著者:支倉凍砂
イラスト:文倉十
ロレンスたちがケルーベまで追うこととなった美しき女商人エーブ。貴族だった彼女が、いかにして今のような商人となったのか。"もうひとりの狼"エーブの過去を描く、読みごたえ満点の書き下ろし中編『黒狼の揺り籠』。
ホロとロレンスが立ち寄った村では、村人が諍いを起こしていた。そこでホロが思いついた驚きの解決法とは!?
旅の一幕を描く短編『狼と黄金色の約束』。
晴れた日、一枚の地図を見ながらポロとロレンスが思い立った寄り道と、その顛末を描く短編『狼と若草色の寄り道』。
北、東、南、西。
四つの方向全てに祈りを捧げ終わる頃には、きっと少年がこの世で知る限りのあらゆるご馳走の名を胸中で唱えたことだろう。
「んむ。ご苦労様。では、クローリィ」
いよいよだ。
クローリィは従順な仔犬のようにホロのほうを見た。
「天使や精霊様は笑顔が好きじゃ。にっと笑ってみよ」
素直な少年は、これ以上ないほどににっこりと歯を見せて笑った。
ひゅ、となにかが風を切ったのはその瞬間。パン!とすごい音がしたのは、その直後だった
「っ!」
周りで事の推移を見守っていた村人たちが、一斉に息を飲んだ音が聞こえた気がする。
全員が全員、度肝を抜かれてその光景に釘付けになっていた。
ポロは手をぷらぷらさせて、苦笑い。手加減なく、本気でやったのだろう。少年を笑わせたのは舌を噛まないため。
いきなり全力で頬を張られた少年は目を点にして、鼻血を拭くことも、体を起こすことすら忘れて、つい今しがたまで天使のように優しかったホロのことを見つめていた。
「人の記憶は曖昧でも、一生涯忘れることのできぬ瞬間というものは確かにありんす。勇敢な少年クローリィは、きっと何十年後も、今この瞬間のこの場所のこの景色を、決して忘れぬことじゃろうよ」
ホロが村人たちに向かい、笑いながら言うと、最初に起こったのはざわめきだった。
それは彼らがようやく我に返ったからで、すぐさまそれは大騒ぎになり、やがて笑い声へと変わっていった。
彼らはこの村にやってくる時に、きっと自分たちの住みなれた土地を出てきたはずだ。
新しい土地に向けての旅立ちの前、不安と期待に心揺さぶられ、村のはずれ、あるいは町のはずれで故郷を振り返ったに違いない。
それから、北、東、南、西、としっかりと目に焼き付けて、旅立ったに違いない。
だから、彼らは尋ねられればこのように力強く答えることができるはずだ。
自分が故郷を振り返るために立ち止まったあの場所を、今でも寸分違わず正確に示すことができる、と。
「この儀式に異議のある者はその手を挙げよ!」
村長が叫ぶと、村人たちは一度静まり返り、「ありません!」と声を合わせた。
口々に神とホロの叡智に感謝の言葉を捧げ、踊り出す者まで出る。
少年の下に歩み寄ったのはホロと村長、それに他ならぬ母親で、手を取られ、体を起こされると少年はようやく事態が理解できたらしい。
火がついたように泣き出して、立派な恰幅の母親にすがりついて泣きじゃくった。
「わっちのおった村ではこれを平手ではなく石でやるんじゃがな」
狼と若草色の寄り道
流れを慎重に見極めていた、ホロの勝利だ。
「お前には敵わない」
「当然じゃな」
もそり、と身じろぎして、直後にポロの狼の耳が小刻みに震えて、欠伸が聞こえてきた。
「ほれ……わっちが一番好むことを言ったんじゃ。なにか、話してくりゃれ?」
こんな子供っぽいことをねだられているのに、手綱を握っているのはホロなのだ。
ロレンスは悔しくてたまらないが、嫌な気がしない理由はもちろんよくわかっている。仕方ないので晩飯の候補の話をしてやった。
いつもと同じ、味気ないパンと干し肉と、干した木の実の食事。森の中を走ればもしかしたら鶉や兎が獲れるかもしれない、と話した時のホロの耳の立ち方には笑ってしまった。
そんなことを取りとめもなく話してやっていたら、やがてホロは寝息を立てていた。
ついさっきまではロレンスのことを手玉に取り放題だった狼は、遊び疲れたといった風情だ。
そんなホロを見ながら、いつか自分も流れを上手に掴んでホロの優位に立つことができるのだろうか、とロレンスは思う。
草原の上ほど暖かくはないが、二人で一つの毛布の下にいれば勝るとも劣らない。
子供のように、少しだけ体温の高いホロと一緒にいるとなおさらだ。
しかし、寝ている時はこんなにも無防備なのに、と思わなくもない。
鼻をつまんだって起きないだろうし、産毛に覆われた耳の中に指を突っ込んだって平気かもしれない。
散々滅多打ちにされたロレンスは、あんまりにも無垢な寝顔を見てそんな復讐心を心の内で弄んでいた。
