぞ。まったく反則急な割り込み速度で、だ。んで結局、お前って何?どういう箱なんだ?」
「その筆頭たるそれを―《箱形の恐禍》を破壊いたします」
その単語が誰を指しているのか。理解は容易い。春亮が振り向くと、フィアは蒼褪めた顔で俯いていた。そしてピーヴィーの声が聞こえる。
「くふふ、サド侯爵もこう言います。『残酷の快楽を正当化するために彼らが用いる論拠は、次のごとくである。我々は感動を受けることを望む。それこそ、快楽にふけるすべての男の目的であり、我々はもっとも積極的な手段によって、この感動を受けたいと思う』―と。私は女ですが、その通り、感動いたしますわ!これから起こる残酷に!」
台詞と行動の継ぎ目は唐突だった。女がドレスを翻し、春亮たちに疾駆を開始する。
「―っ!逃げろ、春亮!」「春亮君!」
フィアに突き飛ばされ、春亮はよろめく。さらにその身体をこのはが思い切り引っ張った。
「その心がけは最高です!豚が人を巻き込んではいけません!」
単なる攻撃。手甲に包まれた腕を振り上げ―勢いのままに、振り下ろす。フィアが横っ飛びに回避すると、彼女が今まで立っていた場所から破砕の断末魔が響いた。
獣のような低姿勢になったピーヴィーが、短くなった煙草をぷっと吐き出して舌打ちする―それもドレスに見合わぬ所作だ、コンクリートに刺さっていた腕を彼女が持ち上げると、屋上の死骸が手甲からぼろぼろとこぼれ落ち、さらには隕石痕のような陥没が顕わになった。
ありえない、と春亮は思う。どう考えても女の力では不可能な破壊だ。ということはつまり、(あの手甲……まさか、呪われた道具、か?)
ドレスとヒールの狩猟者が再び単純すぎる攻撃を開始し、フィアは必死に回避。その肉体は辛うじてピーヴィーの両腕に触れることを免れていたが、代わりに足下のコンクリートが砕ける。
フェンスが大きくひしゃげる。ベンチが四散する。給水塔の壁が虫食い状態になる。
やがてフィアは屋上の橋に追い詰められた。その眼前、逃げ道を塞いだピーヴィーがこれみよがしに両腕を軋ませる。彼女は額から唇に滑ってきた汗を舌ですくい取り、淫靡に笑った。
「おかしいですわね。どうして逃げてばかりいらっしゃるのでしょう……手加減などらしくないですわ、箱形の恐禍。話に聞く限りでは、貴女ははとてもそのようなモノではないはず」
はっと頭を上げたフィアが、搾り出すような声で、
「や、やめろ……言うな」
「これはおかしい、とっても可笑しい!もしや、あの少年さん達は貴女のことを詳しく知らないのでしょうか?ふふ、では先ほどの質問の残りをわたくしが答えてさしあげましょう!」
彼女が手甲の留め金らしきモノを外すと、その一部がばくんと開いた。そこから煙草を取り出して口に咥える。そして、溜め込んだ煙と共に吐き出されたのは―嘲笑と玩弄の声。
「過去にどんなことをしたか?簡単ですわ。人を虐殺した。辱め、断末魔を強い、怨嗟を求め、血を啜り、ただ殺した!何十人も何百人も何千人も!罪なき人間も、罪ある人間も、男も女も子供も老人も平民も貴族も奴隷も学者も農民も商人も神父も娼婦も騎士も!」
「全てを区別なく神のごとく平等に殺したのでしょう?結婚式の前夜に夫たる男の眼前で妻を辱めて発狂させて殺したのでしょう?妊婦の腹を割いて嬰児を取り出し、断末魔と産声を同時にあげさせて殺したのでしょう?餓死寸前の乞食に食物を与え、割り裂いた自分の胃からそれがこぼれ落ちるのを眺めさせて泣き叫ぶ姿を楽しんで殺したのでしょう?」
「やめろ……やめろやめろやめろやめろ!私、私はっ……ぁ、ああ、ああああ!」
いろんなものがごっちゃになってる
だが面白い
C3―シーキューブ (電撃文庫)
ラッキーチャンス!3巻
著者:有沢まみず
イラスト:QP:flapper
黒猫がぞろぞろと前を横切り、大量のカラスが頭の上で鳴き、なんかとてつもない不運がやってきそうな予感……。
そして久々にやってきました、大災厄♥
学校に行っても、町に出かけても、仕事で行った温泉旅館でも、雅人を襲う不幸の連続。
二之宮さんはとんでもない誤解をして気絶しちゃうし、天草沙代はますますブチ切れるし。
あれ?なんで僕の身体が○○になっちゃってるの!?
でも、キチはそんな雅人と一緒にいるだけでとっても幸せ♪
あとは、どうしても叶えてみたい願いが一つあるんだけど……。
”なんだったら、雅人ちゃんとでも一緒に入ったら?”
