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縛られることに慣れ、いつの間にか浸かってた「ぬるい幸せ」になんか手を振ろう
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きゅーきゅーキュート!〈2〉
著者:野島けんじ
イラスト:武藤此史

 一週間後に“スターライト”の能力発表会“星影祭”を控え活気づくレゾン学院。しかし能力値99の万年一般クラス人間である春日理刀には関係のない話だ。そんな理刀の耳に突然「キュート・フォンターナが学院の入り口で大暴れしている!」という不穏な声が飛び込んできた。おかしいと思いつつも急いで現場に駆けつける理刀。なんとそこにいたのはキュートとそっくりで、でも少し変わった格好をした美少女だった。後からやってきたキュートは少女を見るなりケンカを始めてしまい、いつの間にか話はおかしな方向へ…。

qute2.jpg
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その場にいた全員の目が、[蛇髪女の眼]に集まる。
すぐに百香も口を開く。
「面白いかも。《星影祭》は、生徒の知り合いだったら参加オーケーなんですよ」
「ふうん、そうなんですの?」
スイートが、黒媛と百香へ関心と無関心が入り交じったような目をむける。
「ペアの場合、相方の人は能力者じゃなくてもいいんです。スターライトのアシスタントとか、理由がちゃんとしてれば」
「それでは、わたくしも参加させて頂こうかしら。ちゃんとした魔族代表として」
チラッと、スイートが意味ありげな視線をキュートへ投げる。
「勝手に出ればいいでしょ」
ふん、とキュートが横をむく。銀色のツインテールがふわりと揺れるが、なんだかいつもの艶となめらかさが霞んでいるように見える。
「では、お言葉に甘えて出場させて頂こうかしら。ところで、あなた……」
不意に、スイートが理刀へ顔をむけてきた。
「わたくしとペアを組みませんか?スターライトの知人であれば、どなたにも参加資格があるんですよね?」
「へ?」
予想外のご指名に、理刀は言葉を失った。自分は去年も、そして今年も、「観る」側の人間だとばかり思っていたのに。
「どうして理刀とあんたが関係あんの?ひとりで出ればいいじゃない!」
キュートが、椅子から立ち上がらんばかりの勢いで、スイートをにらみつける。
それでもスイートは、涼しい顔だ。
「キュートは出場しないのでしょ?関係ないのはあなたのほうじゃなくって?」
「う……」
言葉に詰まったキュートを無視し、スイートが理刀に顔を近づけてきた。目と目の距離は、およそ20センチ。デンジャラスな間合いだ。
なんの香りだろうか?うすい紫の三つ編みから、ハチミツや砂糖菓子を連想させる香りが漂ってくる。
そんな香りに鼻先を撫でられたら……。
心臓の鼓動が、バクバクと大きくなっていく。
「あなた、お名前は?」
「えっ……と、春日、理刀」
「春日さん、どうでしょう?すぐに決めなくても結構です。きょうの放課後にでもお返事を下さいな」
「スイート、あんたねええええ……」
キュートが、握った拳を胸の前に持ってくる。プルプルと震えるそれが、彼女の怒りの強さを表している。
「もしかして……妬いてますの?」
「スイートっ!」
キュートが音をたてて椅子から立ち上がったときにはもう、スイートの姿は消えていた。
「それではまた……」という言葉と甘い香りを残して。
昼休み終了の予鈴で、黒媛たちが席を立ち上がった。たったそれだけで、教室の雰囲気がガラリと変わった。
緊迫感?緊張感?切迫感?とにかく、何色なのかわからない空気が、ピンと張り詰めるのだ。スターライトたちが動いただけで、みんなが息を呑む。話しかけたい、でも……、こっちを見て欲しい、お願い!そんな思いが目に見えるようで、ちょっと怖い。
そんな中、黒媛が理刀の胸をポンと拳で突き、
「どうするつもりだ?」
そうたずねてきた。
スイートからの誘いを受けるか否か。
《星影祭》へ出場するか否か。
さて……。「う~ん、正直迷ってる」
「そうか。迷うのはいいが、自分の周りに気を配ることも忘れるなよ」
「え?」
「それじゃな」
微笑んだあと、黒媛はさっとロングの黒髪を翻し、教室のドアへむかって歩き出した。
「お邪魔しましたあ」と元気いっぱいの百香。
「………」と目顔でうなずくだけの巴。
彼女たちも、黒媛の背についていく。
周りに気を配る?
周りには……。
すぐ横で、キュートがこちらを見上げていた。視線が交わる。
真剣な表情。
少し怒っているようにも見える。
近くで見ると、本当にドキリとするほど肌が透き通っている。髪は混じり気のない銀色で、瞳の空色は清々しくて……、あんまりすべてが澄みきっているから、一瞬、息をすることも忘れてしまったほどだ。
そんなキュートが、二、三度可愛い口をパクパクと動かし、一度うつむき、また顔を上げ、理刀の目を見つめてくる。そして、
「あ、あのね……理刀がいやじゃなかったら、なんだけど。その、えっと……《星影祭》、あたしと、ぺ、ペア組まない?」
彼女の瞳が、まるで草原を翔る清涼な風のように、理刀の視界いっぱいにひろがった。
言葉が、すとーんと心の核に落ちてくる。
 ど真ん中ストライク!
 剛速球に空振り三振!
 ゲェェェームセット!
いま、耳の奥でわけのわからない解説をしているヤツはだれだ?