すると、神の思し召しかもしれない。
ふと少しホロの体勢が崩れそうだったので、ロレンスはそれを支えがてら、ささやかな反撃に出た。
こっちがお前の保護者なんだぞ、と示すように、ホロの細い肩に腕を回して。
そして、自らも目を閉じようとした、その瞬間だった。
黒狼の揺り籠
しかし、ミルトンは信じてくれなかった。
「お嬢様」
オーラーの声に目が開くのは、ほとんど訓練された犬の反応に近い。
あるいは、その声がいつも自分の困難の時には支えになったからかもしれない。
ただ、今、そこにあるのは、自分を安全なところにまで導いてくれたオーラーの顔ではない。
険しい顔つきの、一人の老人がそこにいた。
「お嬢様。ご決断ください」
泣くことすら忘れて、聞き返した。
「決……断?」
「左様でございます。このままむしられ、盗られ、足蹴にされ、泥にまみれたまま生きていく
のか、さもなくば自らの力で立ち、歩いて進んでいくのか」
それがなにを意味するのかはわかる。
このまま商人を続けるのならば、服を取り返せということだ。
「お嬢様!」
オーラーが怒鳴ったのは、顔を背けようとしたからだ。
叱られた犬は、怯えながらも視線をそらせない。
「お嬢様。私がお嬢様を商人の世界に連れ出したのは、お嬢様が哀れだったからでございます。ただそこにいるのが役目でありながら、そのせいで、流され、堕ちるに任せるほかなかったお嬢様が。私はお嬢様に機会を差し上げたい。一人で立ち、歩くその機会を」
次回は長編らしいので楽しみです
狼と香辛料〈11〉Side Colors2 (電撃文庫)たま◇なま ~生きている、日々~
著者:冬樹忍
イラスト:魚
怒涛の体育祭も終わり、まったりとした空気の中で
過ごす、透や由宇たち学園行事実行部の面々。何
気ない日常を過ごす透たちに、白の使徒ベルフェ
ゴォルの魔の手が迫る! 白薔薇の封筒を配り歩
く彼の目的とは!? 透たちは平和な日常を守るこ
とができるのか?
「こらー!」
―来ようとしたその瞬間、右から由宇が止めた。
「何をしている!愛華!」
「あーー由宇ちゃん、邪魔です!!」
「なにをー!」
そのままコタツ脇で、二人でぺちぺちぺちぺちとやりあい始める。
「ね、美空さん」
一人だけでも片付けよう。そう思って、せめて美空に声を掛ける。
「あー!透さんがー!」
酔っ払いに見つかった。
「…………」
美空は、動かない。ポニーテールが重力に引かれ、力なく垂れ下がっている。
「ね、美空さん、もう、寝に行った方が」
「また手を出したー!」
愛華が下から、由宇と絡み合いつつ叫んだ。
「うにゃー!透!」
Tシャツにジャージで絡み合うもんだから、二人とも結構物凄い格好。
「透!美空に何をする気だー!」
「穴に棒を突っ込むつもりだー!」
愛華はもうちょっとブレーキ踏め。全般的に。
「私というものがありながらー!透、二人目に手を出すつもりかー!」
「なんとー!由宇ちゃん、それは聞き捨てならないですー!」
「既にこいつは私の穴に色々と」
「なあああああああああああああああああ!由宇ちゃんが爆弾発言したー!」
「一回目は八月の初めだったな。殆ど痛いだけだった」
「うひいいいいいいいいいいいいいいいい!」
「だが最後に少し、何やら不可解な感覚があってな」
「のおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお」
「二回目、旅行の前日にやった左耳の頃から、その不可解な感覚が徐々に気になりだして」
「左耳。あ。そーか。耳かきですね耳かき。ふーん」
「逆らえないと……命令聞くと……なんだか……その感覚が、出て来るんだ……」
「ふーんそうかー耳の穴ですかーそうですよねー」
「海で……灯璃にアレやられて……分かったの……私……それ……いいの」
「あー。そうそう。海へも行きましたよねーうんうん」
「だ、だから……そのあと……私、……言っちゃった……ふ、ふふ」
「そのあと?んー。お盆の頃ですかねー。うんうん」
「自分から、……い、言う事聞くって……命令聞く……って、言っちゃった……うふふ」
「その頃かー。日焼け跡とか、痒かったですー」
「そ……そして、学校で、学校なのに、由宇、灯璃に……あんな事……されて……っ、あんな風になって……学校なのに……あんな……ふふ、由宇、悪い子なの……」
「あの透さん。ちょっと話をしましょうか話を」
「悪い子だから……言う事、聞くの……言う事聞くと、気持ちいいの……ふふ……」
「あのっ何ですかっ透さんこの的確に段階を追った教育は何ですかっ」