「な!?」
天草沙代が声を上げ、抗議をする前に、”じゃぁあね~”と言って電話は切れてしまった。
天草沙代は深い深い溜息をつく。どういう訳かあのオカマ校長と電話をすると心の底から疲労してしまう。
しかも終始向こうにペースを握られて。
天草沙代は携帯を胸元に握りしめたまま、ぽふんと前のめりになって布団に顔を埋めた。
廊下の向こうからまだ賑やかな騒ぎ声が聞こえてくる。
それに対してこちらは明かりもついておらず、しんみりと静寂が漂っている。
ほんの少しだけ。
ほんの少しだけだが。
寂しくなってくる。
「……」
天草沙代は疲れたように、
「本当に入っちゃおうかな、温泉……」
そう一言呟いた。
一方、雅人は酔っぱらいと化したキチに、
「マサト~」
じゃれかかられている。
「マサト!マサト!」
「な、なに?」
「マサト♪」
「は、はい?」
「マサト……」
浴衣を着て無防備に動き回っているのでほとんどそれがはだけかけている。
裾がからげ、そこから白い細い太ももがのぞいていて、艶めかしい首筋から華奢な肩。
二の腕。さらに胸元が。
危ない角度で布が引っかかっているので辛うじて肝心なところが見えていないが、これは多分、もう時間の問題。
さらにちらちらと足の奥には青い下着が……。
「ちょ、ちょ~っとキチ!」
雅人は慌ててそれを直す。彼女の浴衣の裾を整え、帯をきゅっと巻き直してやった。
するとキチは白い首筋を仰け反らせ、くすくすと笑いながら、
「マサト」
とろんとした流し目。
髪を掻き上げ、色っぽい吐息。
「マサト~」
雅人の膝の上にまたがる形になってぎゅうっと彼の顔を抱きしめる。
「~~~~~~!」
雅人は焦る。
「き、キチ!こら、キチ!いけないよ、それ!やめなさい、それ!」
酔ってるからか。
普段はお子様のような元気さに満ちているキチが。
なんだろう?
女っぽくこの上なく艶っぽい!
「マサト……」
雅人の顔を抱きしめたまま。そして彼女は溜息混じりに。
「マサト……」
彼の名を呼ぶ。何度も呼ぶ。何度もぎゅうっと。
また抱きしめる。
「……き、キチ?」
なんとなくその声色に言いしれぬ感情が秘められているような気がして。
悲しみ。
が、あるような気がして……。
「ど、どうしたの?」
と、マサトは尋ねる。
するとキチは、
「大好き……」
ぽつりと小さく呟き、ゆっくりと目を閉じ、そのままずるずるとずり落ちて雅人のお腹の辺りにまで降りてくる
「温泉宿・猫屋」を想像してたんだが違った……
ラッキーチャンス!〈3〉 (電撃文庫)
著者:伏見つかさ
イラスト:かんざきひろ
俺の妹・高坂桐乃は、茶髪にピアスのいわゆるイマドキの女子中学生で、身内の俺が言うのもなんだが、かなりの美人ときたもんだ。
けれど、コイツは兄の俺を平気で見下してくるし、俺もそんな態度が気にくわないので、ここ数年まともに口なんか交わしちゃいない。
キレイな妹なんかいても、いいことなんて一つもないと、声を大にして言いたいね(少なくとも俺にとっては)!
だが俺はある日、妹の秘密に関わる超特大の地雷を踏んでしまった。
まさかあの妹から“人生相談”をされる羽目になるとは──!?
「そんで?俺にこれを見せて、どうしようってんだ?」
「あっきれた。……まだわかんないの?」
分かるかよ。桐乃は、俺のすぐ隣から、侮蔑の瞳を向けてくる。パソコンのマウスを掲げて言った。
「……ゲームよ、ゲーム。これから一緒にプレイするの」
「はあ?ゲームって……俺とお前がか?二人で?」
「……そ、そう」
視線を合わせずにそう応える桐乃。微妙に言い辛そうにしているのは、こいつも自分がめちゃくちゃ言ってるのをそれなりに自覚しているからだろう。
さっぱりわからん。どうして俺が、別に仲がいいわけでもねぇ妹と二人で、並んでゲームをせにゃならんのだ。対戦にしろ何にしろ、気まずいだけだろうによ。
怪訝そうな俺に気づいたのか、桐乃は取り繕うように言う。
「自分で言ったじゃん。出来る範囲で協力するとか何とか……」
「いや、親にばれねぇよう協力するっつったんだぞ?俺は。だいたい人生相談って話だったじゃねえかどうしていきなりゲームやることになってんだよ」
「ひ、必要なことなの!いいから、はいコレ持って―」
「お、おい」
無理矢理俺にマウスを握らせる桐乃。普段なら触れるのも嫌がるはずなのに、俺の手の甲に自分の手のひらを被せるようにしてマウスを操る。隅っこのアイコンをダブルクリック。
いきなりテンション高くなってきたなコイツ……。
普段のクールぶった態度はどこへやら。どっちかっつーと、たぶんこっちが本性なんだとは思う。
やたらイキイキしてるもんな。何か最近分かってきたけど、普段は周りに合わせて猫被ってやがるんだ、コイツ。
冷めていて、投げやりで、斜めに構えて……妙に反抗的で。
流行の服着て、流行の口調で喋って、友達とつるんでカラオケやら、なにやら……
それが今時の中学生が考える『イケてるあたし(死語か?)』像なのかもな。
その生き方が良いとか悪いとか、俺如きがどうこう言えるもんじゃねぇとは思う。
でもさぁ桐乃……おまえ、そういうのより、友達とゲームやったりしたいんじゃねーの?