金髪碧眼ツインテドリルも捨てがたいけど銀髪緑眼ツインテもいいね。
結局の所、”ツインテ”がいいのだ(^^
これがポニーテールやベリーショートとかだったら……それはそれでありかも

で、キュートをショートカットにしてみた
qute2-1.jpg

……あれ?
 

きゅーきゅーキュート!〈2〉 (MF文庫J)     (ライトノベル)

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生徒会の四散 碧陽学園生徒会議事録
著者:葵せきな
イラスト:狗神煌

 

私立碧陽学園生徒会室―そこは、選ばれし者だけが入室を許される聖域にして楽園(かどうか最近微妙)。
思わせぶりなタイトルでお届けする、長編第4巻。やっべ、ついに来ちゃった?ライトノベル的展開!会長がツチノコを探してみたり。
杉崎がプロポーズしてみたり。真冬のポジションが杉崎レベルにまで堕ちてきたり。うん、見事なまでにいつも通りだね!
と思っている君、刻の涙を見ちゃうかもよ?
 
碧陽学園生徒会議事録4
 

「というわけで、生徒会にも、破滅を」
「やっぱりラスボスだ!」
会長がぶるぶる震えていた。……このシリーズで最終的にどうにかすべきなのは、知弦さんなのかもしれない。最初から身内に黒幕が潜んでいたなんて……。
知弦さんは、ニィっと、口の端を釣り上げる。
次の巻で、生徒会メンバーが、まず一人欠けるわ
『!』
生徒会室に緊張が走る。会長が、恐る恐る、訊ねた。
「それは……誰か、やめちゃうってこと」
「ああ、そういう生温いことじゃないわね」
『!』
ぶるぶるぶるぶるぶるぶるぶるぶる。
「い、一体、だ、誰が……」
「それは言わないわよ。誰が死ぬか分からないからこそ、盛り上がるんじゃない」
「死ぬっって言っちゃった!言っちゃったよ!」
「あ。……誰が欠けるか分からないからこそ、盛り上がるんじゃない」
「言い直しても駄目だよ!」
「そして、犯人は一体何者なのか。疑心暗鬼に陥る生徒会」
「確実に知弦だよ!怪しさ二百パーセントだよ!」
「女だけになってしまった生徒会で、女同士のドロドロした執念がぶつかる」
「俺かあああああああああ!被害者俺かあああああああああああ!」
酷いネタばれ&犯行予告&死刑宣告を喰らった。
皆が俺に同情的な視線を向ける。俺はしくしく泣きながら、画用紙に「第一の被害者」と記して、胸に貼り付けた。……皆、いたたまれなくなったのか、俺から……被害者から目を逸らす。……うう。
知弦さんはぼかすのを諦めたのか、本格的に物語り始めた。
「さて、この時点で『生徒会』としては、もう若干崩壊気味よね」
「破滅の始まりだ……」
深夏が、世紀末漫画みたいなセリフを眩いていた。
「そこに加えて、キー君の死因が、謎の感染症」
『!』
症状は、体中の毛穴からにょろにょろ……」
「にょ、にょろにょろ?」
「……いえ、これ以上はちょっと、ね」
「俺、どんな死に方したんだあああああああああああー」
すっこいいやな最後なのは、確かなようだ。
「キー君の死体は国の研究施設に運び込まれ、対策が検討されるも、時既に遅し。日本には次なる感染者が……」
「俺、なんか最悪だあ!」
死後も他人に迷惑かけまくりだった。
「そうして、碧陽学園でも、にょろにょうにょろにょろ……」
「ですから、なんなんですか、そのにょろにょろって!」
真冬ちゃんは涙目だ。
「そんな矢先、生徒会室から見つかる、謎の液体が入った注射器」
「ま、まさかっ!」
「そう。それは、その感染症を発生させた、そもそもの元凶」
「は、犯人はこの中にいるっ!っていうか、知弦!」
「しかし、にょろにょろで死ぬ私。腕には注射の痕。そして、抵抗して暴れた痕跡」
『!』
は、犯人は知弦さんじゃないだと!?俺は、慌てて画用紙に「第二の被害者」と記して、知弦さんに手渡す。知弦さんが胸にぺたりとそれを貼る。物語は急展開だ!