「昨日は……そのまま、学校に……そのまま、一日……道具を……」
「由宇ちゃんちょっと相談しましょうちょっと今ここで緊急に」
「私……やめてって……それ……声が……って、言ったのにっ……でも……ぁ、ぁは……」
「透さんっあなたっまさか最初から全部計算して由宇ちゃんをっ」
酔っ払いが二人、なんか馬鹿な事言っている。無視無視。
美空は、相変わらず突っ伏したまま動かない。
「……わたし……」
突っ伏したまま、また、ひっく、と、しゃっくり。
「何?」
何か、喋ろうとしているのだろうか。その顔に、耳を近づけてみる。
「わたし……」
小声で、何か、眩いている。
「ん?どーしたんですか?」
愛華が、気付いて、声をかけた。
「美空ひゃん、何言ってんですか?ん?」
「わたし」
ひっく。小さなしゃっくりの後、美空は、言葉を吐いた。
「……生きて、いけない……」
七尾花梨、透にさりげないアピール開始?
そして由宇はは順調に壊れてます(^^;
たま◇なま~生きている、日々~ (HJ文庫 ふ) (ライトノベル)
米ソフトウエア最大手マイクロソフト(Microsoft)は5日、パソコン用次世代基本ソフト
「ウィンドウズ7(セブン、Windows7)」の「リリース候補(RC)版」
を一般公開する。
ウインドウズ7はタッチパネル操作との互換性や、前世代のOSであるウインドウズXP向けソフトウエアへの対応などが特徴だという。1世代前の「ビスタ(Vista)」が複雑すぎ、古いソフトとの互換性がないという批判を受け改善した。
マイクロソフトのビル・ベクティ(Bill Veghte)ウインドウズ・ビジネス部門担当上級副社長は、
「(ビジネス)パートナーやユーザーからの意見を聞くことは、ウインドウズ7の開発においてずっと不可欠だった。われわれはそうした意見を真摯(しんし)に受け止め、ウインドウズ史上最高のRC版発表のためにこれまで取り組んできた」と語った。
ウインドウズ7のRC版は、microsoft.com/downloadsでダウンロードが可能になる。http://www.afpbb.com/article/environment-science-it/it/2599204/4109383
5月5日(火)(太平洋標準時)より、すべてのユーザーの皆様にマイクロソフトのカスタマプレビュープログラムを通して本RC版を提供いたします。Windows7RCカスタマプレビュープログラムは、ベータ版と同様、希望するすべてのユーザーに RC 版を無償でダウンロード提供する一般公開プログラムです。このプログラムによる本ソフトウェアの提供は少なくとも2009年6月30日まで行われ、ダウンロード回数やプロダクトキーの数に対する制限もありません。
日本では5月7日にダウンロードできるらしい。……が、もうダウンロード出来る
x86(32bit)
http://wb.dlservice.microsoft.com/dl/download/release/
windows7/9/a/6/9a6f258d-a805-4650-a2df-3e529e23077b
/7100.0.090421-1700_x86fre_client_ja-jp_retail_
ultimate-grc1culfrer_ja_dvd.iso
x64(64bit)
http://wb.dlservice.microsoft.com/dl/download/release/
windows7/8/8/3/88308d77-79d0-47c3-8733-84ed6ebb75fb
/7100.0.090421-1700_x64fre_client_ja-jp_retail_
ultimate-grc1culxfrer_ja_dvd.iso
(↑改行してるのでコピペして一行にしてください。)
Windows 7 RC版は2010年6月1日まで使用可能
torrentでは毎度の流出
4 名前:名無し~3.EXE[sage] 投稿日:2009/05/03(日) 21:04:12 ID:q3ayi02e
現在MSDN流出をトレントで入手可能。
p2pを入れたくなければ5/7くらいに一般公開。
64-bit:
32-bit:
ハッシュ(sha1)
x86:308052B331C79A8E8BF1B12AD932CCF21175871B
x64:6A134BB0A35BDAAFCB50999D7763D0E5C3C9C2F9
※5/14追記 microsoftから直接落とせるのでtorrentは避けた方がいいかも。