「……なに見てんの?なんかむかつくんですけど」
「別に?」
やれやれ……。しょうがねーな、ちっとくらい付き合ってやっか―。
俺は内心で兄貴風を吹かせ、ゲーム画面に切り替わったディスプレイを見た。
ぴっろりん。にぎやかなタイトル画面が、少女のロリボイスと一緒に俺を出迎える。
『いもーとめーかーいーえっくす♪ぼりゅーむふぉー!
―おかえりなさい、おにーちゃんっ。妹とぉ……恋しよっ♪』
「俺に何やらせるつもりだてめぇー」
キレていい。いま、俺は絶対キレていい。
~~~~
「……ちょっとぉ、しおりちゃんを苛めないでよ」
「お前も現世に戻ってこい。それは絵だ」
「絵って言うな!」
リアルな妹と妹攻略エロゲするとどんな感じなんだろう
妹という生物に縁のないおいらには想像がつかん……
が、エロゲは一人でやるからいいんだと思う。
俺の妹がこんなに可愛いわけがない (電撃文庫)
著者:竹宮ゆゆこ
イラスト:ヤス
松澤小巻。
進路調査票の志望高欄に「故郷の星へ帰る」と書き続ける不思議少女。
中学三年の夏、田村くんを魅了し翻弄し、その心をとらえたまま家庭の事情で遠方へ去る。
中三の夏―あの、過ぎた夏。
田村くんはこんな私を好きになったと言ってくれた。
朝焼けのグランド、懐かしいあの教室。クラクラするような日差しのした、忘れられないあの横断歩道。
葬送の夕も、花火の夜も。何度も私の前に現れ、何度も私を驚かせて……。
田村くんはあの頃いつでも、私のために走っていたんだ。地球にいるのは寂しすぎて、帰る場所ばかり探していた、そんな私を追いかけてくれた。
私を見失わないように、ずっと一緒に走ってくれてた。
それがわたしと田村くんとの夏―。
相馬広香。
孤高の美少女。でも少し寂しがりやの意地っ張り。高校一年の春、罵りあったり励まされたりした末、田村くんのファーストキスを奪う。
高一の春―この、新しい春。
田村はあたしの後ろの席で、あたしの見方をやっている。
あたしは弱くて、逃げてばかりで、いつか負けて、去るのだと思ってた。
だけど田村がいてくれた。
手を握り、傍らに立つ、ただ一人の見方を見つけた。
あたしはその手を離さない。決めたんだ、あたしはずっと離さない。
もっと強いあたしになって、あたしも田村の見方になりたい。
だってあたしは、あんな奴を、どうやら本当に好きだから。
それがあたしと田村との春―。
そして奇しくもそのキスと同じ日、久しく音沙汰の無かった松澤から届いた一通のハガキが波乱を呼ぶ。
声を出さずに、相馬は泣いていた。
息を詰め、顔をくしゃくしゃに歪め、それでも声は上げずに泣いていた。
俺のノートに、相馬のノートに、涙の雫が途切れず落ちた。
「……こ、こんなのは、……やだよ……っ」
それは、いつからこらえていた涙だったのだろう。絞り出された声とともに、炎が上がりそうなほどに熱い雫が俺の手の甲にも落ちた。次から次へと火を孕んだ涙の雫が、俺の手の甲を濡らしていった。
「……田村……お願い……。ねぇ、お願い、だから……っ」
息を継ぎ、相馬は苦しげな声を上げる。
そして、俺の手を両手で掴んだ。涙に濡れた熱い手が、俺の手を、助けを求める溺れた人のようにものすごい力で握りしめた。そして、
「お願いだから、あたしを、」
握りしめ、かじりつくように引き寄せて、胸の辺り抱え込んでそのまま体を小さく丸めたのだ、俺の手を、俺の手なんかを、必死に抱きしめるようにして。
そして、言った。
「……あたしを……好きに、なってよ……っ」
その後はもう声にならない。
青春っすね、ラブコメっすね、言われてみたいっすね……
わたしたちの田村くん〈2〉 (電撃文庫)
ねんどろいど 初音ミク アブソリュートHMO・エディション (ノンスケール ABS&PVC塗装済み可動フィギュア)
劇場版“文学少女
ねんどろいど 97 雪ミク (ノンスケール ABS&PVC 塗装済み可動フィギュア)
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拾った迷い猫と※なことをするCG集です。