「は、犯人は……真冬達の中に……」
ごくりと唾を飲み込む、会長と椎名姉妹。
最早、生徒会室は完全に知弦さんのテリトリーだった。
「そんな中、遂に海外にまで飛び火するにょろにょろ」
「にょろにょろ……なんてこと……」
「生徒会室では、疑心暗鬼の末、遂に最悪の事態に」
「さ、最悪って……」
「真冬ちゃんが、深夏をナイフで……。……うう」
泣き真似をする知弦さん。深夏が、がたんと椅チを鳴らして、よろよろと立ち上がった。
「真冬……そんな……」
「お姉ちゃん……ごめんなさい……」
「あたし達……真の絆で結ばれた、唯一無二の姉妹じゃ……なかったのかよ……」
なぜか、実際に刺されたわけでもないのに、腹を押さえて膝をつく深夏。
真冬ちゃんは……しかし、恐ろしく冷たい目で深夏を見下ろしていた。
「結局信じられるのは、真冬自身だけなんだよ。お姉ちゃん。ふふふ」
「ま……ふ、ゆ」
がくり。俺は倒れた深夏の背に、「第三の被害者」と書いた画用紙をぺたりと貼り付ける。皆、意外とノリノリだった。さて、いよいよ事態はクライマックスだ。
「遂に世界中に広まり、最早収拾のつかないところまで広まったにょろにょろ」
「ああ、人類が……にょろにょろで滅んでいく……」
「もう破滅の未来は免れない。唯一の希望は……犯人を見つけ、その人物が薬を持っていることを期待するのみ。しかし、もう、警察機構は崩壊、誰もそんなことをしている余裕はない」
「全ては……私達生徒会役員に託されてしまうわけね」
「あれ?でも、残っているのは……」
真冬ちゃんがそう気付いたところで、知弦さんの目が暗く光る。
「そう、二人。そして、よく考えて。真冬ちゃんは、なぜ最愛の姉である深夏を刺すに至ったのか」
「!は、犯人と疑ったからです!にょろにょろ発生の!つまり真冬も真犯人ではないっ…だったらもう―」
真冬ちゃんがハッと顔を上げる。その瞬間……会長が、ニヤリと、微笑んだ。
「くくくくく……」
笑う会長。実に不気味だ。完全に、自分に与えられた役に入り込んでいる。
そして、顔をバッと上げて、遂に彼女が正体を現す!
「ははははははは!そう!私こそが、世界を破滅に追い込んだ張本人、にょろにょろマスー」
「と見せかけて、にょろにょろで死んじゃうアカちゃん」
「にゃっ!?」
フェイクだった。会長が呆然とする中、俺は画用紙に「第四の被害者」と書いて、ぺったんこの胸に貼り付けよう……として殴られ、仕方ないので、手渡す。
会長がぺたぺたと胸にそれを貼ったところで、語られる結末。
「つまり、犯人は……」
「ま、真冬だったのですね!真冬が、にょろにょろを振りまいた真の」
「真冬ちゃんがそう悟った瞬間、しかし、真冬ちゃんの体からもにょろにょろが!」
『!』

 

 

にょろにょろって何だよ。体中の毛穴からそんなもん出てきたら泣くぞ……

生徒会の四散 碧陽学園生徒会議事録4 (富士見ファンタジア文庫)             (ライトノベル)

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はにかみトライアングル〈2〉
著者:五十嵐雄策
イラスト:Mizuki

 

”困っているものを助ければ幸運の鍵になる"という幼馴染みの占いを信じて、いじめられていた仔猫、募金のお姉さん、汚れた桜を助けた水上弘司。
その夜、いきなり彼の家に訪ねてきたネコマタ美少女&鶴女の美女&神様美幼女から、それぞれのはにかみ求愛を受けた弘司は、一生付き添われることになったのです。一つ屋根の下で賑やかに生活する弘司の周りも夏真っ盛り。管理人さんの一声で海旅行が決定し、みんなそろって出かけるんだけど……。
キーワードは、海水浴、浴衣、夏祭り、素直になれない幼馴染み、兄想いの妹、そして△▽△!?