マルウェア入りも出回っているみたいなので。
ソースはこちら
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0905/14/news004.html
プロダクトキーはとりあえず必要なし
VPCイメージでの配布もありますyお。
32-bit:
64-bit:
ベータキーならこのへんに・・・
XP-modeを使うにはハードウェアで仮想化をサポートしている必要あり。
また、Windowsインスコisoとは別に入手する必要あり。
https://www.microsoft.com/betaexperience/productkeys/win7-rc-32/jajp/
Windows 7 Beta 64-bit 評価版のライセンス認証を行うには、次のプロダクト キーを使用してください。
プロダクト キー: JYDV8-H8VXG-74RPT-6BJPB-X
上のキーはおいらが取得しに行って出てきたキー
下に貼られてたのと同じ。グーグルで検索してもいっぱい出てくる
32Bit
4HJRK-X6Q28-HWRFY-WDYHJ-K
TQ32R-WFBDM-GFHD2-QGVMH-3
QXV7B-K78W2-QGPR6-9FWH9-K
6JKV2-QPB8H-RQ893-FW7TM-P
GG4MQ-MGK72-HVXFW-KHCRF-K
64Bit
482XP-6J9WR-4JXT3-VBPP6-
7XRCQ-RPY28-YY9P8-R6HD8-
RFFTV-J6K7W-MHBQJ-XYMMJ-
D9RHV-JG8XC-C77H2-3YF6D-
JYDV8-H8VXG-74RPT-6BJPB-X4
追記 キーは普通に取得できるのでこれは使わない方がいいかもしれない
torrentの64bit版インストールできた
評価コピー bild7100ってなってるな
右上にあった不具合をレポートってのがなくなってる
βキーで正規の認証もいけた
これからまたいろいろと試す時間だな
著者:ゆうきりん
イラスト:小宮裕太
あっ、はじめまして。白鳥愛っていいます。実は今、隣の席にいる、クラスメイトの光君が悪魔に誘惑されているんです……!
その悪魔たちは、可愛い女の子の格好をしてはいますが、光君の"堕落"を目指し、あんなことやこんなことを……。
光君の"堕落"を防ぐためには、あたしと"契り"を交わさないといけないそうなんです。
……でも"契り"って、つまり、あの、その……い、言えませんっ!
7つの"罪"を巡る、甘美系誘惑ラブコメデイ!
明星獅い子の"罪"《高慢》
田名網久美の"罪"《憤怒》
那賀花美巳の"罪"《大食》
鏡倉子 の"罪"《強欲》
牧鷹羊子 の"罪"《邪淫》
宇美野巳和の"罪"《嫉妬》
荒縁綜欄 の"罪"《怠惰》
ハイ、映画(セブン)をおもい出した人!全然違いますよ(^^
あの映画は確か"罪"を犯した人を裁く犯人と謎解きをしながら犯人を追いかける刑事の話(だったような気がする)けどこれは7人の女の子があんなことやこんなことをしながら光君に"罪"を犯させようとし、それを防ごうとする女の子のお話。
(苦しい……けど、残すなんて出来ないし……)
これ以上食べたらお腹が、ぱん、と破裂するんじゃないかと思いながらも、光は黙々と口を動かし続けていた。
残せば、この食べ物は捨てられてしまうことになる。料理になる前、これは命だったのだ。そう教えられて育った光に、捨てるなどー出来ない。
これまで、食事を辛いと思ったことなど一度もなかった。どちらかといえば、お腹が空いてご飯を食べることがほとんどであったし、量も少ないことが多く、満腹という感覚は今日まで実感したことがなかったのだということを知った。
(ご飯って、もう少し食べたいと思うくらいの量がいいんだな……)
そう実感した。
もうとっくに限界は超えていると思うのだが、テーブルの上の料理は、食べても食べても減らなかった。
いつのまにか隣から離れて対面に座った美巳も、信じられないくらい食べているのだが、なくなった、と思った瞬問には、椋欄がまるで競争のように次の料理を運んでくるからだった。
(うう……もう駄目かも……)
目を閉じ、フォークを握り締めた手が自くなるくらい力を込めて、光は胃が限界だと叫んで中身を押し戻そうとするのを堪えた。もしそんなことになったら、料理の材料となった命にも、これを一生懸命作った料理人にも、ここにつれて来てくれた美巳にも、申し訳がない。
(え……?)