真夏の夜のトリプル赤面ラブコメデイ第二弾の始まりです

 

部屋の中には、
「……」
「む~」
「あらあら~」
関ヶ原みたいなものすごく緊迫した雰囲気が漂っていた。
「ぬう……」
客闇のテーブルを挟んで、対峙する一人(絢)と三人(美亜、千鶴、さくら)。
「それで」
テーブルの片側で腕を組んでいた絢がゆっくりと口を開く。
「もう一度訊きますが、どうしてこの方たちがお兄様のお部屋に当然のごとくいるのですか?」
「や、だからそれは……」
さっきから何度も繰り返した説明をもう一度しようとして。
「この方たちが隣人であるということは聞きました。しかしそれとこの方たちがお兄様のお部屋にいるということは必ずしも両立しないはずです」
ぴしゃりと遮られた。
「私が訊いているのは、この方たちがお兄様と具体的にどういう関係なのかということ。その一点に尽きます」
「う、うーん……」
確かに絢の言っていることは正論なのである。
妹の立場として、久しぶりに兄の部屋を訪れてみると見知らぬ女の子が三人いたなんて状況は、そうそう笑って見過ごせるものでもないのだろう。それは分かるんだけど……
「さあ、お答えください.この方たちは何者なのです?」
胡散臭いモノでも見るかのようにぐるりと美亜たちを見回す。
で、それに対する三人娘たちの返答は、
「何者って、わたしはヒロのお嫁さんだもんっ!」
「私は恩返しのために、弘司さまのお傍を片時も離れずに永遠にお仕えすると決まっているのです~」
「儂は弘司の妻じゃ。ゆえに同じ部屋にいることは当たり前であろう」
とのものだった。
「……は?」
絢が「何言っているんですかこの入たちは?」って顔になる。
「だから、お嫁さんっ」「侍女です~」「妻じゃ」
口をそろえてそんなことを言う三人に、
「お兄様、これはいったいどういうことなのですか?」
矛先が弘司へと向けられた。
「あ、え?」
「この方々の言っていることは本当なのですか?お嫁さんに侍女に妻などと……、怒りませんから、正直に仰ってください」
いや本当のことを言ったら絶対に怒るって目をしています。というかもうすでに半分くらい怒ってるし……
助けを求めるように隣にいる幼馴染みを見るも、
(ごめん、これあたしにもどうしようもない)
と顔の前で手を合わせてきた、そういえば中世のスペイン艦隊のように無敵に思える奈々も、昔からなぜか絢にだけは弱かったんだっけ……
ともあれ、救いの女神はいないことははっきりした。
ということはつまり、弘司だけで何とかこの場面(妹VSネコマタ娘・霊鳥お姉さん・神様幼女)を切り抜けなければならないってことに………………ムリです(断言)。


hani.jpg

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~~~~~~~~~
「手紙?」
「うん、わたしたちにって」
「あらあら~、何でしょう~?」
「ともかく、開けてみるがよい」
「うんっ」
美亜ががさがさと手紙を開く。
「え~と、なになに……」
『美亜さん・千鶴さん、さくらさん・奈々さんへ』
便箋の表にそう記されたその手紙には、
とーっても整った文字で。

『宣戦布告』

とだけ、大きく書かれていた。




妹ちゃん参戦!!ど~する神様幼女!!

はにかみトライアングル〈2〉 (電撃文庫)            (ライトノベル)

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ねくろま3。
著者:平坂読
イラスト:じろう

 

マシロを人間に戻すための手がかりを手に入れたソリス。
しかし強力な魔法を連発したため杖が壊れ、新しい杖を買ったせいでソリスの貯金はついに底をつく。
このままではマシロを人間に戻す前に自分が飢え死にしてしまうので、メイやヒカリと共に女性店員が動物メイドの格好をしている変な喫茶店でバイトすることに。
果たしてソリスは無事に生活費を稼ぐことが出来るのか。

その頃、マシロを狙う存在が行動を開始する


天高くかざした杖の先端から、夜の闇を切り裂く黄金の光。
次の瞬間、
「な……!?」「む?」「ああっ?」「はにゃあっ!?」
ソリスの周囲の土の中から……いや、この寺院の境内全体で土が盛り上がり、無数の風化した白骨死体が這い出してきた。全身に黄金の光を纏う白骨死体の大群。腕や指や頭部など身体の一部の骨がなかったりヒビだらけだったり穴だらけだったり、どれ一つとして完全なものはないのに、その白骨死体達はそれぞれが神秘的とさえ言える圧倒的な存在感を放っていた。彼らは地の底から這い出すやいなや、その創造主たる死霊術師ソリスの方を向く。さながら、王の命を待つ騎士のように。
「……ぁ……ぅお……」
無数の不気味な骸骨に見つめられ、ソリスは全身を硬直させた。
マシロとの同居で骸骨は見慣れているとはいえ、やはり彼女だけが特別なのだ。
マシロが(一応)復活した今でも、アンデッドの群れに食われかけたトラウマは拭えず、自分が作り出したアンデッドでも容赦なくトラウマは脳内から掘り起こされる。恐怖心で頭が真っ白になる。そんなソリスをひたすら見つめ続ける骸骨達。恐怖、蓄積したダメージ、限界まで酷使した魔力と体力と気力。それらが相まって、ソリスの意識は遠のいていく。意識が完全に闇に落ちる直前、ソリスは最後の気力を振り絞って眩く。
「あとは……まかせた」

どさりと地面に倒れるソリス。からんと渇いた音を立てて転がる魔法杖と頭蓋骨。一体の骸骨騎士が、恭しくその頭蓋骨を拾う。
『まかせる。』
それは知能の低い普通のスケルトンやゾンビには絶対に通用しない命令だった。
しかしソリスの作り出した黄金の骸骨騎士達はちゃんと任された。
主命を帯びた騎士の如く。骸骨騎士達それぞれの中に潜在的に宿る、ソリスの思考・経験・願い・目的。それらをもとに自分達が何をすべきかを判断。
「……!迎撃を!」
真っ先に我に返ったシズが三姉妹に命じる。三姉妹、それぞれ全力で大量の召喚獣を喚び出す。
骸骨騎士の数はせいぜい五十体。一人の術者が一度に作り出したにしては驚異的な数だったが、所詮はスケルトン、召喚獣の敵ではない……。この場の誰もがそう思った。しかしそうはならなかった。
真っ先に仕掛けたのは好戦的なマーチヘア。強靱な脚で繰り出されるウサギの蹴りを、骸骨騎士はなんと受け止め、そのままウサギの首根っこを掴んで投げ飛ばした。ウサギが飛んでいった先には別の骸骨騎士。派手に地面に落ちたマーチヘアを容赦なく踏み潰し踏み潰し踏み潰し踏み潰し
踏み潰し踏み潰し踏み潰し、ついに弱々しく陣いてマーチヘアは消滅する。他のマーチヘアやケットシーも同じように次々に虐殺された。
ミノタウロスは斧で奮戦したものの、骸骨騎士の集団はその巨体を周囲上下全方位から攻め、目や口、腹部など柔らかい部分を情け容赦なく恐ろしく効率よく攻めて攻めて攻めて攻めて攻めて攻めて攻めて攻めて攻めて攻めて攻めて攻め殺した。見る間に数を減らしていく召喚獣の軍勢。
「な、なんなのだこいつらは……!」
「えげつないにもほどがあるぜ……」
「こ、怖いにゃー……」
召喚魔道士三姉妹が震え上がる。召喚獣の大群を全滅させたあと、骸骨騎士達は彼女たちに目を向けた
「「「ひ……!」」」
恐怖に身をすくめる三姉妹に躍り掛かる骸骨騎士達。
「殺される……!」
だが、骸骨騎士達は、三姉妹の魔法杖を奪い取ったあと。

―――びりっ

今度は彼女たちのメイド服を破った
「きゃあああああああ!?」

 


全裸は愛です

ねくろま。3 (MF文庫J)            (ライトノベル)

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まともな人間のどこが面白い

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貼れないストーリーをこっちでやってます。
18歳以上の方向け……。
こそっと萌えようぜ

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迷い猫拾いました
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