突然、その苦しみを癒すような柔らかさが、むにゅう、と両サイドから二の腕に押し付けられて、光は目を開いた。
「え?え?」
いつのまにか、少女たちに囲まれていた。左右の腕に感じた柔らかさの正体は、ジャージの下の意外なボリュームの久美と、スーツのジャケットのボタンを弾き飛ばしてしまいそうな倉子の、二人の少女の胸だった。
二人とも、恥ずかしいけど頑張ります、といった辱めに耐えるかのような表情で、光の腕を拘束するように取り、自分の胸に挟み込むようにして抱きしめていた。さらに、むに、と頭の上にも何かとても柔らかいものが乗っかってきて、首を動かすと、
「あん」
と何だか不思議に甘い声が降って来た。
「牧鷹、さん……?」
「赤くなってる~。かわい~光様♪」
羊子だった。彼女が、上着の前をはだけてブラだけになった胸を、頭の上に乗せるようにして背中に抱きついて来たのだった。
「み、皆さん、何を……?」
すると今度はテーブルがどかされた。
もう食事は終わりなのかと思って少しホッとしたが、今度は赤兎に担がれた獅い子が前に来ると、彼の手によって、光の膝の上に獅い子が横むきに座らされた。さらに、巳和がテディ・ベアを抱えたまま傍に来て横からぬいぐるみごと、ぎゆーと抱きついて来た。
力は大したことはなかったが、胃に詰まっている量が量だったので、光は少し慌てた。
何が何だかわからなかった。だが、少し安堵もした。これ以上は食べなくてすむ。フォークもスプーンも取り上げられたから、間違いないだろうと思えた。
(えー?)
しかし、それは問違いだったとすぐに思い知らされた。何故なら、綜欄と美巳がまたしても皿にこんもりと料理を盛り付けて、前に現れたからである。
「あまり食が進んでないようだから、ボクらが食べさせてあげるよ」
「ごめんねぇ、光様。自分ばっかり夢中になっちゃって、あたしって駄目な子」
光は首を振った。するとまたしても、羊子の色っぽい声が降ってきて、頭の中がぐるぐるした。
「き、気にしないでいいんですよ、み、皆さんほら、もっと食べてください」
「いや、今日は光様の歓迎会だからね」とても残念そうに、だがどこか面白がっている様子で、椋欄は首を振った。
「ボクたちが食べさせてあげるよ」
「うん!その方がきっとおいしいよぉ?」
二人はそれぞれエビフライと生牡蠣をフォークに刺すと、光の口元にゆっくりと近づけた。
う、と光は思わず下がった。限界だ、と体が言っている。すると、
「獅い子ちゃん」
頭越しに羊子が膝の上の彼女にそう声をかけて、ツインテールの頭を突いた。
傭いていて顔が見えなかった獅い子は、しばらく無言だったが、やがて光を振り仰いだ。
困ったように眉がハの字になって、白い頬は赤く染まっていた。恥ずかしいけど我慢している、といった様子がありありと滲んでいて、光もつられて赤くなった。
すると、それを見て腹を括ったかのように、獅い子は突然、乗馬眼のジャケットを脱ぐと、止める間もなく襟のリボンを解き、ぶち、ぶち、とブラウスのボタンを外し、襟をはだけて再び光を振り仰いだ。
恥ずかしそうな少女の顔の向こうに、微かな胸のふくらみが滑らかな光沢のある白い下着に包まれて見えた。思わず開いてしまった口に、エビフライが、生牡蠣がおしこまれ、光は驚いて噛み締めてしまった。
牡蠣のエキスが滴って獅い子の唇を濡らし、赤い舌がそれを舐め取った。
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劇場版“文学少女
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貼れないストーリーをこっちでやってます。
18歳以上の方向け……。
こそっと萌えようぜ
同人誌 コスプレ 同人ゲーム
○っちぃPCゲーム コミック
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迷い猫拾いました
大事に育ててくれますか?
え※ち猫オーバーにゃん!
拾った迷い猫と※なことをするCG集です。
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